三菱ふそう キャンター【4M50エンジン】ダイアグノーシス(故障コード・DTC)一覧【まとめ】をご紹介します。
メーターにエンジンチェックランプが点灯すると不安になってしまいます。
そんな時に原因だけでもわかれば安心ですよね。
あと、故障コードの内容が知りたいときに直ぐ確認できたらうれしいですね。
こんな悩みを、ズバッと解決出来る進化型の記事にしております。
今後、新しいコードを見かければ更新していきますので【お気に入り】に入れて下さいね。
とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴26年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
普段使用しているスキャンツール(診断機)
GAMが使用しているのはG-SCAN2ですが、三菱ふそうのファイターや新型車など不具合は若干ありますが現役で使用しております。次に買い替えるなら、やはりバンザイの診断機ですね。
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対象車両
年式 2004年~2009年 エンジン型式 4M50
型式 PA/UC/CBF/KK/PDG/BKG-FB,FD,FE,FF,FG
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
年式・型式などの違いや打ち間違えなどでコード番号や内容が違ったり不足や多い場合もあります。
内容は参考程度として、詳しい内容はメーカー発行のサービスマニュアルをご確認下さい。
過去に見たことのあるエンジン故障コード一覧
それでは、GAMが今までに見たことある故障コードをご紹介します。
GAMが調べた限りですので、記載の故障コード・内容は完璧なものではありません。
P0219:エンジンオーバーラン
P0219:エンジンオーバーラン
エンジンスピードセンサーがエンジン回転数を 3700rpm 以上と検出で記録されます。
エンジンチェックランプ(赤)が点灯します。
スターターSW が ON にあるときに正常なエンジン回転数になれば復帰します。
P0251:レール圧制御(圧送不良)
P0251:レール圧制御(圧送不良)
MPROP(レール圧制御バルブ)の電源が低下したまま 1 秒継続する。
(エンジン ECU からの電源供給なし,バルブが開いたままの燃料最大送油
状態)もしくは、 実コモンレール圧が目標コモンレール圧より低い
(コモンレール圧力差が16.7%以上)まま 10 秒継続する
(実コモンレール圧が目標コモンレール圧まで達していない状態)
のいずれかが該当した場合に記録されます。
エンジンチェックランプ(橙)が点灯します。
スターターSW を OFF→ON にしたときに正常な信号になれば復帰(ECU への電源再投入)します。
※燃料フィルター交換で改善した事があります。サプライポンプ不良などの場合もあります。
P0254:レール圧制御(ポンプ過圧送)
P0254:レール圧制御(ポンプ過圧送)
ダイアグノーシスコード P0251 記録後に、
MPROP(レール圧制御バルブ)の吐出量が規定量以下にもかかわらず、
実コモンレール圧が目標コモンレール圧より高い
(コモンレール圧力差が16.7%以上)まま 10 秒継続する。
【MPROP(レール圧制御バルブ)から燃料が殆ど送油されていないにもかか
わらず、コモンレール内圧が目標コモンレール圧を超えている状態】
もしくは、実コモンレール圧が 105.6%を越えたまま 5 秒継続する。
(プレッシャーリミッティングバルブ開弁圧を超える)
のいずれかが該当した場合に記録されます。
エンジンチェックランプ(橙)が点灯します。
スターターSW を OFF→ON にしたときに正常な信号になれば復帰(ECU への電源再投入)します。
※燃料フィルター交換、サプライポンプ交換で改善した事があります。
P0335:エンジン回転数センサー
P0335:エンジン回転数センサー
エンジンスピードセンサーからの信号が入力されない、または異常で記録されます。
エンジンチェックランプ(橙)が点灯します。
スターターSW が ON にあるときに正常な信号になれば復帰します。
P1121:吸気絞り制御 1
P1121:吸気絞り制御 1
吸気スロットルのモーター異常(モーター固着,回路断線またはショート)の状態。
もしくは、スロットル EDU の位置センサーの電圧異常または目標スロットル開度異常のいずれかの信号をスロットル EDU から2 秒間受信した場合に記録されます。
エンジンチェックランプ(橙)が点灯します。
スターターSW を OFF→ON にしたときに正常な信号になれば復帰(ECU への電源再投入)します。
P1415:DPF 再生間隔異常(走行)
P1415:DPF 再生間隔異常(走行)
DPF 自動再生時間が長時間(35 分)で実施されていると記録されます。
(DPF 温度制御不良により DPF 自動再生が完了していない状態です)
(DPF クリーニング SW による DPF 手動再生は可能です)
※このダイアグノーシスコードが発生すると、P1440 が過去ダイアグノーシスコードに記録されます。
エンジンチェックランプは点灯しません。
DPF クリーニング SW による DPF 手動再生を実施すれば復帰します。
P1421:DPF 異常1(早期目詰まり)
P1421:DPF 異常1(早期目詰まり)
DPF 手動再生要求【DPF インジケーター点滅(速)】後も車両走行を続け、エンジン ECU が推定する粒子状物質(PM)堆積量が規定値以上になったときに記録されます。
(目詰まりレベル:低)【DPF クリーニング SW による DPF 手動再生は可能です】
エンジンチェックランプ(橙)が点灯します。
DPF クリーニング SW による DPF 手動再生を実施すれば復帰します。
P1422:DPF 異常2(早期目詰まり)
P1422:DPF 異常2(早期目詰まり)
DPF 手動再生要求【DPF インジケーター点滅(速)】後も車両走行を続け、エンジン ECU が推定する粒子状物質(PM)堆積量が規定値以上になったときに記録されます。
(目詰まりレベル:高)【DPF クリーニング SW による DPF 手動再生は出来ません】
エンジンチェックランプ(橙)が点灯します。
スキャンツール(診断機)にて DPF 関連情報の初期化実施後、DPF クリーニング SW による DPF手動再生を実施すれば復帰します。
P1440:DPF 温度異常4(走行)
P1440:DPF 温度異常4(走行)
P1412~P1415 のダイアグノーシスコードのいずれかの発生条件を 1 回満たすと過去ダイアグノーシスコードに記録されます。
【現在のダイアグノーシスコードとして記録されません】
(このダイアグノーシスコードが記録されても DPF 関連の異常ではなく、DPF 自動再生制御に失敗したという記録を確認するために設定されているダイアグノーシスコードです)
【DPF クリーニング SW による DPF 手動再生は可能です】
エンジンチェックランプは点灯しません。
スターターSW を OFF→ON にしたときに正常な信号になれば復帰(ECU への電源再投入)します。
P1635:CAN 通信(吸気スロットル)
P1635:CAN 通信(吸気スロットル)
スロットル EDU から CAN 信号を受信できないまま 1 秒継続する。
もしくは、スロットル EDU から「エンジン ECU が計算した目標スロットル開度が規定範囲から外れる」の CAN 信号を受信したまま 2 秒継続する。
もしくは、スロットル EDU から「エンジン ECU からの目標値が送信されていない」のCAN 信号を受信したまま 2 秒継続するのいずれかが該当した場合記録されます。
エンジンチェックランプ(橙)が点灯します。
スターターSW が ON にあるときに正常な信号になれば復帰します。
※ドライブユニットスロットルを交換して改善した事があります。
キャンター【4M50エンジン】故障コード一覧まとめ
次はエンジンの故障コードを一覧でご紹介します。
GAMが調べた限りですので、記載の故障コード・内容は完璧なものではありません。
内容は参考程度として、詳しい内容はメーカー発行のサービスマニュアルをご確認下さい。
ダイアグコード | 故障内容 |
---|---|
P0102 | エアフローセンサー |
P0103 | エアフローセンサー |
P0112 | 吸気温度センサー(上流) |
P0113 | 吸気温度センサー(上流) |
P0107 | 大気温センサー |
P0108 | 大気温センサー |
P0117 | 水温センサー |
P0118 | 水温センサー |
P0121 | アクセル相互診断 |
P0122 | アクセルセンサー1 |
P0123 | アクセルセンサー1 |
P0192 | レール圧センサー |
P0193 | レール圧センサー |
P0200 | インジェクタ回路 1 |
P0201 | インジェクタ M/V-Cylinder1 |
P0202 | インジェクタ M/V-Cylinder2 |
P0203 | インジェクタ M/V-Cylinder3 |
P0204 | インジェクタ M/V-Cylinder4 |
P0219 | エンジンオーバーラン |
P0222 | アクセルセンサー2 |
P0223 | アクセルセンサー2 |
P0227 | PTO アクセルセンサー |
P0228 | PTO アクセルセンサー |
P0234 | オーバーブーストエラー |
P0237 | ブースト圧センサー |
P0238 | ブースト圧センサー |
P0243 | ウエストゲート M/V1 |
P0251 | レール圧制御(圧送不良) |
P0253 | レール圧制御(ポンプ無圧送) |
P0254 | レール圧制御(ポンプ過圧送) |
P0335 | エンジン回転数センサー |
P0340 | 気筒判別センサー |
P0380 | グローリレー |
P0381 | グローランプ |
P0400 | EGR バルブ |
P0403 | EGR1 |
P0404 | EGR システム |
P0405 | 吸気温度センサー(下流) |
P0406 | 吸気温度センサー(下流) |
P0427 | 排気温度センサー(上流) |
P0428 | 排気温度センサー(上流) |
P0471 | DPF 圧力センサー |
P0472 | DPF 圧力センサー |
P0473 | DPF 圧力センサー |
P0500 | 車速センサー |
P0506 | アイドルボリューム |
P0507 | アイドルボリューム |
P0510 | アクセル SW |
P0513 | イモビライザ(不正な鍵) |
P0560 | M/V 電源 |
P0605 | ECU システム(ハードウェア) |
P0615 | 連続通電防止リレー |
P0616 | 連続通電防止リレー |
P0617 | 連続通電防止リレー |
P1121 | 吸気絞り制御1 |
P1171 | Q 調レジスタ |
P1172 | Q 調レジスタ |
P1176 | PTO レジスタ |
P1177 | PTO レジスタ |
P1200 | インジェクタ回路 2 |
P1251 | レール圧 M/V1 |
P1255 | レール圧 M/V1 |
P1256 | レール圧 M/V1 |
P1335 | 両回転センサー |
P1410 | DPF 異常4(DPF 圧力異常) |
P1412 | DPF 温度異常1(走行) |
P1413 | DPF 温度異常2(走行) |
P1414 | DPF 温度異常3(走行) |
P1415 | DPF 再生間隔異常(走行) |
P1416 | DPF 温度異常1(停車) |
P1417 | DPF 温度異常2(停車) |
P1418 | DPF 温度異常3(停車) |
P1419 | DPF 再生間隔異常(停車) |
P1421 | DPF 異常1(早期目詰まり) |
P1422 | DPF 異常2(早期目詰まり) |
P1430 | DPF 強制再生 SW |
P1435 | DPF 異常6(早期目詰まり) |
P1440 | DPF 温度異常 4(走行) |
P1441 | DPF 温度異常 4(停車) |
P1447 | 触媒温度センサー |
P1448 | 触媒温度センサー |
P1460 | 補助ブレーキ M/V1 |
P1462 | 補助ブレーキ M/V1 |
P1463 | 補助ブレーキ M/V1 |
P1466 | エキブレ M/V |
P1467 | エキブレ M/V |
P1468 | エキブレ M/V |
P1472 | 排気圧力センサー(上流) |
P1473 | 排気圧力センサー(上流) |
P1562 | センサー供給電源 1 |
P1563 | センサー供給電源 1 |
P1567 | センサー供給電源 2 |
P1568 | センサー供給電源 2 |
P1572 | センサー供給電源 3 |
P1573 | センサー供給電源 3 |
P1577 | 気筒判別センサー供給電圧 |
P1578 | 気筒判別センサー供給電圧 |
P1580 | ニュートラル SW |
P1605 | ECU システム(EEPROM) |
P1606 | ECU システム(ソフトウェア) |
P1625 | EDU リレー |
P1630 | CAN 通信(EGR1) |
P1635 | CAN 通信(吸気スロットル) |
P1660 | DPF 強制再生ランプ |
U0167 | イモビライザ(通信不良) |
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓おすすめのスキャンツール(診断機)↓
↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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