エルフの運転席ドアが外から開かなくなったので、アウターハンドルを交換した修理をご紹介します。
さっきまでドアが開いてたのに急に開かなくなると困りますよね。
これは、特定の部分が外れる事で起こる故障です。
【エルフ】ではとくに多い故障で、ほとんどの原因がこれになります。
室内からは開くので、反対側から乗り込めばドアは開くので窓を開けておけば応急的に使えますね。
とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴27年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
修理対象車両情報・依頼内容・修理費用
修理対象車両情報:イスズ エルフ TKG-NKR85AN 4JJ1 H26/11 95000km
依頼内容:運転席のドアが外から開かない。中からは開く。
修理費用:15260円+税
車両故障診断・原因
現在、運転席のドアが外から開けれないが内側からは開けれるという事です。
それでは、確認をしていきます。
確かに外側からドアが開きません。
アウターハンドルの感触もスカスカで、いつもより軽い状態です。
助手席から乗り込んで、室内側のインナーハンドルではドアが開きました。
以上で状況確認と診断が終了しました。
原因
アウターハンドルがスカスカなのは、リンクが内部で外れているのが原因ですね。
このエルフは、ドアの開閉頻度が多ければ多いほど早く特定の場所が外れます。
あとで、原因の場所を画像で詳しく説明します。
交換部品は、【アウターハンドル】になります。
作業内容
運転席ドアのアウターハンドルを交換作業します。
それでは、順番に部品を外していきます。
パワーウィンドウスイッチ取り外し方法
パワーウィンドウスイッチを取り外します。
このスイッチを外すのに皆さん苦労していませんか?
実は、すごく簡単に外せる方法があります。
これを使います。
これは、ワイパーゴムの芯に入っているステンレスの板です。ワイパーゴムを交換したら余ってきますよね。
スイッチの後ろにすこし隙間があります。
この隙間にステンレスの板を差込んで、矢印のように前へ押し込むと「カチッ」と音がして爪が解除されます。あとは、上に持ち上げるだけで驚くほど簡単にはずれます。
【動画】パワーウィンドウスイッチ取り外し方法
↓YouTubeの動画はこちら↓
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これで、パワーウィンドウスイッチが外れました。
内張取り外し
内張の上の取っ手にトルクスビスが付いているので外します。
↓エルフの内張に多く使用されているトルクスネジを外す工具↓
↑トルクスドライバーは必須工具なので是非購入しましょう↑
ドア取っ手のポケットにも2本のトルクスビスを外します。
ガラスモール取り外し
内側の黒い部分ガラスモールを取り外します。
内張を外す前に必ず取り外します。
マイナスドライバーを2本使いテコの原理で取り外します。
※無理に引っ張って外すとモールが変形しますので注意してください。
↓GAMは常に2本持っています↓
↑万能タイプの2.5×100が一番使いやすいですね↑
モールは取り外し時は右から順に取り外し、取り付け時は左から順に取り付けするといいです。
内張を破損しないように取り外します。取り付けピンが固い時があるので注意してください。
↓内張外しをする時に大活躍です↓
↑小さな力でピンなど取り外しできますよ↑
内張ビニール取り外し
ブラケットのトルクスビス3本を外します。
黒いブチルゴムで張り付いているビニールを外します。
引っ張っても外れますが、ブチルゴムが伸びてしまうのでカッターでゴムを切りながら外すと綺麗に外れます。※ビニールを切らないよう注意してください。
少しビニールを引っ張りブチルゴムが伸びかけている所をカッターで切るとスムーズにできます。
↓カッターナイフといえばやっぱり【OLFA】オルファですね↓
↑異次元な切れ味で作業効率アップ間違いなしです↑
これでビニールが外れました。
アウターハンドル交換
外側のハンドルを見ていきます。
赤丸の部分のリンクが外れているのが分かりますか?
これでは、外側からはドアが開きませんよね。
上から見るとよく見えます。もちろんリンクを元通りにつければ一時的には使用できますが直ぐはずれてしまいます。
アウターハンドルを取り外します。
2本のトルクスビスを外します。
アウターハンドルが外れました。通常ならこのように黄色ピンがこのように付いています。
この取り付け穴が削れて広がり、ピンも削れて細くなって外れました。
エルフの外側からドアが開かない原因は、ほとんどがこの状態になっています。
ここまでの作業で取り外した部品です。
↓マグネットトレーならネジの紛失防止に役立つ↓
↑価格が安いのでまとめて買うのもアリですね↑
これが新品のアウターハンドル(アウトサイドハンドル)です。
↓やっぱり安心のイスズ純正部品ですね↓
↑社外部品もあるみたいですね、ヤフー・楽天リンクから探せますよ↑
逆の手順でアウターハンドルを取り付けします。
リンクもしっかり付いていますね。
上から見た状態です。
黄色のピンに、リンクを差し込んでクルッと回してパチッとはめ込みます。
内張取り付け
内張を取り付ける前に、ピンの部分にスプレーするだけで軽く取り付けできます。
GAMがよく使うシリコンスプレーを、シュッと一吹きでピンのはまりがスムーズになりますよ。
↓いろいろ使える万能シリコンスプレーです↓
↑GAMが良く使うシリコンスプレーで樹脂部の艶出しにも使えます↑
ここで注意ポイントです。
内張の上に付いているベロみたいな部分は、ドアパネルを被るように付けます。ほとんどがちぎれてなくなっている事が多いですが…。
ガラスモールを取り付けします。
あとは、元通りに復元します。
これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
参考修理費用・部品価格
部品価格:アウターハンドル 3260円
部品価格:合計 3260円
作業工賃:故障診断・アウターハンドル交換一式 12000円
作業工賃:合計 12000円
参考価格:部品価格+作業工賃=合計 15260円+税です。
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓やっぱり安心のイスズ純正部品ですね↓
↑社外部品もあるみたいですね、ヤフー・楽天リンクから探せますよ↑
↓いろいろ使える万能シリコンスプレーです↓
↑GAMが良く使うシリコンスプレーで樹脂部の艶出しにも使えます↑
今回、使用した工具をかんたんにご紹介します。
↓エルフの内張に多く使用されているトルクスネジを外す工具↓
↑トルクスドライバーは必須工具なので是非購入しましょう↑
↓GAMは常に2本持っています↓
↑万能タイプの2.5×100が一番使いやすいですね↑
↓内張外しをする時に大活躍です↓
↑小さな力でピンなど取り外しできますよ↑
↓カッターナイフといえばやっぱり【OLFA】オルファですね↓
↑異次元な切れ味で作業効率アップ間違いなしです↑
↓マグネットトレーならネジの紛失防止に役立つ↓
↑価格が安いのでまとめて買うのもアリですね↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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