【三菱ふそう キャンター】4P10エンジンをスキャンツール(診断機)なしで故障診断をする方法をご紹介します。
メーターにエンジンチェックランプが点灯すると不安になってしまいます。
そんな時に原因だけでもわかれば安心ですよね。
あと、故障コードの内容が知りたいときに直ぐ確認できたらうれしいですね。
じつは…、メーターのスイッチを操作してダイアグノーシス(故障コード・DTC)を見たり・消したりする方法があります。
状況によってはスキャンツールなしで自分で作業ができてしまいますね。
とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴26年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
普段使用しているスキャンツール(診断機)
作業する上で必ず必要になるのがスキャンツール(診断機)ですね。これがなければ始まりません。
バッテリーを外して消去(出来るか分かりません)などはしない様にして下さい。
トラブルの原因になりますのでスキャンツールを使用しましょう。
GAMが使用しているのはG-SCN2でしたが、【G-SCN Z】を導入しました。
やはり、コード付の方が準備も早く充電の必要がないので一番のオススメです!!
↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓
↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑
車種により相性が良くない事もあるので、メーカー違いで【バンザイ MST-nano】も使用しています。
↓無線接続できるのでコードが気にならない↓
↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑
両方使用した個人的な感想は、故障診断がメインなら断然コード付【G-SCN Z】がオススメです。
【バンザイ MST-nano】も無線で便利なのですが、準備に少し手間がかかるのとデータ表示にタイムラグがある為、GAMの所では故障診断にも使いますが主にOBD検査時に使用する予定です
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
【動画】で見るスキャンツールを使わない故障診断方法
まずは、動画から見て頂くと理解しやすいかと思います。
↓YouTubeの動画はこちら↓
動画はいかがでしたか?
それでは、画像でご説明していきますね。
スキャンツールを使わない故障診断方法
スキャンツール(診断機)がない場合でもメータークラスターのマルチインフォメーションディスプレイを使用してダイアグノーシスコード(故障コード)の表示と消去する方法をご説明いたします。
1.システム点検の準備
車両は停止状態で行います。
キースイッチをONにします。(エンジン始動状態でもできます)
【MODE SW】【SELECT SW】【SET/RES SW】の3つを同時に押す。
メータークラスターのマルチインフォメーションディスプレイの表示がダイアグノーシスモード(診断モード)になります。
2.システム(ECU)セレクトモード
【SELECT SW】を押して調べたいシステム(ECU)を選択します。
【SET/RES SW】を押すと機能セレクトモードになります。
【MODE SW】を押すと通常モードに戻ります。
3.機能セレクトモード
【SELECT SW】を押して使用したいモードを選択します。
【SET/RES SW】を押して、
●【現在】故障コード表示モード
●【過去】故障コード表示モード
● 故障コード【消去】モード
になります。
【MODE SW】を押すとシステム(ECU)セレクトモードに戻ります。
4.【現在・過去】故障コード表示モード
記録されている故障コードが表示されます。
複数出ている場合は3秒毎に切り替えて表示します。
故障コードが出ていない時は【NO DTC】と表示されます。
通信中に【CAN NOT RECEIVE】【ERROR】が出た場合は、再度操作をやり直します。
※やり直しても繰り返し出る場合もありますし、状況により故障コードが表示できない場合もあります。
【MODE SW】を押すと機能セレクトモードへ戻ります。
故障コードの見方
上記左上の故障コード表示はSPNが520411でFMIが31と表示されています。この場合はエンジン故障コード520411-31となります。
520411-31:構成部品 ‘プレグロー・システム コントロール・ユニット’ の機能が正常ではありません。
数字だけでは故障内容がわからないですよね…。
故障コードの各内容をわかるように下記の記事にまとめていますので参考にして下さい。
5.故障コード【消去】モード
【ERASE YES】画面で【SET/RES SW】を押すことで、該当のECUに記憶されているすべての故障コードが消去されて【ERASE COMPLETE】と表示されます。
※消去する前に出ている故障コードをメモなどに取ってから、消去するのをおすすめします。
【CANNOT ERASE】【ERROR】画面が表示される場合は、スキャンツール(診断機)を接続して各システムの点検、修理を行います。
※キーONの時(エンジン始動しない)にしか消去出来ない場合や、継続して故障コードが出続けている場合などで消去出来ない事もあります。
【MODE SW】を押すと機能セレクトモードに戻ります。
【ERASE NO】画面で【SET/RES SW】を押しても機能セレクトモードに戻ります。
※この方法ですべての故障コードが必ず消去できるわけではありません。故障内容によってはスキャンツールや部品の交換作業など必要な事もありますので注意してくださいね。
Twitter【動画】で見るスキャンツールを使わない故障診断方法
最後におさらいとして、動画を見て頂くとさらに理解出来ると思います。
↓Twitterにも上げていますので見て下さいね↓
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今回紹介した工具・用品のまとめ
↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓
↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑
↓無線接続できるのでコードが気にならない↓
↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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