ファンベルト切れる前兆は?キュルキュル音や交換費用を整備士が解説
こんにちは。【自動車整備士】GAMの頭の中、運営者の「GAM」です。
車のエンジンルームから聞こえる「キュルキュル」という不快な異音や、ファンベルトが切れる前兆について不安を感じ、解決策を探してこのページに辿り着いたのではないでしょうか。
毎日の通勤や家族の送迎、あるいは休日のドライブ中に、突然エンジンルームから異音がし始めると、「このまま走り続けても大丈夫なのだろうか?」「突然止まってしまうのではないか?」と、大きな不安に襲われるものです。
その直感は、決して間違いではありません。
実際、ファンベルトのトラブルは、ある日突然訪れるものではなく、必ずと言っていいほど「前兆」を伴います。
しかし、そのサインを見逃したり、「まだ大丈夫だろう」と放置してしまったりすることで、路上での立ち往生や、最悪の場合はエンジン本体の修理や載せ替えが必要になるほどの深刻な故障へと発展してしまうケースもあります。
私自身、整備の現場で「あの時の音を気にしていれば…」と肩を落とすオーナー様を数多く見てきました。だからこそ、皆さんには同じ思いをしてほしくないのです。
この記事では、現役整備士としての知識と経験をフル動員し、ファンベルトが切れる前に発する具体的なサイン、異音の聞き分け方、そして万が一のトラブルを回避するためのメンテナンス費用まで、どこよりも詳しく、分かりやすく解説します。
専門的な知識がなくても大丈夫です。
この記事を読み終える頃には、愛車の発する声を正しく理解し、適切な対処ができるようになっているはずです。
- ファンベルトから発生する異音の種類とその原因がわかります
- 目視で確認できるベルトの寿命サインと交換時期を理解できます
- 車種や依頼先ごとの交換費用相場を知ることができます
- ベルト切れによる走行中のリスクと正しい対処法を学べます
ファンベルトが切れる前兆や異音の症状を解説

車が発する「音」や「振動」は、機械からの言葉であり、トラブルを知らせる重要なメッセージです。
特にファンベルト周辺の不具合は、聴覚的にも視覚的にも分かりやすいサインを出してくれることが多い箇所です。
ここでは、ファンベルトに異常がある場合にどのような前兆が現れるのか、音の特徴や具体的な症状について、整備士の視点で徹底的に深掘りして解説していきます。
キュルキュル音などの異音と原因

ファンベルトの劣化や不具合を知らせる最も代表的、かつ初期段階で気づきやすいサインは、やはり「音」です。
朝一番にエンジンをかけた瞬間や、信号待ちからの発進時、あるいはエアコンを入れたタイミングで、エンジンルームから「キュルキュル」「キーキー」といった高い金属的な音が聞こえたことはありませんか?
これは通称「ベルト鳴き」と呼ばれ、ベルトがプーリー(滑車)に対してスリップ(滑り)を起こしている決定的な証拠です。
では、なぜこのような音が鳴るのでしょうか。少し専門的な話をすると、これは「スティック・スリップ現象」と呼ばれる物理現象に起因しています。
正常なファンベルトは、適切な張力(テンション)によってプーリーに強く押し付けられ、エンジンの回転動力をロスなく補機類(オルタネーターやウォーターポンプなど)に伝えています。
ゴムの摩擦力(グリップ)が、金属のプーリーをしっかりと掴んでいる状態です。
しかし、ゴムは経年劣化によって徐々に硬化し、弾力を失っていきます。同時に、長期間引っ張られ続けることで物理的に「伸び」が生じます。
こうなると、ベルトがプーリーを掴む力が弱まり、エンジンの回転速度が急激に変化した際(始動時や加速時)に、ベルトがプーリーの回転についていけず、微細な滑り(スリップ)と再付着(スティック)を高速で繰り返すようになります。
この時に発生する振動が空気中に伝わり、「キュルキュル」という甲高い音として私たちの耳に届くのです。
この音は単に「うるさい」という騒音問題だけではありません。
「動力を正しく伝えられていない」「発電や冷却の効率が落ちている可能性がある」という車からの悲痛な警告でもあります。
初期段階ではエンジンが温まるとゴムが軟化して音が止むことも多いですが、それは不具合が直ったわけではなく、症状が一時的に隠れているだけに過ぎません。
音の種類で原因を見分ける
「キュルキュル」という音はゴムの滑り音であることが大半ですが、もし「ゴーゴー」「ゴロゴロ」という低く重い唸り音が聞こえる場合は要注意です。
これはベルトそのものではなく、ベルトが掛かっているプーリー内部の「ベアリング(軸受)」が破損・摩耗している可能性が高い音です。
ベアリングが焼き付いてロックしてしまうと、ベルトが摩擦熱で瞬時に焼き切れる恐れがあり、緊急性は「鳴き」よりもさらに高くなります。
音が聞こえたら、放置せずにすぐプロの診断を受けてください。
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寿命のサインと交換時期の目安

音が出る前の段階でも、定期的な目視点検を行うことで、ファンベルトの寿命や交換時期をある程度正確に判断することが可能です。
「自分には難しそう」と思われるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば誰でもチェックできます。
エンジンが停止し、十分に冷えていることを確認した上でボンネットを開け、懐中電灯などでベルトを照らしながら以下のポイントを確認してみてください。
まず見るべきは、「ひび割れ(クラック)」の有無です。ベルトの内側(プーリーに接する溝がある面)をよく観察し、進行方向に対して垂直に細かい亀裂が入っていないかチェックします。
かつてのベルトは劣化すると盛大にひび割れたものですが、実は最近の車に採用されている「EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)」という素材は非常に耐候性が高く、寿命末期になっても表面上のひび割れがほとんど発生しないという特性があります。
そこで重要になるのが、「摩耗・痩せ」の確認です。ベルトはプーリーとの摩擦で少しずつ削れていきます。
新品のベルトはプーリーのV溝に対して浅く乗っかっているイメージですが、摩耗が進むとベルト全体が痩せ細り、プーリーの溝の深部まで沈み込んでいきます。
プーリーの縁とベルトの背面の段差を指で触ってみて、以前よりも深く沈んでいると感じたり、ベルトのリブ(山)が尖ってきたりしている場合は、寿命が近いサインです。
さらに、「ほつれ・欠損」も危険な兆候です。
ベルトの側面から糸のようなものが飛び出していたり、リブの一部がポロっと欠け落ちていたりする場合(リブ飛び)は、もはや「交換時期」ではなく「即交換が必要な危険状態」です。
ゴムの結合力が限界を迎えており、いつ破断してもおかしくありません。
このように、「ひび割れがないからまだ使える」という判断は、現代の車においては危険な誤解です。
「音」「摩耗(沈み込み)」「硬化具合」を総合的に見て判断することが、突然のトラブルを防ぐカギとなります。
雨の日に音が鳴りやすい理由

「普段は静かなのに、雨の日や洗車した後にだけキュルキュルと音が鳴る」「しばらく走って乾くと音が消える」という経験をされた方は非常に多いはずです。
なぜ、湿気や水分があるときだけ音が鳴るのでしょうか。
これは、タイヤが雨の日の路面で滑りやすくなるのと全く同じ理屈で説明できます。
水分がベルトとプーリーの間に入り込み、潤滑剤のような膜(水膜)を作って摩擦係数を下げてしまうために起こります。
これをイメージとしては「ハイドロプレーニング現象」のような状態と捉えることができます。
通常、新品や状態の良いベルトであれば、リブ(溝)の形状がしっかりしており、回転しながら水分を効率的に排出する機能を持っています。
しかし、劣化してゴムが硬化していたり、摩耗して溝が浅くなったりしているベルトでは、この排水機能が低下しています。
その結果、プーリーとの間に水が残り続け、スリップを誘発してしまうのです。
多くのドライバーは「雨のせいだから仕方ない」「乾けば直るから問題ない」と考えがちですが、これは大きな間違いです。
正常な張力とグリップ力を持つ健康なベルトであれば、多少の雨水がかかった程度では簡単には鳴きません。
つまり、「雨の日だけ鳴く」というのは、「晴れの日はギリギリ耐えているが、条件が悪くなると滑り出す程度には劣化が進んでいる」という証拠なのです。
この段階は、まだ致命的な故障の一歩手前、いわば「イエローカード」の状態です。
このサインを見逃さず、「雨の日に鳴き始めたら、そろそろ交換の準備をしよう」と考えるのが、整備士として推奨する最も賢いメンテナンスのタイミングです。
エアコン使用時の異音には注意

エンジンの始動直後だけでなく、信号待ちなどで「エアコン(A/C)のスイッチを入れた瞬間」に、「ギャー!」という耳をつんざくような大きな音が鳴るケースもよくあります。
これは、エアコンコンプレッサーの作動に伴う負荷変動が関係しています。
エアコンコンプレッサーは、気体の冷媒を圧縮して液化させるためのポンプであり、稼働するためには非常に大きな動力を必要とします。
スイッチがOFFの状態では、コンプレッサーのプーリーはただ空回りしているだけ(フリーの状態)ですが、スイッチが入った瞬間、電磁クラッチ(マグネットクラッチ)が繋がり、エンジンに対して急激な回転抵抗(負荷)が発生します。
この時、ファンベルトには「コンプレッサーを回そうとするエンジンの力」と「回るまいとするコンプレッサーの抵抗」との間で強烈な引っ張り合いが起きます。
もしベルトの張力が不足していたり、ゴムが劣化してグリップ力が落ちていたりすると、この急激な負荷(ショック)に耐えきれず、盛大にスリップしてしまうのです。
特に真夏や真冬など、エアコンをフル稼働させるシーズンにこの症状は多発します。
「使い始めだから調子が悪いだけ」と軽視しがちですが、スリップしている間はコンプレッサーが正常に回転していないため、エアコンの効きが悪くなるだけでなく、摩擦熱でベルトの寿命を一気に縮めてしまいます。
最悪の場合、熱で溶けたゴムがプーリーにこびりつき、さらに滑りやすくなるという悪循環に陥ります。
エアコン作動時の異音は、単なる不快音ではなく、「システム全体の負荷にベルトが負けている」という明確なSOSです。
張りの調整(張り増し)で直ることもありますが、ベルト自体が限界を迎えているケースが多いため、早めの点検が必要です。
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エンジンがかからないリスクとは

「ファンベルトが切れるとエンジンがかからなくなる」と聞くと、不思議に思う方もいるかもしれません。
ファンベルトはあくまで補機類を回すもので、エンジンそのものを動かすものではないからです。
しかし、間接的に、そして確実に、ファンベルトの不具合はエンジンの始動不能を引き起こします。
その主犯格となるのが「バッテリー上がり」です。
ファンベルトは、エンジンの回転力を利用して「オルタネーター(発電機)」を駆動しています。
車は走行中、エンジン点火、ヘッドライト、エアコン、オーディオ、ナビゲーション、そして最近では高度な安全運転支援システムなど、膨大な電力を消費しています。
この電力はすべて、ファンベルトによって回されているオルタネーターが発電して賄っており、余った電力でバッテリーを充電しています。
もしベルトが切れてオルタネーターが止まってしまったら、どうなるでしょうか?車への電力供給はストップし、車は「バッテリーに蓄えられている電気だけ」で動くことになります。
これは、コンセントを抜かれたノートパソコンのような状態です。バッテリーの容量には限りがあるため、そのまま走行を続ければ数十分、早ければ数分で電力を使い果たし、エンジンはプスンと停止してしまいます。
一度空になったバッテリーは、再充電しても性能が完全には戻らないことが多く、交換が必要になるケースが大半です。
また、ベルトが切れていなくても、緩みや劣化でスリップしている状態では、発電量が不安定になります。
特に最近の「充電制御車」や「アイドリングストップ車」は、燃費向上のために発電のタイミングを細かく制御しており、ベルトのスリップによる発電不足には非常にシビアです。
結果として慢性的な充電不足に陥り、ある朝突然「エンジンがかからない」という事態を招くのです。
つまり、ファンベルトの健康状態は、車の電力インフラそのものを支えていると言っても過言ではありません。
「たかがベルト」と侮ることは、車の心臓部である電気系統のリスクを放置することと同義なのです。
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ファンベルトが切れる前兆への対処と交換費用

前兆のサインを正しく理解したところで、次に気になるのは「実際に修理するにはいくらかかるのか?」「どこに頼めばいいのか?」という現実的な問題でしょう。
また、万が一走行中にベルトが切れてしまった場合、どのような危険が待ち受けているのかを知っておくことは、パニックを防ぐためにも非常に重要です。
ここでは、具体的な交換費用の相場から、緊急時のリスクと対処法まで、ユーザーの皆様が損をせず、かつ安全に行動できるよう解説します。
軽自動車や普通車の交換費用

ファンベルトの交換は、エンジン内部の修理などに比べれば、比較的安価で済むメンテナンスの一つです。
しかし、車種の構造やベルトの本数、作業の難易度によって費用は変動します。
整備工場やディーラーで交換を依頼した場合の、一般的な費用相場(部品代+工賃)を見てみましょう。
| 車種区分 | ベルト部品代目安 | 交換工賃目安 | 合計費用目安 |
|---|---|---|---|
| 軽自動車 | 3,000円〜4,500円 | 5,000円〜6,500円 | 約8,000円〜11,000円 |
| 普通自動車 | 4,000円〜6,000円 | 6,000円〜8,000円 | 約10,000円〜14,000円 |
| 大型・高級車 | 6,000円〜10,000円 | 8,000円〜15,000円 | 約14,000円〜25,000円 |
軽自動車の場合(例:ダイハツ タント、ホンダ N-BOXなど)
部品自体は細く短いため安価ですが、近年の軽自動車はエンジンルームが極端に狭く設計されています。
作業スペースが確保しづらく、整備士が手を入れるためにバンパーやタイヤを外す必要があるケースもあり、その分工賃が少し高めに設定されることがあります。
特定の車種における注意点
特に注意が必要なのが、スズキのワゴンRやスペーシアなどに搭載されているマイルドハイブリッドシステム「S-エネチャージ」搭載車です。
このシステムでは、ISG(モーター機能付き発電機)を使ってエンジンの再始動やアシストを行うため、通常のベルトよりも遥かに強度の高い専用の高張力ベルトが使われています。
さらに、交換には張力を正確に管理するための特殊な手順や工具が必要となるため、部品代・工賃ともに通常の軽自動車より高くなり、1万数千円〜2万円程度になることもあります。
普通自動車・ミニバンの場合(例:トヨタ ノア、日産 セレナなど)
一般的な2リッタークラスのエンジンでは、ファンベルト1本ですべての補機類を回す「サーペンタイン方式(一本掛け)」が増えています。
ベルトが長くなるため部品代は少し上がりますが、オートテンショナー(自動張力調整機構)が付いている車種では調整の手間が省けるため、工賃が意外と安く済むこともあります。
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オートバックス等の交換料金相場

「ディーラーは安心だけど高い」と感じる方にとって、オートバックスやイエローハットといった大手カー用品店は頼れる存在です。
実際に依頼した場合のメリットや費用の傾向について解説します。
- カー用品店での交換費用: 一般的に、ディーラーよりも1〜2割程度安くなる傾向があります。部品代を含めて6,000円〜10,000円程度がボリュームゾーンです。
純正部品ではなく、同等の性能を持つ「優良社外部品(三ツ星ベルトやバンドー化学など)」を使用することが多く、これによって部品コストを抑えています。 - ガソリンスタンドでの対応: 整備士が常駐しているスタンドでも交換は可能ですが、ファンベルトは車種ごとにサイズが細かく異なるため、基本的に在庫は持っていません。
部品屋から取り寄せる時間が必要になるため、「給油のついでにすぐ交換」というのは難しいケースが大半です。事前の予約が必要です。
「張り調整」だけで済む場合も
点検の結果、ベルト自体にはまだ亀裂や摩耗がなく、単に初期伸びなどで緩んでいるだけと判断された場合は、「張り調整」のみで対応可能です。
この場合の費用は2,500円〜3,500円程度と非常にリーズナブルです。
ただし、一度伸びて硬化したベルトを無理に引っ張って延命させることは、プーリーのベアリングに過度な負担をかけるリスクもあるため、走行距離が5万kmを超えているなら新品交換を選択する方が長期的には安心です。
切れたらどうなるか走行中の危険

「ベルトが切れても、惰性で路肩までは行けるだろう」──そんな甘い認識は、今すぐ捨ててください。
走行中にファンベルトが破断すると、車はコントロールを失い、状況によっては生命に関わる危険な状態になる事もあります。
具体的にどのような多重トラブルが発生するのか、シミュレーションしてみましょう。
エンジンの冷却停止によるオーバーヒート
多くの車では、エンジンの冷却水を循環させる「ウォーターポンプ」をファンベルトで駆動しています。
ベルトが切れた瞬間、ポンプは停止し、冷却水の循環が止まります。
エンジン内部では爆発燃焼が続いていますから、温度は一気に上昇し、数分も経たないうちに水温計はレッドゾーンを突破、ボンネットから蒸気が噴き出すオーバーヒート状態になります。
こうなるとエンジン本体が熱歪みを起こし、最悪の場合は廃車級のダメージを負います。(一部の電動ウォーターポンプ採用車は、この限りではありません。)
パワーステアリングのアシスト喪失
油圧式パワーステアリング車の場合、ベルト切れと同時にハンドル操作を補助する力が消失します。
すると、ハンドルは突然「岩のように」重くなります。もしこれが交差点を曲がっている最中や、カーブの入り口で起きたらどうなるでしょうか。
ドライバーは想定外の重さに対応できず、曲がりきれずにガードレールに衝突したり、対向車線にはみ出したりするリスクがあります。
路上故障の主要原因としての実態
JAF(日本自動車連盟)の統計データを見ても、このリスクの高さは明らかです。
2023年度のロードサービス出動理由において、「発電機/充電回路」のトラブルは約3.6万件発生しており、これにはベルト切れやオルタネーターの不具合が含まれます。
また、出動理由1位の「過放電バッテリー(約73万件)」の中にも、実はベルトの滑りや切れが根本原因であるケースが少なからず含まれています。 (出典:JAF『ロードサービス主な出動理由』)
このように、ファンベルトの破断は、単なる部品交換では済まない「走行不能トラブル」の引き金となります。
「前兆」を無視して走り続けることが、いかに高いギャンブルであるか、お分かりいただけると思います。
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走行距離で見る劣化の判断基準

では、どのくらいの距離や期間で交換すべきなのでしょうか。
メーカーのメンテナンスノート(整備手帳)や取扱説明書には、一般的な交換推奨時期が記載されていますが、現場の整備士としての感覚値も交えて解説します。
一般的な目安
- 走行距離: 5万km〜10万km
- 使用期間: 3年〜5年(車検2回に1回、または3回に1回のペース)
しかし、これを鵜呑みにするのは少々危険です。
なぜなら、車の使用環境によってゴムの劣化スピードは劇的に変わるからです。
シビアコンディションでの劣化
例えば、「片道10分の通勤にしか使わない」「買い物などのチョイ乗りがメイン」という車は、エンジンの始動・停止の回数が非常に多くなります。
ファンベルトに最も負荷がかかるのは、停止状態から一気に回される「始動時」です。
そのため、走行距離がたとえ2万km〜3万kmであっても、毎日のように負荷をかけられたベルトは早期に劣化し、鳴き始めることがあります。
また、砂利道の走行が多い場合、巻き上げた砂粒がベルトとプーリーの間に噛み込み、ゴムを傷つけて寿命を縮めることもあります。
タイミングベルトとの混同に注意
よく「タイミングベルト」と「ファンベルト」を混同される方がいますが、これらは全くの別物です。
タイミングベルトはエンジンの内部にあり、通常10万kmごとの交換で済みますが、ファンベルトはエンジンの外部にあって環境の影響を受けやすく、より短いサイクルでの点検・交換が必要です。
自分で張り具合を確認する点検法

本来はプロに任せるのが一番確実ですが、日常点検の一環として、オーナー自身でも簡易的なチェックを行うことは可能です。
ただし、安全には細心の注意を払ってください。
準備と安全確認
必ずエンジンを停止し、キーを抜いた状態で行ってください。
また、走行直後のエンジンルームは火傷するほど熱くなっています。
必ずエンジンが十分に冷えた状態で作業を行ってください。
回転部分に不用意に手を触れると、万が一電動ファンなどが回った際に指を切断するなどの重大事故につながります。
確認手順
- ボンネットを開け、ファンベルトを探します(オルタネーター付近に見える黒いゴムベルトです)。
- プーリーとプーリーの間隔が最も広い(長い)区間の、ベルトの中央部分を指で探します。
- その中央部分を、親指の腹でグッと強く(約10kgの力で)押してみます。
判断の目安
この時、適度な弾力があり、5mm〜10mm程度たわむのが、一般的に正常とされる張り具合です。
もし、「カチカチでピアノ線のように全く動かない」場合は張りすぎで、オルタネーターなどのベアリングを痛める原因になります。
逆に、「ブヨブヨで簡単に深く沈み込んでしまう」場合は緩みすぎで、スリップの原因となります。
また、触った指に黒い煤(すす)のような粉が多く付着する場合、ベルトが削れている証拠ですので、交換時期が近いと判断できます。
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ファンベルトが切れる前兆に関するよくある質問 (FAQ)

- Q雨の日や洗車のあとだけキュルキュル鳴くのですが、すぐ交換しないと危険ですか?
- A
いきなり命に関わるほどの危険とは限りませんが、“そろそろ寿命が近いサイン” と考えるべきです。
雨や水でベルトとプーリーの間に水膜ができると、劣化したベルトは滑りやすくなりキュルキュル鳴きやすくなります。
晴れの日はなんとかグリップしていても、「条件が悪くなると滑り出すレベルまで劣化している」状態なので、早めに点検→交換の予定を立てるタイミングと考えてください。
- Qキュルキュル鳴いていても、しばらくは走っていて大丈夫ですか?
- A
「すぐに止まる」とは限りませんが、“いつトラブルに発展してもおかしくない予告編” だと思ってください。
ベルト鳴きは、張り不足・劣化・摩耗などで動力をちゃんと伝えられていないサインです。
放置すると・・・
などに発展する可能性があります。
「音が出ている間はまだセーフ」ではなく、「もうアウトゾーンに片足突っ込んでいる」と思って、できるだけ早く工場やカー用品店で診てもらうことをおすすめします。
- Qファンベルト交換はいくらくらい見ておけばいいですか?
- A
一般的なクラスの国産車なら、1万円前後〜1万5千円くらいが目安です。
- 軽自動車: 約8,000〜11,000円
- 普通車: 約10,000〜14,000円
- 大型・高級車: 約14,000〜25,000円
カー用品店を利用すれば、ディーラーより1〜2割安くなることもあります。
一部のマイルドハイブリッド車(S-エネチャージなど)や特殊なシステム搭載車では、1万数千〜2万円程度かかる場合もあるので、車検証を手元に置いて電話で見積もりを取ると安心です。
- Q鳴き止めスプレーで音が消えました。このまま乗っていても大丈夫ですか?
- A
鳴き止めスプレーは「一時しのぎの痛み止め」であって、根本治療ではありません。
スプレーで一時的に音が止まっても、
- ベルトの劣化・摩耗
- 張り不足
- プーリーやベアリングの不良
といった「原因そのもの」は何も解決していません。
むしろスプレーの成分がベルトの状態を悪化させるケースもあります。
「とりあえず家や工場まで自走するための応急処置」くらいに考え、近いうちに必ず点検・交換を受けることを前提に使ってください。
ファンベルトが切れる前兆を見逃さないための総括
ここまで、ファンベルトが切れる前兆や音の特徴、そして交換の重要性について解説してきました。
結論としてお伝えしたいのは、「車は故障する前に、必ずサインを出してくれている」ということです。
「キュルキュル」という不快な音、目視で分かるひび割れ、雨の日の違和感……これらはすべて、愛車からの「助けて」というSOSです。
市販の鳴き止めスプレーを使えば一時的に音は消えるかもしれませんが、それは痛み止めで痛みを散らしているだけで、病気そのもの(ゴムの劣化)は治っていません。
ベルト一本の交換費用は、多くの一般的な車種であれば1万円〜1万5千円程度です。(一部の大型車や特殊なシステムを採用した車では、これより高くなる場合もあります。)
しかし、この出費を惜しんで限界まで使い続けた結果、路上でベルトが切れれば、レッカー代、バッテリー交換、最悪の場合はエンジン修理と、その何倍、何十倍ものコストと時間が奪われることになります。
何より、大切な家族や友人を乗せている時に、危険な目に遭わせてしまうことだけは避けなければなりません。
もし今、少しでも「あの音かな?」と思い当たる節があるなら、次の週末にでも整備工場やカー用品店へ足を運んでみてください。
早期発見・早期交換こそが、結果的に最も財布に優しく、安心してカーライフを楽しむための秘訣です。
あなたの愛車が、これからも元気に走り続けられるよう、小さな悲鳴を聞き逃さないであげてください。
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