レンジャーのエアコンの冷えが悪いという事で、コンデンサー清掃とガスチャージした修理をご紹介します。
暑い時に、エアコンの冷えが悪いのは大変です。
1日でも早く修理して、熱中症などにならないよう注意しましょう。
とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴26年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
修理対象車両情報・依頼内容・修理費用
修理対象車両情報:日野 レンジャー LKG-FJ7JDAA J07E H28/01 216000km
依頼内容:エアコンの冷えが悪い
修理費用:15500円+税
車両故障診断・原因&作業内容・修理方法
それでは、診断をしていきます。
風量は特に問題なさそうです。
一応、エアコンのフィルターを点検します。
レンジャーエアコンフィルターの場所
ボンネットを開けたところに付いています。
見えているのが、外気フィルターです。外気フィルターを外すと、中に内気フィルターが付いています。
両方のフィルターを掃除しておきます。
特に内気フィルターがよく詰まるので、定期的に清掃しましょう。
【診断】吹き出し口の温度測定
エアコンは、一応冷えているのですが少し冷えが悪い気がします。
実際の温度がどれくらいか計測してみますね。
↓デジタル温度計なら便利ですね↓
↑売れ筋のデジタル温度計です↑
温度最冷、風量最大、内気循環、前向きで測定します。
測定結果は・・・15℃です。
私的には9℃以下になればベストな冷え具合だと思います。
15℃ではかなり高い温度ですね。
【診断】マニホールドゲージで点検
アイドリング中のゲージの状態です。
↓マニホールドゲージはこちらです↓
↑一度自分で使えば、工具代は浮きますね↑
ゲージの見方はメーターに記載がある通り、エアコンオンで回転数が1800回転で確認します。
外気温が30℃で低圧が0.2MPaぐらい高圧が1.5~1.8MPaぐらいが基準です。
アイドリングでこの数値もしくは、以下ならコンプレッサーの状態は良好ですね。
今回は、低圧が0.25MPaなので少しへたり気味の様です。
GAMのトラック点検方法は、エアコンオンで回転数が1500回転前後で診断します。
現在、低圧で0.2Mpaです。低圧は良好ですね。
高圧が2.2Mpaで基準よりかなり高めですね。高圧が高いのでガスを冷やす能力が足りない状態です。
クーラーコンデンサーの冷却能力が足りていないです。この状態でコンデンサーに水などを掛けるとグッと数値が下りますよ。
レンジャークーラーコンデンサーの場所
ちょうど、助手席の下ぐらいにあります。
クーラーコンデンサーにゴミや泥など詰まると、冷却能力が落ちますので清掃します。
コンデンサーのファンが勢いよく回って冷却しているかも点検しておきます。
このファンモーターは特に故障して動かなくなる事が多いですよ。
水洗いして清掃します。エアーガンがあれば併用するのもいいですね。
↓エバポレーターやコンデンサーを清掃するのに役立つのがパルスガン↓
↑一度使うと、もう使わずにはいられなくなりますよ↑
ホースやシャワーガンなどでしっかり清掃します。
コンデンサー洗浄後のクーラーガス圧
グッと数値が下りました。というよりガスの圧力が低いですね。
ガス窓から点検すると、かなり泡立っています。
クーラーガスが不足している状態ですね。
原因
クーラーコンデンサーの汚れで冷却能力不足と、クーラーガス不足が原因ですね。
あと、コンプレッサーも若干ヘタリ気味ですが今回は修理しません。
レンジャー冷媒充填量
冷媒充填量450g
冷媒補充時の注意・・・泡消え後100±50g補充して下さい。
ガス窓を見ながらガスチャージをします。50gほど入れると泡が消えたので+50g入れました。
200g缶のちょうど半分くらいですね。
↓クーラーガスはこちらです↓
↑GAMが調べた最安クーラーガス↑
最後の仕上げに添加剤を入れます。
↑添加剤の入れ方をこの記事にまとめました↑
↓GAMおすすめのカーエアコン用添加剤↓
↑入れるだけで【-2℃下がる】素晴らしい添加剤↑
作業後の吹き出し口の温度
それでは、最後にエアコンの吹き出し口の温度を測定します。
↓デジタル温度計なら便利ですね↓
↑売れ筋のデジタル温度計です↑
温度最冷、風量最大、内気循環、前向きで測定します。
測定結果は・・・11℃です。
作業前から4℃下がりました。私的には9℃以下になればベストな冷え具合だと思います。
お客様が極力費用を抑えて欲しいとの事だったので、ここで作業完了します。
これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
参考修理費用・部品価格
部品価格:クーラーガス 1500円×1本
添加剤 4000円
部品価格:合計 5500円
作業工賃:故障診断・各清掃
クーラーガスチャージ一式 10000円
作業工賃:合計 10000円
参考価格:部品価格+作業工賃=合計 15500円+税です。
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓GAMおすすめのカーエアコン用添加剤↓
↑入れるだけで【-2℃下がる】素晴らしい添加剤↑
↓使っている方もたくさんいる売れ筋のチャージホース↓
↑ガスメータ付きで値段も手頃なのでおすすめ↑
↓デジタル温度計なら便利ですね↓
↑売れ筋のデジタル温度計です↑
↓マニホールドゲージはこちらです↓
↑一度自分で使えば、工具代は浮きますね↑
↓クーラーガスを入れるため、配管内の空気を抜く工具です↓
↑この工具が、真空ポンプです↑
↓エアコン修理入門セット↓
↑工具が無い方でしたら、マニホールドゲージと真空ポンプのセットで購入がお得ですね↑
↓クーラーガスはこちらです↓
↑GAMが調べた最安クーラーガス↑
↓クーラーオイル&防錆剤↓
↑蛍光剤入りですので、重宝しています↑
↓エバポレーターやコンデンサーを清掃するのに役立つのがパルスガン↓
↑一度使うと、もう使わずにはいられなくなりますよ↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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