イスズ【エルフ】閉まらないグローブボックスに別れを告げて修理をしました!実は、内装には2種類あるので簡単な見分け方もご紹介します。
エルフのグローブボックスは、よくキャッチ部分が壊れて蓋が閉まらなくなります。
テープで固定したり、ネジなどで開かない様に応急修理をしている方が多いですよね。
エルフの内装は、年式や型式の違いで2種類あり修理方法も異なります。
前期型なら、蓋(リッド)の交換価格の約1/10以下に抑えて修理できます。
後期型は、比較的簡単に蓋が交換できるのでDIYすれば部品代のみですね。
今回は、内装の見分け方と交換方法をわかりやすく解説していきます。
とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴26年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
↓前期型のグローボックスはこちら↓
記事モデル車両データ
この記事のモデルになっている車両データです。
この型のエルフには、2種類の内装があります。
公式な呼び方ではないと思いますが、前期と後期で仮定してご説明します。
前期:イスズ エルフ TPG-NMR85AN 4JJ1 H28/03
後期:イスズ エルフ TPG-NKR85AN 4JJ1 H27/03
年式が新しい車両(4JZ1)は、後期になると思います。
グローブボックスとは?
グローブボックスとは、助手席前方にある小物入れです。
通常ならこのように閉まっており、グローブボックス中央マーク部分を押して開閉します。
取扱説明書には、安全のためグローブボックスは必ず閉めて走行するように記載があります。
このタイプは、エンジンが4JJ1と4JZ1に採用されています。
これが、よく壊れてしまいますよね。
壊れてしまうとこの様に、開きっぱなしになる為テープで固定したり、ネジを取り付けて蓋が開かない様にしている車両をよく見かけます。
これでは折角のグローブボックスが台無しですよね。
これが正常なキャッチの状態です。
破損するとキャッチがこのようになってしまいます。
こうなると、蓋が閉まらなくなります。
修理するには、蓋(リッド)を交換するのが一番いいです。
しかし、前期型では蓋(リッド)を交換するに、ダッシュボードを動かさなくてはいけません。後期型なら比較的簡単に蓋(リッド)を交換できます。
前期型にはダッシュボードを動かさなくても、簡単に修理できる補修部品があります。
実はエルフの内装をよく見ると、2種類の形があり修理方法も違いますのでまずは判別方法からご説明します。
2種類あり!グローブボックス判別方法
この型のエルフには、2種類の内装があります。
公式な呼び方ではないと思いますが、前期と後期で仮定してご説明します。
年式が新しい車両(4JZ1)は、後期になると思います。
最初は、全体の画像で解説します。
これが前期の内装です。
こちらが、後期の内装です。
どうですか?違いが分かりましたか?
2台並べれば部分的に違いがあるので分かりますが、通常なら判別は難しいです。
次は、グローブボックスを見てみます。
最初は、前期のグローブボックスです。
次は、後期のグローブボックスです。
正直、ほとんど見分けがつきません。
ここから判別のポイントとなる部分を紹介します。
グローブボックスを開けた状態です。
まずは、後期から見ていきます。
下の赤丸部分にトルクスネジ(T25)が2本付いています。
次は、前期を見ていきます。
赤丸部分にはネジが付いていません。
これが、判別に重要なポイントです。
もう1つの判別ポイントは、蓋(リッド)のキャッチ部分です。
これが前期のキャッチです。
赤丸部分が、まっ平になっています。
こちらが、後期のキャッチです。
赤丸部分に段差が付いているのが見えると思います。
この2つのポイントを押さえて頂ければ、修理がスムーズにできると思います。
それでは、前期・後期のグローブボックスを修理していきます。
前期:グローブボックス修理方法
前期のグローブボックスを修理するには、2つの方法があります。
まずは、蓋(リッド)を交換する。しかしこの方法は、ダッシュボードを動かさないと交換できませんのでおすすめしません。
もう1つは、補修部品を使ってキャッチ部分を修理するが一番おすすめです。
補修部品は、こちらの2つになります。
作業時には、スクリューとストライカーの両方をご購入下さい。
↓グローブボックス補修部品 スクリュー↓
↑取り付けのネジになります↑
↓グローブボックス補修部品 ストライカー↓
↑キャッチの部分になります↑
この部品をこのように取り付けします。
これで、無事に蓋が開閉できるようになります。
↓取り付け方法などは、こちらの記事に詳しく書いています↓
次は、後期のグローブボックスを修理していきます。
後期:グローブボックス修理方法
後期のグローブボックスを修理するには、1つの方法だけです。
蓋(リッド)を交換する。後期はグローボックスのみ取り外すことができるので、比較的簡単に交換できます。
前期の補修部品では、キャッチ部分の形状が違うので適合しませんのでおすすめしません。しかし、加工すれば一応取り付け出来ます。こちらは、あとで取付け例を紹介します。
一番のおすすめは、蓋(リッド)を交換するがいいですね。
作業するにあたって必須工具があります。
↓エルフの内張に多く使用されているトルクスネジを外す工具↓
↑トルクスドライバーは必須工具なので是非購入しましょう↑
各カバー類を取外します。
取外したカバー類です。
↓カバーの外し方は、こちらの記事に詳しく書いています↓
グローボックスの取付けビスは、赤丸の4か所です。
先にカバーを外さないと、グローボックスが外れません。
グローボックスが外れました。
取り外したグローボックスです。
裏側はこのようになっています。
蓋(リッド)を外すには赤丸のビスを4か所外します。
↓後期グローブボックスの蓋(リッド)はこちら↓
↑純正部品番号:8-97406856-1↑
あとは、元通りに組付けすれば作業完了です。
グローブボックスのロック交換
時々、グローブボックスのロックが破損する場合もあります。
赤丸の黒い部分がロックです。
こちらの部品も純正部品で設定があります。
部品は前期・後期ともに同じ部品です。
交換は、マイナスドライバーなどで起こしてやると外すことができます。
↓グローブボックスのロックはこちら↓
↑純正部品番号:8-98031846-0↑
Q&A:前期のストライカーを後期に使える?
前期専用の補修部品(ストライカー)を後期に取付けをしてみます。
※後期専用のストライカーはありません。
こちらが前期専用のストライカーです。
溝の部分が狭いので加工すれば、このように取り付ける事は可能です。
専用部品ではないので位置決めが難しいですね。
取付けも加工しながらなので、時間もかかります。
取付けできたので、蓋(リッド)を閉めてみます。
開閉には問題ありません。
一見、綺麗に閉まっているように見えます。
横から見ると、きちんと閉ってないです。
キャッチの部分を調整しながらすれば、もう少し良くなるかもしれません。
このことから応急修理ならいいかもしれませんが、修理としてはおすすめしません。
後期の修理には、蓋(リッド)の交換をおすすめします。
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓グローブボックス補修部品 スクリュー↓
↑取り付けのネジになります↑
↓グローブボックス補修部品 ストライカー↓
↑キャッチの部分になります↑
エルフの内張に多く使用されているトルクスネジを外す工具↓
↑トルクスドライバーは必須工具なので是非購入しましょう↑
↓後期グローブボックスの蓋(リッド)はこちら↓
↑純正部品番号:8-97406856-1↑
↓グローブボックスのロックはこちら↓
↑純正部品番号:8-98031846-0↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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