【キャンター】エンジンマークとアドブルーランプ点灯!ブザーも鳴っている⁈エンジンを停止するな!三菱ふそう SKG-FBA30 4P10 小型 修理事例

自動車整備・修理
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三菱ふそう【キャンター】エンジンチェックランプ橙とアドブルーランプ橙が点灯して、ブザーも鳴ったままの車両の修理をご紹介します。

こんな時は、直ぐにエンジンを切ってはいけません。

理由は、エンジンの再始動が出来なくなる可能性が高いからです。

エンジンを止める時は、駐車しても問題ない場所まで移動してからエンジンを停止してください。

今回は、アドブルーランプ橙【Blue Tec®排気後処理装置】が点灯したまま、300km以上走行したと思われます。

特にアドブルー系の故障は、一定の距離を走行すると強制的にエンジンを始動できないようにします。

こうならない様に、普段見慣れないランプが点灯した場合は放置しないで修理をしてくださいね。

とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。

自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。

自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。

車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。

GAM
GAM

整備士歴27年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。

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修理対象車両情報・依頼内容・修理費用

修理対象車両情報:三菱ふそう キャンター SKG-FBA30 4P10 H24/03 115000km

依頼内容:エンジンチェックランプとアドブルーランプ橙が点灯してブザーが鳴る。

修理費用:233300円+税

GAM
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依頼内容の修理費用は高いですか?それとも安いですか?

なぜ、このような金額になるのかを作業内容や修理方法を交えて解説していきたいと思います。

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【動画】で見る【4P10キャンター】エンジンマークとアドブルーランプ点灯!ブザーも鳴っている⁈エンジンを停止するな‼

まずは、動画から見て頂くと理解しやすいかと思います。

↓YouTubeの動画はこちら↓

動画はいかがでしたか?

それでは、画像でご説明していきますね。

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車両故障診断

それでは、状況確認します。

エンジンを始動すると、エンジンチェックランプとウォーニングランプのアドブルーランプ橙【Blue Tec®排気後処理装置】が点灯してブザーが鳴りっぱなしです。

通常ならアドブルーランプ橙【Blue Tec®排気後処理装置】が点灯したまま、300km走行するとブザーが鳴ります。この状態でエンジンを停止すると再始動できなくなるはずですが、今のところ再始動できます。

※再始動できなくなった場合の解除には、スキャンツール(診断機)が必要になります。

スキャンツール(診断機)で故障コードを確認します。

普段使用しているスキャンツール(診断機)

作業する上で必ず必要になるのがスキャンツール(診断機)ですね。これがなければ始まりません。

バッテリーを外して消去(出来るか分かりません)などはしない様にして下さい。
トラブルの原因になりますのでスキャンツールを使用しましょう。

GAMが使用しているのはG-SCN2でしたが、【G-SCN Z】を導入しました。

やはり、コード付の方が準備も早く充電の必要がないので一番のオススメです!!

↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓

↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑

車種により相性が良くない事もあるので、メーカー違いで【バンザイ MST-nano】も使用しています。

↓無線接続できるのでコードが気にならない↓

↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑

両方使用した個人的な感想は、故障診断がメインなら断然コード付【G-SCN Z】がオススメです。

【バンザイ MST-nano】も無線で便利なのですが、準備に少し手間がかかるのとデータ表示にタイムラグがある為、GAMの所では故障診断にも使いますが主にOBD検査時に使用する予定です。

キャンター【OBDコネクター位置】4P10

4P10キャンターのOBDコネクタ位置は、このようになっています。

クラッチペダルの左側にあります。

このようにスキャンツール(診断機)のカプラーをOBDコネクタにつなぎます。

故障コードの確認

スキャンツール(診断機)を使用して故障コードを確認します。

スライドすると過去故障がずらーっと並んでいます…。

現在故障が8個と11個の過去故障出ています。

↓ダイアグコードの詳しい内容はこの記事を読んで下さいね↓

↑【キャンター 】4P10エンジンダイアグノーシス(故障コード・DTC)一覧【まとめ】↑

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作業内容・修理方法・原因

一度、故障コードを消去します。

消去する時は、出ていた故障コードを写真やメモなどに記録してから消去してください。

どうしてもダメな時、メーカーさんに問い合わせする時に役立ちますので必ず記録します。

現在故障が3個と4個の過去故障まで減りました。

作業サポートの【エンジンコントロールユニット学習値リセット(Adblueシステム異常)】でリセットをしてみます。

【520553-31:システム情報1】と【520559-31:システム情報7】【1761-12:構成部品’AdBlue充填レベルセンサー’ 異常】が消えないと消去できないようです。

もちろんブザーは鳴りっぱなしです。

【1761-12:構成部品’AdBlue充填レベルセンサー’ 異常】が出たままになっているのでアドブルーの残量を見ていきます。

メーターでのアドブルー残量は【E】になっています。

アドブルータンクの残量は約半分くらい残っています。

アドブルータンク内のレベルセンサーが故障して、アドブルーが入っていても低い・残量なしと判断されているようですね。

レベルセンサーは、単品での修理ができないので【アドブルータンクASSY交換】になります。

お客様にアドブルータンク交換の了解を頂きました。

あと、過去故障で【520240-0:構成部品’NOxセンサー’温度異常】が出ているので【NOxセンサー】も交換しないといけない場合がある事もお伝えしております。

アドブルータンクASSY交換

アドブルータンクASSYを交換します。

燃料タンクの後ろにあるのがアドブルータンクです。

こちらが新品のアドブルータンクASSYになります。

値上がりしていますね。
三菱ふそう純正品番 ME427496 定価193000円→定価205000円

↓一応リビルト品もあるようなので参考に↓

↑半年間の保証付きです↑

アドブルータンクASSYの交換ができました。

↓アドブルータンク【尿素水タンク】の交換方法はこちら↓

↑高額部品なので交換を躊躇しますね↑

新品アドブルーを投入

前のタンクに入っていたアドブルーは出来れば再使用しない方がいいです。
トラブルの元になるのでGAM的にはおすすめはしません。

今回使用したのは10ℓアドブルーです。

10ℓ入れるとアドブルータンクのレベルゲージで見ると7~8割ぐらいの位置まできて、メーター表示では満タンになります。

↓10ℓアドブルーの最安値品↓

↑消費期限があるので10ℓタイプが便利↑

↓20ℓアドブルーの最安値品↓

↑よく使う方でしたらこちらが便利ですね↑

アドブルータンク交換後の故障コード

アドブルータンク交換後に、エンジンを始動してもブザーは鳴っていません。

スキャンツール(診断機)で故障コードを確認します。

【1761-12:構成部品’AdBlue充填レベルセンサー’ 異常】は消えました。

作業サポートの【エンジンコントロールユニット学習値リセット(Adblueシステム異常)】でリセットをします。

【520553-31:システム情報1】と【520559-31:システム情報7】も消去できました。

過去故障が消去できません。

メーターから操作する【自己診断】から故障コードを消去してみます。

過去故障で【520240-0:構成部品’NOxセンサー’温度異常】だけが残りました。

この方法なら、スキャンツールで消えない故障コードを消去できる場合もあるので是非試して下さい。

メーターのスイッチ操作で出来る【自己診断方法】はこちら↓

↑ダイアグノーシス(故障コード・DTC)を確認・消去できます↑

エンジンチェックランプとアドブルーランプも消えて、メーターでのアドブルー残量は【F】満タンになりました。

次は、DPF再生をしていきます。

DPF再生

現在の故障コードが消去できたので、作業サポートからDPF再生をします。

DPF再生が正常に終了しました。

DPF再生に故障コードを確認すると、【520586-31:モニタリング停止(NOx値)<故障コードは修理を必要としない>】が過去故障で出ています。

いろいろ試してみましたが消去できませんでした。

一応メーカーさんに問い合わせすると、通常のスキャンツールでは消去できないそうです。

メーカーさんの診断機なら消去できるそうですね。

過去故障なのでそのままにしておきます。

これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。

NOxセンサーの場所

今回は交換しませんが、NOxセンサー場所だけご説明しておきます。

NOxセンサーの場所は、一番後ろにあるSRCマフラー出口のこの部分に付いています。

NOxセンサーはかなり高価な部品になります。

↓【NOxセンサー】安心の三菱ふそう純正部品↓

↑純正部品ならまちがいなしですね↑

↓【NOxセンサー】優良新品部品↓

↑交換したコア(NOxセンサー)の返却が必要です↑

↓【NOxセンサー】超激安!!社外新品部品↓

↑純正部品の1/4価格です↑

ご参考にして頂ければと思います。

原因

【1761-12:構成部品’AdBlue充填レベルセンサー’ 異常】が一番の原因だと思われます。

今回はブザーが鳴っているのに再始動できましたが、通常なら再始動できないと思われますので駐車しても問題ない場所まで移動してエンジンを停止してください。

ブザーが鳴ったままでもエンジンを停止しなければ走行可能ですので…。

分からなければ、行きつけの車屋さんやメーカーさんにご連絡してくださいね。

X(旧Twitter)と【動画】で見る【4P10キャンター】エンジンマークとアドブルーランプ点灯!ブザーも鳴っている⁈エンジンを停止するな‼

最後におさらいとして、もう一度見て頂くとさらに理解出来ると思います。

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この記事を参考に作業する上での注意点

この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。

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参考修理費用・部品価格

部品価格:アドブルータンクASSY 205000円

     アドブルー10ℓ 2300円

部品価格:合計 207300円

作業工賃:故障診断・診断機使用 8000円

     アドブルータンク交換作業一式 18000円

作業工賃:合計 26000円

参考価格:部品価格+作業工賃=合計 233300円+税です。

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今回紹介した工具・用品のまとめ

↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓

↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑

無線接続できるのでコードが気にならない↓

↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑

↓一応リビルト品もあるようなので参考に↓

↑半年間の保証付きですね↑

↓20ℓアドブルーの最安値品↓

↑よく使う方でしたらこちらが便利ですね↑

↓10ℓアドブルーの最安値品↓

↑消費期限があるので10ℓタイプが便利↑

↓【NOxセンサー】安心の三菱ふそう純正部品↓

↑純正部品ならまちがいなしですね↑

↓【NOxセンサー】優良新品部品↓

↑交換したコア(NOxセンサー)の返却が必要です↑

↓【NOxセンサー】超激安!!社外新品部品↓

↑純正部品の1/4価格です↑

GAMの記事はいかがでしたか?

皆さんのお役に少しでもたてましたか??

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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