三菱ふそうのキャンターには、メーターを操作することでオドメーター及びトリップメーターの表示単位をキロからマイルに切り替える機能が搭載されています。
しかし、キロ表示がマイル表示に変わる仕組みや、その戻し方に戸惑う方も多いでしょう。
本記事では、キャンターのマイル表示 切り替え方法について、具体的な操作手順や取扱説明書に基づいたポイントを解説します。
さらに、燃費補正係数や各種燃費情報の表示設定など、効率的にメーターを活用するための重要な情報もご紹介します。
キャンターのメーター設定に不安がある方はぜひ参考にしてください。
●記事のポイント●
①キャンターのマイル表示とキロ表示の切り替え方法
②燃費情報の種類とその表示設定の仕方
③メーター操作に必要な各スイッチの役割
④燃費補正係数の設定と調整方法
【キャンター】マイル表示を切り替える為の基本情報

この記事のモデルになっている車両データです。
車名:三菱ふそう
型式:TKG-FBA20
原動機の型式:4P10
初年度検査年月:平成25年10月
●三菱ふそう キャンターの基本メーター操作
●キロ表示がマイル表示に変わる仕組み
●燃費情報の表示画面の設定方法
●燃費情報の種類と切り替え方法
●燃費補正係数の影響と設定方法
三菱ふそう キャンターの基本メーター操作

三菱ふそうのキャンターには、燃費情報や走行情報が確認できる機能が搭載されています。メーター操作を把握しておくことで、効率的に必要な情報をチェックできるため、安全で快適なドライブが可能になります。ここでは、キャンターに搭載されている基本的なメーター操作について解説します。
まず、キャンターのメーターには「MODE」「SELECT」「SET/RES」という3つの主要スイッチがあり、これらを使って画面表示や各種の設定を操作します。MODEスイッチは、インフォメーション表示部の表示内容を切り替えを行うスイッチです。次に、SELECTスイッチはMODEスイッチで選択した表示内容の画面設定を切り替えるときに使用するスイッチです。。最後に、SET/RESスイッチはインフォメーション表示部の表示設定を切り替えるときに使用します。
また、キャンターのメーターには、「平均燃費」「リアルタイム燃費」「瞬間燃費」「平均車速」といった燃費情報が表示できるため、燃費性能や走行状態をリアルタイムで確認することができます。燃費表示の単位は、km/LやL/100km、またはmpgに切り替えが可能で、表示単位を自分の使いやすいものに設定できます。
キロ表示がマイル表示に変わる仕組み

キャンターのメーター表示は、状況によって「キロメートル表示」と「マイル表示」に切り替えることが可能です。この切り替え機能は、異なる地域や燃費の単位に対応するために設けられており、表示単位を切り替えることで国際的な利用にも対応できる仕組みになっています。
具体的には、キャンターの燃費表示の単位をkm/L・L/100kmからmpg(USA)・mpg(UK)に変えると、オドメーターとトリップメーターも合わせてkmから自動的にmi(mile)へ変わる仕組みです。
燃費表示の単位を変更すると同時に走行距離表示も切り替わるため、知らないうちにマイル表示へ変わってしまった、といったことが起こり得ます。誤って表示が変わった際には、燃費表示の単位を変えれば再度キロメートル表示に戻すことができます。
燃費情報の表示画面の設定方法

キャンターのメーターには、燃費情報を表示するための画面設定があります。この設定を正しく行うことで、ドライバーはリアルタイムの燃費や平均燃費、瞬間燃費などを簡単に確認でき、燃費管理がしやすくなります。
燃費情報の表示画面を設定するには、まずMODEスイッチを使って燃費情報画面に切り替えます。この画面では、「平均燃費」「リアルタイム燃費」「瞬間燃費」「平均車速」など複数の情報が表示でき、ドライバーの用途に応じて画面をカスタマイズすることが可能です。続いて、SELECTスイッチを押すことで、これらの情報を表示できます。表示可能なのは、「平均燃費とリアルタイム燃費」「平均燃費と平均車速」「瞬間燃費と平均燃費」で、運転時に必要な情報を表示することができます。
なお、燃費情報は必要に応じて表示内容のリセットが可能で、SET/RESスイッチを1秒以上押し続けることで、平均車速・平均燃費のデータをリセットできます。これにより、運転の開始時点からのデータを記録し直せるため、燃費の変化をリアルタイムで把握したい場合に役立ちます。燃費情報の表示を適切に設定することで、効率的な燃費管理が可能になります。
燃費情報の種類と切り替え方法

キャンターのメーターには、複数の燃費情報が表示できる機能が備わっており、ドライバーのニーズに合わせて切り替えが可能です。表示される燃費情報には、「平均燃費」「リアルタイム燃費」「瞬間燃費」「平均車速」などがあり、それぞれ異なる目的に役立ちます。
まず、平均燃費は、リセット操作後から現在までの総合的な燃費データを示しており、長距離運転や燃費管理の目安に適しています。リアルタイム燃費は0.5秒間の燃費を表示し、アクセルの踏み加減や走行環境による燃費の変化を即座に確認でき、エコ運転を意識する際に役立つでしょう。瞬間燃費は1分ごとの燃費を示し、都市部での短距離走行や頻繁な加減速がある場合の燃費状況を把握するのに便利です。また、平均車速は運転の全体的な速度管理に活用でき、安全運転や効率的な運転計画に役立ちます。
燃費情報の表示を切り替えるには、MODEスイッチを使って燃費情報画面に移行し、SELECTスイッチを押すことで各燃費情報の表示を変更できます。この切り替えによって、必要な燃費データをリアルタイムで確認できるため、運転状況に応じた燃費管理がしやすくなります。
燃費補正係数の影響と設定方法

燃費補正係数は、キャンターのメーターに表示される燃費データが実際の燃費と異なる場合に、表示を調整するための機能です。燃費補正係数は通常、変更する必要はありません。
燃費補正係数の設定方法は、まずメーター画面で、MODEスイッチを押し、燃費情報画面にします。SET/RESスイッチを押し、補正係数の調整画面にアクセスします。この画面では、SELECTスイッチを押すと補正係数の値が増加し、MODEスイッチを押すと減少します。通常の初期設定値は1.00ですが、補正係数を大きく設定すると表示される燃費が増加し、小さく設定すると燃費が少なめに表示されるようになります。補正を初期値に戻したい場合には、SET/RESスイッチを1秒以上押し続けることで1.00にリセットできます。設定完了後は、SET/RESスイッチを2回押すと燃費情報画面に戻ります。
補正係数を正しく設定しておくことで、燃費表示が実際の燃費に近づき、誤差が少ない精度の高い管理が可能です。
【キャンター】マイル表示の切り替え方法

●【動画】で見る 【キャンター 】マイル表示の切り替え方法!
●取扱説明書の参照ポイントと注意点
●取扱説明書の内容
●【キャンター】マイル表示の切り替え手順
●【キャンター】マイル表示の切り替えを実践!
●X(旧Twitter)と【動画】で見る 【キャンター 】マイル表示の切り替え方法!
●普段使用しているスキャンツール(診断機)
●この記事を参考に作業する上での注意点
【動画】で見る 【キャンター 】マイル表示の切り替え方法!
まずは、動画から見て頂くと理解しやすいかと思います。
↓YouTubeの動画はこちら↓
動画はいかがでしたか?
それでは、順番に説明していきます。
取扱説明書の参照ポイントと注意点

キャンターの操作や設定を正しく理解するには、取扱説明書の参照が非常に重要です。特に、メーターや燃費情報の操作方法に関しては、取扱説明書に詳細な手順が記載されています。正しい操作を行うことで、誤操作や不正確な設定を防ぎ、メーターを正確に管理できるようになります。
取扱説明書を参照する際は、6章「メーター、警告灯・表示灯の見方」「燃費情報」のセクションを重点的に確認しましょう。これらのページには、各スイッチの役割や操作手順、注意点が記載されており、操作を間違えないためのポイントがまとめられています。特に、SET/RESスイッチやSELECTスイッチの長押しによるリセットや単位変更については、手順を誤ると意図しない設定変更が起こる可能性があるため、取扱説明書を見ながら慎重に操作することが大切です。
記載内容に基づいて操作すれば、設定ミスを防げるとともに、効率的な燃費管理が可能になります。取扱説明書は、日常のメンテナンスや操作を正しく行うための重要な参考資料として活用しましょう。
取扱説明書の内容

オドメーター及びトリップメーターの表示単位をkm(キロメートル)またはmi(マイル)に切り替えする方法が取扱説明書に記載があります。
次のページです。

次は、オドメーター及びトリップメーターのマイル表示切り替え手順を説明します。
【キャンター】マイル表示の切り替え手順
キャンターのオドメーター表示をマイルからキロに戻すには、スイッチ操作での切り替えが必要です。この手順は、誤ってマイル表示になってしまった場合でも簡単に元に戻せるため、方法を知っておくと便利です。
①MODE スイッチを押し、燃費情報画面にします。
②SET/RES スイッチを押し、調整画面にします。
※SET/RES スイッチを押すと燃費補正係数、燃費表示単位の順に表示は替わります。
③SELECTスイッチまたはMODE スイッチを押し、係数または表示単位を切り替えます。
※燃費補正係数は SELECT スイッチを押すと値が増加し、MODE スイッチを押すと値は減少します。スイッチを押し続けると早送りします。
※燃費表示単位はSELECT スイッチを押すとkm/l→l/100km→mpg(USA)→mpg(UK)に替わります。
※燃費表示単位をkm/l・l/100kmに選択するとkm(キロメートル)表示になり、mpg(USA)・mpg(UK)を選択でmi(マイル)表示になります。
④SET/RES スイッチを押し通常画面に戻します。
それでは、実際にやってみましょう。
【キャンター】マイル表示の切り替えを実践!
現在、オドメーター及びトリップメーターの表示単位がkm(キロメートル)になっています。

MODE スイッチを押し、燃費情報画面にします。

SET/RES スイッチを押し、調整画面にします。
燃費補正係数(FUEL ADJUST)は、変更せずにSET/RES スイッチを押します。

燃費表示単位(SELECT UNIT)を設定します。
SELECT スイッチもしくは、MODE スイッチを押すとkm/l→l/100km→mpg(USA)→mpg(UK)に替わります。
mi(マイル)表示に切り替える為、mpg(USA)を表示させます。

SET/RES スイッチを押し通常画面に戻します。
これでオドメーター及びトリップメーターの表示単位がmi(マイル)になりました。

オドメーター及びトリップメーターの表示単位をkm(キロメートル)にするには、燃費表示単位(SELECT UNIT)を設定時に、km/lもしくはl/100kmを選択します。

これで、オドメーター及びトリップメーターの表示単位がkm(キロメートル)になります。

手順通りすれば、誰でも簡単にマイル表示の切り替えをする事が可能です。
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最後におさらいとして、もう一度見て頂くとさらに理解出来ると思います。
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👀メーター表示がkm→miになる⁉️
マイル表示切り替え方法と注意点を解説💡
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普段使用しているスキャンツール(診断機)
自動車を修理する時に、必要になるのがスキャンツール(診断機)ですね。これがなければ始まりません。
バッテリーを外して消去(出来るか分かりません)などはしない様にして下さい。
トラブルの原因になりますのでスキャンツールを使用しましょう。
GAMが使用しているのはG-SCN2でしたが、【G-SCN Z】を導入しました。

やはり、コード付の方が準備も早く充電の必要がないので一番のオススメです!!
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車種により相性が良くない事もあるので、メーカー違いで【バンザイ MST-nano】も使用しています。

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両方使用した個人的な感想は、故障診断がメインなら断然コード付【G-SCN Z】がオススメです。
【バンザイ MST-nano】も無線で便利なのですが、準備に少し手間がかかるのとデータ表示にタイムラグがある為、GAMの所では故障診断にも使いますが主にOBD検査時に使用する予定です。
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
【キャンター】マイル表示の切り替えに必要な基本操作のまとめ
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