三菱ふそう キャンターのホイールとリヤアクスルシャフトの締付けトルクをまとめたのでご紹介します。
最近、ホイールの締め付け不良などのお話をよく聞きますね。
うちではホイールに関しては特にトラブルなどはないのですが、リヤシャフトのボルトを締めすぎでボルトが折れたり伸びてしまう事が多かったので、これを機に一度詳しく調べてみました。
とはいえ、トルク管理はかなり大変ですよね。
自分で作業が出来るなら工具だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で作業が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴26年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
ホイール締付け時の注意点
後輪のダブルタイヤを取り付ける時は、内側と外側のバルブ位置が重ならない様に気を付けましょう。
ホイールナットは一度に締め付けず対角線上に2~3回に分けて締め付けて下さい。
ナットのL・Rに注意!L(左)のタイヤは逆ネジなので気を付けて下さいね。
取り付け作業後、50~100㎞走行後には規定トルクでホイールナットを増し締めします。
ナットタイプ別締付けトルク
ほとんどは、2種類のナットタイプで締付けトルクを判別出来ると思います。
オーバートルクや締付け不良などない様に、適切なトルクで締付けをして下さい。
球面ナットタイプ締付けトルク
一番多く見るキャンターのホイールだと思います。
現行のFBA0型以外の締付けトルクもこれですね。
ホイールの締付けトルク…490±49N.m(50±5kgf.m)
※シングルタイヤ・ダブルタイヤ共に同じ締付けトルク
リヤシャフトの締付けトルク…98~120N.m(10~12kgf.m)
球面は、ホイール締付けトルク500N.mでリヤシャフト締付けトルク110N.mと覚えています。
↓現行の4P10エンジン搭載ホイールコンビソケット↓
↑アウターが41mmインナーが20mm↑
↓以前のホイールコンビソケットはこちら↓
↑アウターが38mmインナーが20mm↑
ワッシャー付きナットタイプ締付けトルク
FB・FD系のダブルキャブやガッツ系などのホイールです。
現行のFBA0型の締付けトルクはこれですね。
ホイールの締付けトルク…200±30N.m(20±3kgf.m)
※シングルタイヤ・ダブルタイヤ共に同じ締付けトルク
リヤシャフトの締付けトルク…64~74N.m(6.5~7.5kgf.m)
ワッシャー付きは、ホイール締付けトルク200N.mでリヤシャフト締付けトルク70N.mと覚えています。
↓ワッシャー付きナットタイプのソケット↓
↑35mmが使われています↑
その他ホイール別締付けトルク
その他の締付けトルクは以下の通りになります。
締付け個所 | 締付けトルク | タイヤサイズ |
15×6JJ-75 | 150±15N.m(15±1.5kgf.m) | 215/65R15 110/108L |
15×5J-108 | 200±30N.m(20±3kgf.m) | 185/75R15 106/104L |
16×5.5K-90 16×6K-90 | 210±20N.m(21±2kgf.m) | 185/85R16 111/109L 195/85R16 114/112L 205/85R16 117/115L |
↓これで、トラックホイールすべて対応可能です↓
↑安い商品ではないですが高品質日本製品で安心安全↑
リヤシャフトのトルクレンチ
乗用車用のトルクレンチで十分対応可能です。
全長は約500mmでゴムのグリップで使いやすいですね。
これ1本あれば、いろいろ使えますよ。
40N.m~200N.mまで対応出来るSEEDNEWのトルクレンチを使用しています。
SEEDNEW S-TR12210Z 定価31020円 現在も販売中です。
↓SEEDNEWプレセット型トルクレンチ↓
↑ホイールナット用トルクレンチとしても最適です↑
他にいいトルクレンチがないか探した結果…ありました!
私の大好きな、アストロプロダクツさんから出ている商品です。
↓お財布にも優しい価格のトルクレンチ↓
↑測定範囲も40~210Nmと安心です↑
ホイールのトルクレンチ
大型トラックまで対応可能のトルクレンチがおすすめです。
重さは約4.5キロで、長さは1090mmあります。
なんといっても重いし大きいですから・・・。
一人で締付けするのは大変なので、いつもは2人で作業する事が多いですね。
150N.m~800N.mまで対応出来るKTCのトルクレンチを使用しています。
KTC CMPA805 定価173000円 現在廃盤になっているようですね。
ヤフオクなどに出品されている事があります。
大型車用のトルクレンチを探したらこんなのを見つけました。
↓二人がかりの作業が『一人』で行えます↓
↑大型車のホイールナットも片手で締付け可能↑
めっちゃ欲しいです!!次のトルクレンチはこれに決まりですね!
まとめ
ホイールやリヤシャフトの締付けは、インパクトで締めきらずトルクレンチを使用しましょう!
適切なトルク管理は、トラブルを回避できます。
ナットのL・Rに注意!L(左)のタイヤは逆ネジなので気を付けて下さいね。
球面ナットのキャンター締付けトルク…
ホイール締付けトルク500N.mでリヤシャフト締付けトルク110N.m
ワッシャー付ナットのキャンター締付けトルク…
ホイール締付けトルク200N.mでリヤシャフト締付けトルク70N.m
取り付け作業後、50~100㎞走行後には規定トルクでホイールナットを増し締めします。
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓おすすめ!ホイールのネジ山専用安定剤です↓
↑トルクキープの4大特長をチェック↑
↓現行の4P10エンジン搭載ホイールコンビソケット↓
↑アウターが41mmインナーが20mm↑
↓以前のホイールコンビソケットはこちら↓
↑アウターが38mmインナーが20mm↑
↓これで、トラックホイールすべて対応可能です↓
↑安い商品ではないですが高品質日本製品で安心安全↑
↓SEEDNEWプレセット型トルクレンチ↓
↑ホイールナット用トルクレンチとしても最適です↑
↓お財布にも優しい価格のトルクレンチ↓
↑測定範囲も40~210Nmと安心です↑
↓二人がかりの作業が『一人』で行えます↓
↑大型車のホイールナットも片手で締付け可能↑
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
↓キャンター4P10エンジンダイアグノーシス(故障コード・DTC)一覧【まとめ】↓
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