【エルフ】自分で出来るクラッチ調整方法【動画あり】4JZ1 4JJ1 イスズ 小型 整備事例 DIY

イスズ
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イスズ エルフの【クラッチ調整方法】を動画と画像で詳しくご紹介いたします。

よく町中で見かける2t・3t車は、【イスズ エルフ】【日野 デュトロ】【三菱ふそう キャンター】が多いですね。

この車両の中でクラッチを手動調整(定期的に調整が必要)出来るのが【イスズ エルフ】です。他の車種のクラッチは自動調整(調整不要)になります。

皆さんは、クラッチ調整はどうされていますか?

車屋さんに任している方がほとんどだと思います。

いざ自分でしようとしてもどうしたらいいのか分からないですよね。

【エルフ】のクラッチ調整は、DIYでもできる作業だと思います。

分かりやすくまとめた動画もありますので見てください。

とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。

自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。

自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。

車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。

GAM
GAM

整備士歴27年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。

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クラッチの遊び

クラッチの遊びを理解する為に、まずはクラッチペダルのストロークを見ていきましょう。

クラッチペダルのストロークには、ペダルの遊び(詳しく言うとクラッチペダルの遊び+プッシュロッドの遊び)→【クラッチの遊び】→クラッチがつながる所→クラッチがつながる直前の床板とのすき間で構成されています。

これで【クラッチの遊び】がどの部分かお分かり頂けたと思います。

クラッチの遊びが多い?少ない?

クラッチ遊び基準点(クラッチがつながる所)から、クラッチディスクが減っていくと+1→+2とクラッチのつながる位置が移動します。これがクラッチの遊びが少ない状態です。

逆に調整不良や故障などで−1側へいくと、クラッチの遊びが多い状態になります。

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【動画】で見る【エルフ】クラッチ遊び調整方法

まずは、動画から見て頂くと理解しやすいかと思います。

↓YouTubeの動画はこちら↓

動画はいかがでしたか?

それでは、画像でご説明していきますね。

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クラッチ

クラッチは使用しているうちにクラッチディスクが摩耗して、クラッチペダルの遊びが少なく(クラッチの繋がる位置が上の方)なります。そのままにしておくとクラッチが滑りやすくなります。また、ペダルの遊びが多すぎる(クラッチの繋がる位置が下の方)とクラッチの切れが悪くなり変速しにくくなるので、定期的に調整が必要になります。

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クラッチの点検

アイドリング状態でクラッチペダルを踏み込んだとき、異音がしないかクラッチペダルが異常に重くないかを点検します。

ゆっくり走り出したとき、滑りがなく繋がりがスムーズであるかも点検します。

※急発進しないように注意してクラッチペダルを繋いでください。

クラッチペダルの遊び

クラッチペダルを軽く手で押し込み、抵抗を感じるまでの遊び量を点検します。

取説記載【クラッチペダルの遊び】基準値…15~25mm

ストロークの確認

●パーキングブレーキが確実に引いてあることを確認し、エンジンをアイドリング状態でクラッチペダルをいっぱいに踏み込みます。

●シフトレバーを1速に入れクラッチペダルをゆっくり戻していき、クラッチがつながる直前までのペダルの位置と床のすき間を点検します。

取説記載【クラッチがつながる直前の床板とのすき間】基準値…20mm以上

それでは、クラッチの遊びを調整していきます。

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【エルフ】クラッチの遊び調整方法

クラッチのつながる所は、踏む前の位置一杯に踏み込んだ位置真ん中ぐらいを目安に調整しています。

スレーブシリンダー(レリーズシリンダー)で【クラッチの遊びを調整します。

※走行過多や使用頻度が多い車両などは、ペダルなどのリンク周りにガタが出来る為この通りにならない場合があります。

スレーブシリンダー(レリーズシリンダー)の場所

ミッションの左側、ヒューズボックス・バッテリー近くの赤丸部分にあります。

この部分になります。

スレーブシリンダー(レリーズシリンダー)の構成部品

クラッチ調整に関係する部品は、【シフトフォーク】【リターンスプリング】【アジャストナット】【ロックナット】になります。

使用する工具

21mmスパナもしくは200mmモンキーと、14mmスパナを使用します。

↓全長が200mm【KTC モンキーレンチ】↓

↑ワンランク上の開口量30mmを実現↑

↓KTC 14mmコンビネーションレンチ↓

↑メガネとスパナがセットになっているおすすめ工具です↑

クラッチディスクが減ってくると、赤丸のシフトフォークが矢印方向に移動していきます。

シフトフォークを手で矢印方向に押すと、少しだけ動きます。これがクラッチの遊びになります。

※遊びがなければ手で押しても動きません。

クラッチの遊び調整方法

●リターンスプリングを外してロックナットをゆるめます。

アジャストナットがシフトフォークに軽く突き当たるまで(遊びがなくなるまで)アジャストナットを回します。

●印をつけてからアジャストナットを1.5回転戻し、ロックナットを締め付けます。
ロックナット締付けトルク…15N.m【1.5kgf.m】

シフトフォーク遊び量(参考値)…2.0mm

※この1.5回転戻しで丁度いい遊びがつくれます。GAMは特に考えず感覚で調整しています。

●リターンスプリングを取付します。

●実際に車両を前後に動かし【クラッチの遊び】を確認して問題なければ終了です。

クラッチの遊び調整限度

エルフは下の画像のようにねじ山ギリギリまで調整できますが、この状態でクラッチの遊びがあれば使用可能です。遊びがないもしくは規定量が取れない時は直ぐに【クラッチオーバーホール】が必要です。

調整ネジが残り半分くらいから、クラッチペダルが徐々に重くなります。エルフではよく見る症状ですが使用には問題ありません。(クラッチオーバーホールすればペダルは軽くなります)

クラッチの遊びが作れなくなれば、クラッチ交換時期ですね。

車両に積載物があるとクラッチオーバーホールを断られるので、早い目のオーバーホールがおすすめですね。

ゴムブーツのねじれに注意

クラッチ調整をする時に、ゴムのジャバラブーツがよく一緒に回ってねじれる事がありますので注意して下さい。

ねじれる場合は、手で押さえたりブーツの先に潤滑剤などを使用します。

調整後は、ブーツにねじれがないか再確認して下さいね。

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忘れてはいけないHSA(坂道発進補助装置)の調整

クラッチの調整をすれば、HSA(坂道発進補助装置)の調整も必要ですね。

HSA解除のタイミングは、クラッチがつながる少し手前でブレーキが解除されるのが理想の形だと思います。

HSAを作動してクラッチを繋いだ時にブレーキが解除されなければ【FAST】を押して調整します。

逆にHSAを作動してクラッチを繋いだ時にブレーキが解除が早すぎるなら【SLOW】を押して調整します。

これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。

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Twitterと【動画】で見る【エルフ】クラッチ遊び調整方法

最後におさらいとして、もう一度見て頂くとさらに理解出来ると思います。

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この記事を参考に作業する上での注意点

この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。

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今回紹介した工具・用品のまとめ

↓全長が200mm【KTC モンキーレンチ】↓

↑ワンランク上の開口量30mmを実現↑

↓KTC 14mmコンビネーションレンチ↓

↑メガネとスパナがセットになっているおすすめ工具です↑

GAMの記事はいかがでしたか?

皆さんのお役に少しでもたてましたか??

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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