ダイハツ アトレー (S700V) CVTフルード交換完全ガイド:メーカー整備資料に基づく手順と注意点
いつもスムーズな走りで私たちを支えてくれる愛車のアトレー。
その心臓部の一つである「CVT(無段変速機)」にも、人間と同じように大切な「血液」が流れているのをご存知ですか?
それが「CVTフルード」です。
このCVTフルードが汚れてしまうと、燃費が悪くなったり、走りがギクシャクしてしまったり、最悪の場合は故障の原因にもなりかねません。
この記事では、大切なアトレー(S700V)に長く快適に乗り続けるため、メーカーの整備資料に基づいた「CVTフルード交換」の正しい手順や交換時期、注意点などを、整備に詳しい方から初心者の方まで分かりやすくご紹介します。
対象車両データ

この記事は、以下の車両データを基にした整備情報に基づいています。
- 車名: ダイハツ
- 型式: 3BD-S700V
- 原動機の型式: KF
- 初年度検査年月: 令和4年4月
CVTフルードの交換時期と指定オイル

適切なメンテナンスを行うため、まずはメーカーが指定する交換時期とオイルの規格を確認しましょう。
交換時期の目安

CVT車のトランスミッション・オイル(CVTフルード)の交換時期は、以下の通りです。
交換は、年数または走行距離のどちらか早い方で行います。
- 通常使用時: 100,000 km
- シビアコンディション時: 50,000 km
- 年数ごとの交換指定は記載がありません
※シビアコンディションの詳細は、車両のメンテナンスノートを参照してください。
指定フルードと容量

アトレーのCVTには、専用のフルードが指定されています。
- 指定フルード: アミックス CVTフルード-DFE
- 容量 (参考値):
- 2WD車: 全容量 約5.12 L / ドレン量 約1.5 L
- 4WD車: 全容量 約5.76 L / ドレン量 約2.1 L
※記載されている容量はあくまで参考値です。
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交換作業に必要な準備品

作業を開始する前に、以下の準備品が揃っていることを確認してください。
- 油脂類:
- アミックス CVTフルード-DFE (指定品)
- 部品:
- 新品のドレンプラグ・ガスケット (純正品番: 90044-30321)
- 工具・機材:
- 車両を安全に持ち上げるためのリフト
- ドレンプラグ脱着用の工具(12mmボックスなど)
- オイルジョッキ(フルード注入用)
- 廃油受け
- ウエス(清掃用)
- SST・計器:
- SST (品番: 09991-87402-000, 09991-87404-000)
- エンジン回転計
※SST・計器はなくても作業は可能です。
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CVTフルード交換手順

ここからは、整備資料に基づく具体的な交換手順をステップバイステップで解説します。
ステップ1:フルードの抜き取り

- 車両をリフトアップします。
- CVTトランスミッション本体にあるドレンプラグおよびガスケットを取り外し、古いCVTフルードを抜き取ります。
- フルードが抜けきったら、新品のガスケット (純正品番: 90044-30321) を介し、ドレンプラグを規定トルクで取り付けます。
- 締付トルク: 21.8N.m【222kgf.cm】
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ステップ2:新フルードの注入

- トランスミッションオイルレベルゲージを緩めて抜き取ります。
- レベルゲージの穴から、指定の「アミックス CVTフルード-DFE」を注入します。ドレン量を参考に、入れすぎに注意しながら注入してください。
- 注入後、トランスミッションオイルレベルゲージを確実にねじ込みます。
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ステップ3:油量の確認(暖機とレベルゲージ点検)

CVTフルードの油量は、フルードが適正な温度(暖機状態)でないと正確に測定できません。
- 暖機運転の準備:
- まず、アイドル回転数を確認します。
- パーキングブレーキをかけます。
- ブレーキペダルを踏み込んだままエンジンを始動し、アイドル回転状態でシフトレバーを「P」から「B」(または「S」)まで各レンジにゆっくりと一巡させ、最後に「P」レンジに戻します。
- 完全暖機:
- CVTフルードの油温が70℃〜90℃の完全暖機状態になるまで、アイドリングを続けます。
- 油量点検:
- エンジンはアイドル回転状態のまま(エンジンを止めずに)作業します。
- トランスミッションオイルレベルゲージを緩めて抜き取り、付着したフルードをウエスで拭き取ります。この時、エアブローなどで糸くず等も取り除いてください。
- 再度レベルゲージを奥まで確実にねじ込み、もう一度抜き取ります。
- CVTフルードがレベルゲージの規定範囲内にあることを確認します。
- [参考] もしゲージの裏表でレベルが異なって表示される場合は、レベルの低い方を正しい油量として点検します。
- 仕上げ:
- 油量が規定範囲内であることを確認したら、周囲に付着したCVTフルードをきれいに拭き取ります。
- トランスミッションオイルレベルゲージを確実に挿し込み(ねじ込み)ます。
交換後の確認作業

フルード交換と油量調整が完了したら、必ず以下の最終確認を行います。
- 車両をリフトダウンします。
- 走行テストを行い、走行中に異常がないか確認します。
- 走行後、再度リフトアップし、ドレンプラグやCVT本体、配管などからフルードの漏れがないかを目視で点検します。
- シフトロックが正常に作動するか点検します。
- IG(イグニッション)をONにし、シフトレバーが各レンジへ円滑に操作できること、メータ内のシフトインジケータが各ポジションを正確に指示することを確認します。
- エンジンを始動し、「D」または「B」レンジで前進すること、「R」レンジで後退することを最終確認します。
【重要】作業に関する注意事項

CVTは非常に精密な機器です。誤った作業は重大な故障につながるため、以下の点に厳重に注意してください。
CVTフルード交換方法のまとめ
CVTフルードの交換は、車両の性能を維持するために不可欠なメンテナンスです。
しかし、本記事で解説した通り、CVTフルードの交換には厳格な温度管理(70〜90℃)での油量調整や、指定フルードの厳守、適切なトルク管理など、専門的な知識と技術が要求されます。
ご自身での作業(DIY)に少しでも不安がある場合や、適切な工具・設備がない場合は、重大な故障を避けるためにも、お近くの整備工場やディーラーなど、信頼できるプロフェッショナルに作業を依頼することを強く推奨します。
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