ムーブラテのエアコンが全然涼しくないという依頼で、クーラーガスの交換した修理をご紹介します。
暑い時に、エアコンの風が冷たくないのは大変です。
1日でも早く修理して、熱中症などにならないよう注意しましょう。
とはいえ、軽自動車の修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴26年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
修理対象車両情報・依頼内容・修理費用
修理対象車両情報:ダイハツ ムーブラテ CBA-L550S EF H16/12 47000km
依頼内容:エアコンの冷えが悪い
修理費用:16800円+税
依頼内容の修理費用は高いですか?それとも安いですか?
なぜ、このような金額になるのかを作業内容や修理方法を交えて解説していきたいと思います。
車両故障診断・原因
それでは、診断をしていきます。
まずは、エアコンフィルターを点検します。
エアコンフィルターの場所
助手席の前にあるグローボックスを開きます。
この部分にエアコンフィルターが付いています。
このままではフィルターが外せないのでグローボックスを外します。
端の部分にストッパーが付いているので、こんな感じで左右内側に押してやると簡単にストッパーをかわす事が出来ます。
これで、エアコンフィルターが良く見えるようになりました。
黒いカバーを外すとフィルターが付いていますので、外に引き出します。
外したフィルターは、まだ綺麗ですので清掃して取り付けします。
エアコンフィルターは一年に一度の交換をおすすめします。
↑おすすめのエアコンフィルターです↑
マニホールドゲージをつないでガス圧の点検をします。
↑クーラー修理の必需品です↑
高圧は右側の赤いメーターで、通常1.5Mpaくらいは行って欲しいです。現在は1.0Mpaなので少し低い状態です。圧力不足という事ですね。
原因
今回は、クーラーガスの不足が原因です。通常でしたらクーラーガスを補充すればいいのですが、ムーブラテにはガス窓が付いません。
クーラーのメンテナンスを今までされた事がないので、クーラーガスの交換で対応します。
作業内容・修理方法
それでは、作業を進めていきます。
まず、クーラーガスをすべて抜いてしまいます。
次にクーラーガスを入れるため、配管内の空気を抜きます。
ここで使うのが、真空ポンプです。
私は、いつも15分間真空ポンプ作動してマニホールドゲージのバルブを全て閉めます。
5分位置いて漏れなど問題なければ、ガスチャージしていきます。
工具が無い方でしたら、マニホールドゲージと真空ポンプのセットで購入がお得ですね。
クーラーガスはこちらです。
蛍光剤入りですので、重宝しています。
入れるだけで、-2℃下がる素晴らしい添加剤です。
GAMが、いつも使う3点セットです。
ムーブラテ冷媒充填量
冷媒充填量:300±30g
重量管理ですが、私は手で持った感覚で入れています。
キッチリとするならば、これですね。
デジタル測りといえば、やはりタニタですよね。
私のガスの入れ方です。
クーラーガスを1本入れて次に蛍光剤入りオイル、最後にクーラーガスですね。添加剤のパワーエアコンはゲージを外してからです。
パワーエアコンの添加剤を注入します。
低圧から短めのホースで入れた方がいいです。
理由は簡単、添加剤が長いとホース内に残りやすいからです。
最後は、クーラーコンデンサーの清掃です。
ここにコンプレッサーがありますので水道のホースで水洗いします。
作業後の吹き出し口の温度
それでは、最後にエアコンの吹き出し口の温度を測定します。
温度最冷、風量最大、内気循環、前向きで測定します。
測定結果は・・・11℃です。
もう少し冷えて欲しい所です。しかしこの車両は、コンプレッサーヘタリ気味なのでこれが限界ですね。
私的には9℃以下になればベストな冷え具合だと思います。
デジタル温度計なら便利ですね。
これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
次に、今回の参考修理費用と部品金額になります。
参考修理費用・部品価格
部品価格:クーラーガス 1500円×2本
クーラーオイル(蛍光剤入)1800円
添加剤 4000円
部品価格:合計 8800円
作業工賃:故障診断・真空引き・ガスチャージ一式 8000円
作業工賃:合計 8000円
参考価格:部品価格+作業工賃=合計 16800円+税です。
今回紹介した工具・用品のまとめ
マニホールドゲージはこちらです。
一度自分で使えば、工具代は浮きますね。
工具が無い方でしたら、マニホールドゲージと真空ポンプのセットで購入がお得ですね。
クーラーガスの重量管理にはこれです。
デジタル測りといえば、やはりタニタですよね。
クーラーガスはこちらです。
蛍光剤入りですので、重宝しています。
入れるだけで、-2℃下がる素晴らしい添加剤です。
GAMが、いつも使う3点セットです。
パワーエアコン用に短めのホースはどうですか?
デジタル温度計なら便利ですね。
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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