イスズ フォワードのホイールとリヤアクスルシャフトの締付けトルクをまとめたのでご紹介します。
最近、ホイールの締め付け不良などのお話をよく聞きますね。
うちではホイールに関しては特にトラブルなどはないのですが、リヤシャフトのボルトを締めすぎでボルトが折れたり伸びてしまう事が多かった為、これを機に一度詳しく調べてみました。
フォワードは、JIS方式とISO方式の2種類のホイールがあるので締付けには要注意ですよ。
とはいえ、トルク管理はかなり大変ですよね。
自分で作業が出来るなら工具だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で作業が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴26年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
JIS方式ホイール締付け時の注意点
後輪のダブルタイヤを取り付ける時は、内側と外側のバルブ位置が重ならない様に気を付けましょう。
ホイールナットは一度に締め付けず対角線上に2~3回に分けて締め付けて下さい。
ナットのL・Rに注意!L(左)のタイヤは逆ネジなので気を付けて下さいね。
取り付け作業後、50~100㎞走行後には規定トルクでホイールナットを増し締めします。
ISO方式ホイール締付け時の注意点
ISO方式とは、世界中の大型トラック・バスの95%に採用されている国際標準の取り付け方になります。
特長として、シンプル構造で点検・整備が容易になっています。
単純な締付け方法で、ホイール・ボルト・ナットの傷みが少ないです。
後輪のダブルタイヤを取り付ける時は、内側と外側のバルブ位置が重ならない様に気を付けましょう。
ホイールナットは一度に締め付けず対角線上に2~3回に分けて締め付けて下さい。
L・R関係なくすべて正ネジなので気を付けて下さいね。
取り付け作業後、50~100㎞走行後には規定トルクでホイールナットを増し締めします。
↓ISO方式ホイールセンター合わせの必須品↓
↑GAMが使用しているおすすめ工具↑
JIS方式ホイールナット締付けトルク
JIS方式ホイールナット締付けトルクは、私が調べる限り基本2種類ですね。
年式・本数により少し違いがあるようです。
6スタッド…450~500N.m(45~50kgf.m)がフォワードで一番多いと思います。
↓このタイプがJIS方式ホイールナットです↓
↓フォワードのホイールを外すならコンビソケットがおすすめ↓
↑アウターが41mmインナーが21mm↑
2010.6~現行車 JIS方式ホイールナット締付けトルク
6スタッド…450~500N.m(45~50kgf.m)
8スタッド…550~600N.m(55~60kgf.m)
以前車~2010.5 JIS方式ホイールナット締付けトルク
6スタッド…440~490N.m(45~50kgf.m)
8スタッド…540~590N.m(55~60kgf.m)
↓これで、トラックホイールすべて対応可能です↓
↑安い商品ではないですが高品質日本製品で安心安全↑
ISO方式ホイールナット締付けトルク
ISO方式ホイールナット締付けトルクは、私が調べた限りでは1種類のみです。
締付けトルクは、決まった数値になっています。
ISO方式の車両は、増トン車(大型8t車)などに採用されている事が多いです。
↓このタイプがISO方式ホイールナットです↓
↓ISO方式ホイールナット脱着にはこれ↓
↑33mmのディープ薄肉ソケットがおすすめ↑
↓ISO方式ホイールセンター合わせの必須品↓
↑GAMが使用しているおすすめ工具↑
2010.6~現行車 ISO方式ホイールナット締付けトルク
550~600N.m(55~60kgf.m)
リヤシャフト締付けトルク
フォワードのリヤアクスルシャフト締付けトルクは、私が調べた限りでは3種類あるようです。
ボルトのサイズで締付けトルクに違いがあります。
一部の年式でISO方式で少しトルクに変更があるみたいです。
M 12×1.25…113N.m(11.5kgf.m)がフォワードで一番多いと思います。
2014.9~現行車 リヤシャフト締付けトルク
リヤアクスルシャフト締付けトルク
M 12×1.25…113N.m(11.5kgf.m)
M 14×1.25…182N.m(18.6kgf.m)
2010.6~2014.8 リヤシャフト締付けトルク
リヤアクスルシャフト締付けトルク
M 12×1.25…113N.m(11.5kgf.m)
M 14×1.25…182N.m(18.6kgf.m)
M 14×1.25…177N.m(18.0kgf.m)※ISO方式スタッド仕様
以前車~2010.5 リヤシャフト締付けトルク
リヤアクスルシャフト締付けトルク
M 12×1.25…113N.m(11.5kgf.m)
M 14×1.25…177N.m(18.0kgf.m)
リヤシャフトのトルクレンチ
乗用車用のトルクレンチで十分対応可能です。
全長は約500mmでゴムのグリップで使いやすいですね。
これ1本あれば、いろいろ使えますよ。
40N.m~200N.mまで対応出来るSEEDNEWのトルクレンチを使用しています。
SEEDNEW S-TR12210Z 定価31020円 現在も販売中です。
↓SEEDNEWプレセット型トルクレンチ↓
↑ホイールナット用トルクレンチとしても最適です↑
他にいいトルクレンチがないか探した結果…ありました!
私の大好きな、アストロプロダクツさんから出ている商品です。
↓お財布にも優しい価格のトルクレンチ↓
↑測定範囲も40~210Nmと安心です↑
ホイールのトルクレンチ
大型トラックまで対応可能のトルクレンチがおすすめです。
重さは約4.5キロで、長さは1090mmあります。
なんといっても重いし大きいですから・・・。
一人で締付けするのは大変なので、いつもは2人で作業する事が多いですね。
150N.m~800N.mまで対応出来るKTCのトルクレンチを使用しています。
KTC CMPA805 定価173000円 現在廃盤になっているようですね。
ヤフオクなどに出品されている事があります。
大型車用のトルクレンチを探したらこんなのを見つけました。
↓二人がかりの作業が『一人』で行えます↓
↑大型車のホイールナットも片手で締付け可能↑
めっちゃ欲しいです!!次のトルクレンチはこれに決まりですね!
まとめ
ホイールやリヤシャフトの締付けは、インパクトで締めきらずトルクレンチを使用しましょう!
適切なトルク管理は、トラブルを回避できます。
JIS方式のナットのL・Rに注意!L(左)のタイヤは逆ネジなので気を付けて下さいね。
ISO方式のナットはL・R関係なくすべて正ネジなので気を付けて下さいね。
ホイールナット締付けトルクは、6スタッド…450~500N.m(45~50kgf.m)がフォワードで一番多いと思います。
ISO方式ホイールのセンター出しは必ず専用工具を使用して下さい。
ISO方式ホイールナット締付けトルクは33mmソケットで550~600N.m(55~60kgf.m)です。
リヤシャフト締付けトルクは、M 12×1.25…113N.m(11.5kgf.m)がフォワードで一番多いと思います。
取り付け作業後、50~100㎞走行後には規定トルクでホイールナットを増し締めします。
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓おすすめ!ホイールのネジ山専用安定剤です↓
↑トルクキープの4大特長をチェック↑
↓フォワードのホイールを外すならコンビソケットがおすすめ↓
↑アウターが41mmインナーが21mm↑
↓ISO方式ホイールナット脱着にはこれ↓
↑33mmのディープ薄肉ソケットがおすすめ↑
↓ISO方式ホイールセンター合わせの必須品↓
↑GAMが使用しているおすすめ工具↑
↓これで、トラックホイールすべて対応可能です↓
↑安い商品ではないですが高品質日本製品で安心安全↑
↓SEEDNEWプレセット型トルクレンチ↓
↑ホイールナット用トルクレンチとしても最適です↑
↓お財布にも優しい価格のトルクレンチ↓
↑測定範囲も40~210Nmと安心です↑
↓二人がかりの作業が『一人』で行えます↓
↑大型車のホイールナットも片手で締付け可能↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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