日野【デュトロ】が信号待ちでエンジン止まるということで、スロットルボデーを交換した修理をご紹介します。
実は、この型式の【スロットルボデー】は驚きの高額部品・・・。
皆さん、信号待ちで急にエンジンが止まると困りますよね。
予兆としては、アイドリング不調やアイドリング中にエンジンが時々止まるなどです。※エンジンチェックランプは点灯しない事もあります。
このスロットルボデーの故障事例は結構あります…。故障事例で特に多いのが【イスズ エルフ】です。
スキャンツールで定期的(車検時)に診断していれば、早期修理で回避できると思われます。
通常は、症状が現れてから修理するのがほとんどです。
ただ放置していると、最悪の場合エンジンが始動できなくなる可能性もあります。
ですので、症状があるようでしたら早めに修理をおすすめします。
とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴27年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
修理対象車両情報・依頼内容・修理費用
修理対象車両情報:日野 デュトロ PB-XZU301X S05D H17/08 189000km
依頼内容:信号待ちでエンジン止まる。エンジンチェックランプ点灯。
修理費用:92000円+税
依頼内容の修理費用は高いですか?それとも安いですか?
なぜ、このような金額になるのかを作業内容や修理方法を交えて解説していきたいと思います。
車両故障診断・原因
お客様の所へ車両を引取に来ています。
電話でのお話では…。信号待ちですぐにエンジンが止まるのでボリュームで回転数を上げて帰ってきた。エンジンチェックランプ点灯したままだったとの事です。
まず、エンジンを始動します。エンジンチェックランプは点灯していません。
エンジンも止まらず、かかったままで安定しています。
スキャンツールで故障コードを確認します。
普段使用しているスキャンツール(診断機)
作業する上で必ず必要になるのがスキャンツール(診断機)ですね。これがなければ始まりません。
バッテリーを外して消去(出来るか分かりません)などはしない様にして下さい。
トラブルの原因になりますのでスキャンツールを使用しましょう。
GAMが使用しているのはG-SCN2ですが、次に買い替えるなら最新型の診断機ですね。
↓おすすめのコンピュター診断機↓
↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑
故障コードの確認
スキャンツール(診断機)を使用して故障コードを確認します。
【P0122スロットルセンサー断線 [Low] 】【P0488スロットルモーター系統】【P0504STP ランプ SW 系統】の3つ故障コードが出ています。
【P0122スロットルセンサー断線 [Low] 】【P0488スロットルモーター系統】が一番の原因になると思います。
今回は修理しませんが【P0504STP ランプ SW 系統】が、頻繁に出るようならストップスイッチを交換します。
↓ダイアグコードの詳しい内容はこの記事を読んで下さいね↓
↑【デュトロ】N04Cエンジンダイアグノーシス(故障コード・DTC)一覧【まとめ】↑
乗って帰る途中に、一度エンジンが止まりましたが直ぐに再始動できました。
エンジンが止まる時は、まるでアイドリングストップが付いているような感じでした。※この車両にはアイドリングストップは付いていません。
原因
信号待ちなどでエンジンが止まる・アイドリングが不安定・故障コードでスロットル関連が出ているとなれば【スロットルボデー】の不具合が原因ですね。
このような症状が多いのは【イスズ エルフ】です。
修理方法は、スロットルボデー交換です。
これが今回交換する、新品【スロットルボデー】純正部品になります。
この【スロットルボデー】だけ、なぜか異常に値段が高いです・・・。
↓安心の純正部品!スロットルボデーはこちら↓
↑純正部品番号 26100-E0030↑
↓こちらは、価格比較のために載せています↓
【TKG-XZU610T N04C H28/09】用のスロットルボデーです。
↓参考【TKG-XZU610T N04C H28/09】用のスロットルボデー↓
↑純正部品番号 26100-E0161↑
見た目・作りもあまり変わらないのに、新しい型の部品価格は1/4になります…。
価格設定おかしくないですか??何が違うのでしょうか…。
【デュトロ】スロットルボデーの場所
それでは、スロットルボデーの場所から見ていきましょう。
キャビンを上げた状態です。
赤丸のダクトが付いている場所にあります。
作業内容【スロットルボデー】交換
スロットルボデーを交換していきます。
まず、ホースバンドを緩めてインテークダクトを外します。
ホースバンドを緩めたり・締めたりする時には、マイナスドライバーを使用する方が多いと思います。
場所にもよりますが、GAMはよく【ショートメガネ】を使います。締付け時にはマイナスドライバーで締めるよりも軽い力で強く締付け出来ますよ。
↓ホースバンドを締める・緩める時に便利です↓
↑必需品です!【KTC ショートめがねレンチ 7×8mm】↑
インテークダクトが外れました。
外したダクトを【S字フック】で引っ張っておくと作業場所が広くなります。
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8mmボルトとナットを取外します。
液体ガスケットでしっかり張り付いているので、ドライバーやバールなどで取外します。
スロットルボデーが取外しできました。
新品のスロットルボデーを取付ける前に、当たり面のガスケットをキレイにします。
スクレーパーなどで大きなカスを取り除いてから、これで磨きました。
↓傷付けたくない部品や機械などの研磨には最適です↓
↑安い!【AP 1/4HEX ワイヤーブラシ 真鍮 カップ型 】↑
耐水ペーパーで細かい部分をきれいにします。
#800番を使用しました。
↓このセット1つで必要な耐水ペーパーが揃います↓
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これで当たり面がキレイになりました。
新品のスロットルボデーに、液状ガスケットを塗っていきます。
↓耐エンジンオイル性、耐LLC性良好ですよ↓
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塗り過ぎには注意してくださいね。
スロットルボデーの取付けできました。
あとは、元通りに復元します。
作業後、約10㎞ほど試運転してきました。
試運転中は、信号待ちなどでエンジンが止まる事は一度もありませんでした。
スキャンツールで故障コードが出ていないか最終確認します。
故障コードは出ていません。
これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
参考修理費用・部品価格
部品価格:スロットルボデー 72000円
部品価格:合計 72000円
作業工賃:故障診断・リセット作業一式 8000円
スロットルボデー交換 12000円
作業工賃:合計 20000円
参考価格:部品価格+作業工賃=合計 92000円+税です。
今回紹介した工具・用品のまとめ
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GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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