縁石を乗り上げたが通報しない…その後に起こり得るトラブルとは?

縁石を乗り上げたが通報しない…その後に起こり得るトラブルとは 自動車整備・修理
スポンサーリンク

縁石に乗り上げてしまったとき、「ドン」という音に驚き、車に問題がないか心配になる方は少なくありません。とくに見た目に傷なし、走行にも支障がないように感じると、「このまま通報しないで大丈夫?」と不安に思う人も多いはずです。

縁石に乗り上げた方の多くは、車の下にダメージがあるかどうか、警察に連絡すべきか、修理が必要かどうかなど、状況に応じた正しい判断を知りたいと考えているのではないでしょうか。

実際には、無傷に見えてもパンクのリスクや足回りの歪みなど、見えない部分に不具合が生じていることもあります。また、「ガリガリ」という音がした場合、思わぬ修理代がかかる可能性もあるため注意が必要です。

さらに、公共物を破損していた場合は通報義務が発生し、対応を誤ると後に弁償の値段が発生するケースもあります。ゆっくり乗り上げたとしても油断は禁物です。

この記事では、縁石に乗り上げたときに通報が必要なケースや、見た目だけでは判断できないリスク、車の下を確認するポイントなどを具体的に解説します。冷静な判断をするためにも、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

記事のポイント
  • 通報が必要なケースと不要なケースの違い
  • 車に見えないダメージがある可能性
  • 自分でできる車の下の確認方法
  • 通報しないことで起こり得るリスクやトラブル
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

縁石に乗り上げても通報しないのは大丈夫?

縁石に乗り上げても通報しないのは大丈夫?
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ
  • 「ドン」と音がしたけど大丈夫?
  • 傷なしなら通報しなくても問題ない?
  • ゆっくり乗り上げた場合の影響とは
  • 車の下を確認するポイントとは
  • ダメージがあるかどうかの判断基準

「ドン」と音がしたけど大丈夫?

「ドン」と音がしたけど大丈夫?
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ

車で縁石に乗り上げた際、「ドン」と大きな音がすると不安になるものです。ですが、音がしたからといって、必ずしも深刻なトラブルに直結するわけではありません。

なぜなら、縁石との接触は車体の底部やタイヤに限定されることが多く、実際にダメージが軽微なケースも少なくないからです。特に低速での接触であれば、目立った損傷がなく済む可能性も十分にあります。

例えば、縁石を斜めに乗り越えた際に音だけが大きく響くことがありますが、このときはマフラーの先端や樹脂製のアンダーカバーに一時的な接触が起きている場合があります。こうした部品は比較的柔軟性があり、音のわりに破損していないことも多いのです。

しかし、注意したいのは音の種類です。金属音や「ガリガリ」といった擦過音があった場合は、下回りの硬い部分が接触している可能性もあります。見た目に問題がなくても、念のため安全な場所で車を停めて下回りを確認してみましょう。

傷なしなら通報しなくても問題ない?

傷なしなら通報しなくても問題ない?
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ

縁石に乗り上げたものの、車に傷が見当たらない場合、通報の必要があるかどうかは悩ましいところです。ただし、一般的には、車にも他者の財物にも被害がなければ、警察への通報義務は基本的に発生しません。

このように考える理由は、交通事故として通報が必要となるのは「人身事故」または「物損事故」に該当する場合だからです。仮に縁石を乗り越えても、それが公共物の破損につながっていなければ、通常は報告義務はないとされています。

ただし、縁石が公道に設置された公共物である場合や、市区町村が管理する構造物に接触・損傷が生じた可能性があるときは、道路交通法第72条第1項により「交通事故があったときは直ちに警察へ報告しなければならない」と定められているため、状況にかかわらず通報が義務づけられています。監視カメラや目撃者の存在により、後日連絡が来ることも考えられます。

したがって、「傷がないから安心」と考えるのではなく、念のため周囲の損傷も確認し、自分の車両だけでなく公共物の状態も冷静に見極めることが大切です。

ゆっくり乗り上げた場合の影響とは

ゆっくり乗り上げた場合の影響とは
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ

ゆっくりとした速度で縁石に乗り上げた場合、多くは深刻なダメージを受けることはありません。速度が遅いことで衝撃が小さくなり、車体やタイヤへの負担が軽減されるからです。

例えば、駐車場での切り返し中にタイヤの側面が縁石に軽く乗ってしまう場面はよくあります。このとき、サスペンションやフレームにまで影響が及ぶ可能性は低く、外装の擦り傷で済むケースが多いです。

ただし、どれだけ低速であっても、繰り返し乗り上げたり、斜めに強く押し込むような形になると、ホイールやタイヤのサイドウォールにダメージが残る場合もあります。特にタイヤの側面は構造が弱いため、小さな変形や内側の裂け目が生じることもあるのです。

このため、乗り上げた直後は車が正常に走行できているかを確認し、ステアリングのブレや異音がないかにも注意を払いましょう。表面上の問題がなくても、数日後に不具合が現れることもあるため、違和感があれば整備工場で点検を受けるのが安全です。

車の下を確認するポイントとは

車の下を確認するポイントとは
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ

縁石に乗り上げた後は、車の下部に損傷がないかを自分でチェックすることが大切です。特に自走可能な状態であれば、最初に簡易的な目視点検を行うだけでもトラブルの予防になります。

まず、確認すべきポイントは「マフラー」「エンジンオイルパン」「アンダーカバー」などの部品です。これらは車の下部に位置しており、縁石に接触しやすい箇所になります。とくにオイルパンにひびが入っていた場合、そこからオイルが漏れることがあるため、地面に液体の跡がないかも合わせてチェックしましょう。

このとき、ライトを使って車の下を照らしながら見ると、異常に気づきやすくなります。もし泥やゴミで覆われていて見づらいと感じたら、可能であれば洗車場の高圧洗浄機で洗ってから再度確認するのも一つの方法です。

また、駐車場のような平らな場所で、地面との隙間を観察することも有効です。下部のカバーがずれていたり、ぶら下がっていたりする場合は注意が必要です。無理に手を差し込むのではなく、安全な範囲で見える範囲をチェックすることを心がけてください。

ダメージがあるかどうかの判断基準

ダメージがあるかどうかの判断基準
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ

縁石に乗り上げた後、車にどの程度のダメージがあるのかを判断するには、いくつかの具体的なチェックポイントがあります。見た目だけではわからないこともあるため、少し注意深く確認することが大切です。

まず確認したいのは、車体の異音や挙動の変化です。走行中に「ゴトゴト」といった振動や、ハンドルが軽く取られる感覚がある場合、足回りの部品に損傷がある可能性があります。また、縁石に強く乗り上げたあとでタイヤの空気が減っていたり、膨らみ(バルジ)が出ているようなら、内部構造が壊れているサインです。

次に、ホイールに傷や歪みがないかも確認しておきましょう。軽い接触であれば問題ありませんが、大きな削れや変形があるとタイヤが正しく装着されないことがあります。

さらに、オイルや冷却水などの液体漏れがないかを地面でチェックするのも有効です。漏れている場合は車の下部にひび割れや破損がある可能性があるため、そのまま走行を続けるのは危険です。

このように、外観だけで「大丈夫そう」と判断するのではなく、車の動作や液体の漏れ、ホイールの状態などを総合的に見ることが、適切な判断につながります。少しでも異常があれば、専門の整備工場で点検を受けることをおすすめします。

スポンサーリンク

縁石に乗り上げを通報しない時の注意点

縁石に乗り上げを通報しない時の注意点
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ
  • 無傷に見えても内部損傷の可能性
  • ガリガリ音がした時の修理代は?
  • パンクの兆候とその確認方法
  • 警察に通報すべきケースとは?
  • 弁償の値段はどのくらいかかる?
  • 通報しないリスクと後のトラブル

無傷に見えても内部損傷の可能性

無傷に見えても内部損傷の可能性
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ

車が縁石に乗り上げた際、見た目に何の傷もなかったとしても、内部に損傷を抱えている可能性は十分にあります。表面だけを見て安心するのは早計です。

外観上は無傷でも、車体の下側にはサスペンション、ロアアーム、マフラー、配線類など、多くの繊細な部品が配置されています。これらは普段は目に触れない部分ですが、強い衝撃を受けると、微細な歪みやヒビが入ることがあります。とくにサスペンションにわずかなズレが生じると、走行時にタイヤが片減りしたり、真っすぐ走れなくなることもあります。

例えば、縁石を跨いだ直後は普通に運転できていたとしても、後日になってからハンドルのブレや異音が現れるケースも珍しくありません。見落としがちなポイントですが、時間差で不具合が表れることもあるため、注意が必要です。

こう考えると、たとえ目立つ傷が見当たらなかったとしても、異常がないかどうかをプロの整備士に点検してもらうのが安心です。走行に関わる部品の異常は、早めに見つけることで安全リスクを最小限に抑えることができます。

ガリガリ音がした時の修理代は?

ガリガリ音がした時の修理代は?
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ

縁石に乗り上げた際に「ガリガリ」という不快な音がした場合、多くの人が「これは修理が必要かも」と感じるでしょう。実際、部位や損傷の程度によっては、思わぬ修理費用がかかることもあります。

「ガリガリ」という音は、バンパー下部の樹脂パーツや、アンダーカバー、さらには金属部分の接触などから発生することが多いです。樹脂製のパーツであれば数千円〜1万円前後で済むことが多いですが、マフラーやフレーム部分にまで傷が及んでいる場合には、数万円以上の修理代が必要になることもあります。

例えば、フロントバンパー下部が大きく削れた場合、部品の交換と塗装を含めて3〜5万円程度かかることもあります。また、アンダーカバーが割れて外れているようなケースでは、その部品交換だけで1万円以上になることも少なくありません。

一方で、軽い擦れ程度なら見た目が気になるだけで、走行性能に影響がない場合もあります。その場合は、あえて修理せずに放置する選択も可能です。ただし、下部がむき出しになっていると、次の衝撃で深刻なダメージにつながるおそれがあるため注意が必要です。

パンクの兆候とその確認方法

パンクの兆候とその確認方法
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ

縁石に乗り上げた直後、見た目に異常がなくても、タイヤがパンクしている可能性はあります。そこで重要なのが、パンクの兆候を早めに察知し、正確に確認することです。

パンクの典型的な兆候には、「タイヤの空気が抜けてきたように見える」「走行中にハンドルが重く感じる」「走りがフワフワする」などがあります。また、停止中のタイヤを触ってみて、他のタイヤより柔らかく感じた場合も注意が必要です。

ここで確認すべきは、特にタイヤの側面(サイドウォール)です。縁石に擦れることで、この部分に裂け目や膨らみ(バルジ)が生じることがあります。側面の傷は見えにくく、放置して走行を続けると、最悪の場合バーストにつながることもあります。

空気圧の確認も忘れてはいけません。ガソリンスタンドのエアゲージを使えば、4本のうちどれか1本だけ数値が低いかどうかがすぐに分かります。異常があれば、その時点でパンクを疑い、無理に走行せず、ロードサービスや整備工場を利用するのが賢明です。

警察に通報すべきケースとは?

警察に通報すべきケースとは?
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ

縁石に乗り上げたとき、すべてのケースで警察に通報が必要になるわけではありません。ただし、特定の条件に当てはまる場合には、速やかに通報すべきです。

主に通報が必要になるのは、「公共物を破損した場合」「人身事故につながった可能性がある場合」「第三者の財物に影響を及ぼした場合」などです。たとえば、縁石にぶつかった際に、縁石が欠けたり、道路標識やフェンスに損傷が生じた場合、それらは市区町村などが管理する公共物であるため、警察への報告義務が発生します道路交通法第72条第1項に基づく)

また、縁石への乗り上げが原因で歩行者や他の車両に危険が及んだ場合も、物損事故や人身事故として扱われる可能性があります。このような場合、警察へ届け出をしていないと、後日責任を問われることがあるため注意が必要です。

一方で、自宅の私有地やコンビニの駐車場など、私有地内で起こり、自分の車にのみ軽微な傷があるようなケースでは、通報の義務は基本的にありません。ただし、監視カメラが設置されている場所では、後に映像から特定される可能性もあるため、状況によっては報告しておくほうが安心です。

弁償の値段はどのくらいかかる?

弁償の値段はどのくらいかかる?
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ

縁石に乗り上げた結果、公共物や他人の所有物を壊してしまった場合、損害の弁償が必要になることがあります。その際にかかる費用は、壊した物の種類や修理の内容によって大きく異なります。

例えば、縁石自体を欠けさせてしまった場合、市町村によっては修復費として1万円〜3万円程度の請求が発生するケースがあります。道路標識やガードパイプなどの構造物を破損した場合は、材料費や工賃が加わるため、10万円を超える請求となることもあります。

一方、個人の所有物(例:他人の敷地内にある花壇や駐車場のブロック)に被害を与えた場合は、相手側と直接話し合って補償内容を決めることになります。ここで重要なのは、感情的なやりとりを避け、冷静に状況を整理することです。

任意保険に加入していれば、対物賠償の補償で対応できる場合が多いため、まずは保険会社に連絡し、アドバイスを受けるのが安心です。自己判断で対応を進めると、必要以上に高額な請求を受けるリスクもあるため、プロの意見を挟むことが重要になります。

通報しないリスクと後のトラブル

通報しないリスクと後のトラブル
【自動車整備士】GAMの頭の中・イメージ

縁石に乗り上げた際、目立った損傷がないからといって警察に通報しなかった場合でも、後から思わぬトラブルに発展することがあります。こうした事例は決して珍しくありません。

まず考えられるのが、公共物に損傷があったにもかかわらず、それを放置した場合、「器物損壊罪」や道路交通法第72条第1項に基づく「事故報告義務違反」に問われる可能性があります。現場に監視カメラや目撃者がいた場合、ナンバープレートをもとに後日連絡が来ることがあります。このような場合、事故当時に通報していなかったことが不利に働き、行政処分や追加費用が発生するリスクがあります。

また、修理代や損害賠償をめぐってトラブルになるケースもあります。通報していれば事故証明書が発行され、保険会社が対応できた可能性がありますが、無届で済ませたことで自己負担が大きくなる場合もあるのです。

さらに、車両自体に隠れた損傷があった場合、数日後や数週間後に故障が発覚し、「あのとき通報しておけば保険が使えた」と後悔することにもなりかねません。

このように、通報をしない判断には一定のリスクが伴います。少しでも迷いがある場合は、現場で一度冷静に状況を確認し、必要に応じて警察へ相談することが、自分自身を守る行動につながります。

縁石に乗り上げても通報しないのは問題ないのかを総括

記事のポイントをまとめます。

  • 「ドン」と音がしても軽度な接触であれば深刻な損傷ではないことが多い
  • 音の種類によって接触部位や損傷の有無をある程度判断できる
  • 車に傷がなく、第三者の財物を壊していなければ通報義務は基本的にない
  • 公共物に接触・破損した場合は速やかに通報すべき
  • ゆっくり乗り上げた場合でもタイヤやホイールに負荷がかかることがある
  • タイヤ側面の変形やバルジはパンクやバーストの前兆になり得る
  • アンダーカバーやマフラーの軽度接触では大きな修理は不要なことが多い
  • 車の下部はマフラー、オイルパン、カバーなど重点的に確認すべき
  • 液体の漏れがないか地面をチェックすることで損傷の有無が分かる
  • ステアリングの違和感や音はサスペンション系の損傷の可能性あり
  • 外観に異常がなくても内部に歪みやヒビが入っていることがある
  • ガリガリ音がした場合は修理費が数万円になることもある
  • 私有地での軽微な接触は通報不要だが記録として残すと安心
  • 通報しなかったことで後から責任を問われるケースもある
  • 保険対応を受けるには事故証明が必要で通報していないと不利になる
パッシングのやり方を覚えて安全運転に活かす実践テクニック
パッシングのやり方を正しく理解していますか?昼間や夜の使い方、ハイビームとの違いも解説。パッシングのやり方の基本が身につきます。

アイドリングストップ点滅の消し方や放置による影響を解説します
アイドリングストップ機能を搭載した車に乗っていて、「アイドリングストップの警告灯が点滅して消えない」「消し方がわからない」「そのまま放置しても大丈夫?」と不安を感じたことはありませんか?この記事では、そんなお悩みを持つ方に向けて、アイドリン...

ブレーキフルードの継ぎ足しは必要?減る原因と安全な対処方法!
車のブレーキフルードが減っていることに気づいたとき、どうしたらいいのか迷ってしまう方も多いと思います。少しだけ足せばいいのか、それとも交換が必要なのか…判断がつかず不安になりますよね。この記事では、ブレーキフルードの基本的な役割や成分、なぜ...

ラジエーターキャップの寿命は?種類や点検方法もわかりやすく解説
ラジエーターキャップは、エンジン冷却に欠かせない部品ですが、普段あまり注目されない存在です。しかしこのキャップは単なるフタではありません。冷却水(クーラント)の注入口を密閉するとともに、内部の圧力を一定に保つという重要な働きを担っています。...

車のエアコンが走らないと冷えない原因と解決策をわかりやすく解説
夏の渋滞中、「走っているときは快適な温度だったのに、停車したら冷房が効かなくなった…」という経験はありませんか?具体的には、停車中や低速走行時にエアコンの風が生ぬるくなり、再び走り出すと冷たい風が出てくる、といった状態です。暖房は普通に効く...

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
自動車整備・修理
スポンサーリンク
GAMをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました