【デュトロ】エンジンの吹けが悪いので燃料フィルター交換した修理をご紹介します。
最近、なんだかエンジンの吹けが悪いとか、力がなくなった感じがするとお悩みではないですか?
アクセルを踏んでも調子が悪い…もしかすると燃料フィルターが詰まっているかも。
ガソリンスタンドだけで給油しているから燃料フィルターは汚れないと思っていませんか?
その考えは間違っていますよ。
今回の記事は、『ガソリンスタンドだけの給油だから問題ない』という間違った考えが引き金になっています。
とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴26年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
修理対象車両情報・依頼内容・修理費用
修理対象車両情報:日野 デュトロ TKG-XZU610T N04C H28/9 83000km
依頼内容:エンジン吹けが悪い・全然走らない
修理費用:24540円+税
依頼内容の修理費用は高いですか?それとも安いですか?
なぜ、このような金額になるのかを作業内容や修理方法を交えて解説していきたいと思います。
車両故障診断・原因
それでは、診断をしていきます。
アイドリングには問題ありません。
空ぶかしでは、2回ほど問題ないのですが途中から2000回転以上が吹けなくなりました。
少し、アイドリングで置いて空ぶかしすると同じ症状になりました。
試運転では、低速には問題ないのですがアクセルを踏んでいくと2000回転以上がほとんど回らないですね。ゴボつくというかカブっている感じで力が全然ありません。
現在83000km走行していますが、一度も燃料フィルターを交換されていないようです。
【デュトロ】燃料フィルター交換目安
メーカー指定では60000kmとなっています。
GAMの所では、車検時(1年毎)走行距離なら2万km~3万km以上で交換しています。
走行距離が少なくても2年毎で交換しています。
早めの交換はトラブルを回避できるので安心して走れますよね。
原因
メーカー指定の交換距離も大幅にオーバーしていますし、現状からみても燃料不足の兆候がみられますので、燃料フィルターのつまりで間違いないかと思います。
作業内容・修理方法
それでは、燃料フィルターの交換をしていきます。
このデュトロには燃料フィルターが2個ついています。
まずは、どこにあるのかを見ていきましょう。
【デュトロ】燃料(フューエル)フィルターの場所
この車両は、ダンプなので分かりやすいと思います。
通常でしたらキャビンを上げて作業します。
エンジン左側の後方にエンジン側の燃料フィルターが付いています。
フレーム左側バッテリケースの後方に車両側燃料フィルターが付いています。
基本はこの付近に付いていると思いますが、特装車や仕様により違う事もあります。
新品フューエルフィルター
今回交換する燃料フィルターです。
左がエンジン側燃料フィルターで、右側が車両側燃料フィルターになります。
↓【優良】エンジン側燃料フィルター↓
↑ユニオン産業 FC-191↑
↓【優良】車両側燃料フィルター↓
↑ユニオン産業 F-101↑
車両側燃料フィルター交換
それでは、車両側燃料フィルター交換をしていきます。
下にカプラーが付いていますので取り外します。
ここに、回り止めの爪が付いていますので解除しながら緩めます。
これを使うと解除しやすいですね。
↓GAMは常に2本持っています↓
↑万能タイプの2.5×100が一番使いやすいですね↑
これがあればオイルエレメントケースを回すのに力がいりません。
↓このギザギザが回しやすくていいんです↓
↑オイルエレメントレンチ プライヤー 85-115mm対応↑
もちろん工具を使わず人力で回すこともできますよ。結構力がいります。
外した燃料フィルターです。
見ての通り真っ黒です…これでは燃料の流れが悪いですね。
こちらが新品の燃料フィルターです。
違いは一目瞭然ですね。
付属のOリングの交換も忘れない様にしてくださいね。
元通りに組付けをします。
エンジン側燃料フィルター交換
エンジン側燃料フィルター交換をしていきます。
エレメントの下側に19mmのナットが付いていますので、メガネレンチなどで緩めることが出来ます。
↓この工具を使用しました↓
↑KTC 19mm コンビネーションレンチ↑
この工具を使うのもいいですね。
↓スリーピークス カートリッジレンチ便利です↓
↑これがピッタリのサイズですね↑
新品の燃料フィルター交換します。
↓【純正部品】エンジン側燃料フィルターはこちら↓
↑純正番号 23304-EV280↑
【デュトロ】燃料エア抜きの方法
ディーゼル車が燃料切れでエンストしたときや、燃料エレメントなどを交換したときは、燃料系統に空気が混入し、燃料を補給するだけではエンジンを始動できないためエア抜きが必要になります。
●車両側燃料フィルターのエア抜きプラグが締まっていることを確認します。
●エンジン側燃料フィルターのエア抜きプラグをゆるめます。
8mmボルトですので12mmメガネレンチなどで緩めます。
↓この工具でエア抜きプラグを緩めました↓
↑KTC 45度ロングメガネレンチ 12×14↑
●車両側燃料フィルターのプライミングポンプを上下に動かし燃料を送ります。
●ドレーンパイプにウエスなどを当て、ドレーンパイプから気泡の混じっていない燃料が出てきたら、エンジン側エア抜きプラグを締めてエア抜き完了です。
作業後は、エンジンを始動して燃料漏れの確認を忘れない様にしてくださいね。
エアーコンプレッサーがあるならこの工具があるとエア抜き作業が直ぐに終わります。
エンジン側エア抜きプラグをゆるめてドレンパイプにつないで、エアホースと接続しレバーを握るだけでエア抜きが簡単に出来ますよ。
↓エアホースと接続しレバーを握るだけで吸出し↓
↑ブレーキフルードの交換を、一人でも簡単にできます↑
エンジン故障コード確認
作業する上で必要になるのがスキャンツール(診断機)ですね。
バッテリーを外して消去(出来るか分かりません)などはしない様にして下さい。
トラブルの原因になりますのでスキャンツールを使用しましょう。
GAMが使用しているのはG-SCN2ですが、三菱ふそうのファイターや新型車など不具合は若干ありますが現役で使用しております。次買い替えるなら、やはりバンザイの診断機ですね。
↓おすすめのコンピュター診断機↓
↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑
P1266:サプライポンプ圧送不良
燃料フィルターつまりでも出る故障コードですね。
データ表示でインテークマニホールド圧の点検もしておきましょう。
↓これが原因で坂道で力がないという事にもなりますからね↓
故障コードの消去を忘れない様にしてくださいね。
これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください
参考修理費用・部品価格
部品価格:エンジン側燃料フィルター 8000円
車両側燃料フィルター 3540円
部品価格:合計 11540円
作業工賃:診断機故障診断一式 8000円
燃料フィルター交換作業一式 5000円
作業工賃:合計 13000円
参考価格:部品価格+作業工賃=合計 24540円+税です。
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓【優良】エンジン側燃料フィルター↓
↑ユニオン産業 FC-191↑
↓【優良】車両側燃料フィルター↓
↑ユニオン産業 F-101↑
↓GAMは常に2本持っています↓
↑万能タイプの2.5×100が一番使いやすいですね↑
↓このギザギザが回しやすくていいんです↓
↑オイルエレメントレンチ プライヤー 85-115mm対応↑
↓この工具を使用しました↓
↑KTC 19mm コンビネーションレンチ↑
↓スリーピークス カートリッジレンチ便利です↓
↑これがピッタリのサイズですね↑
↓【純正部品】エンジン側燃料フィルターはこちら↓
↑純正番号 23304-EV280↑
↓この工具でエア抜きプラグを緩めました↓
↑KTC 45度ロングメガネレンチ 12×14↑
↓エアホースと接続しレバーを握るだけで吸出し↓
↑ブレーキフルードの交換を、一人でも簡単にできます↑
↓おすすめのコンピュター診断機↓
↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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