【デュトロ】オーバーランとスパナマーク点灯のリセット方法!P0219【動画あり】日野 2RG-XZU600 N04C 小型 修理事例

自動車整備・修理
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日野デュトロ【エンジン O/R運行後 エンジン点検】とスパナマーク点灯をリセットした修理をご紹介します。

まずはじめに、オーバーランをリセットするにはスキャンツール(診断機)が必要です。

GAMも、自分でリセットできないか色々試しましたが出来ませんでした・・・。

点灯したままでも普通に走るけどそのまま放置していてもいいですか?

GAM的には、エンジンに異常がないか点検をした方が安心して走行できると思います。

しかし、そのまま乗っておられる人も多いですね・・・。

ただ点灯したままでは、車検不適合になる可能性もあるので早めの点検をおすすめします。

とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。

自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。

自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。

車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。

GAM
GAM

整備士歴27年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。

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修理対象車両情報・依頼内容・修理費用

修理対象車両情報:日野 デュトロ 2RG-XZU600 N04C R02/10 41000km

依頼内容:メーターに【エンジン O/R運行後 エンジン点検】とスパナマークが点灯する。

修理費用:10000円+税~

GAM
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依頼内容の修理費用は高いですか?それとも安いですか?

なぜ、このような金額になるのかを作業内容や修理方法を交えて解説していきたいと思います。

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【動画】で見る【デュトロ】オーバーランとスパナマーク点灯のリセット方法!

まずは、動画から見て頂くと理解しやすいかと思います。

↓YouTubeの動画はこちら↓

動画はいかがでしたか?

それでは、画像でご説明していきますね。

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エンジン O/R運行後 エンジン点検

エンジンを始動する度に、メーターに【エンジン O/R運行後 エンジン点検】とスパナマークが表示される。

これは、リセットをしない限り表示は消えません。

エンジンO/R=エンジンオーバーランになります。

このランプが点灯したままでも、普通に走行できますが【オーバーラン】をしているのでエンジンに異常がないか点検をする必要がありますね。

いずれにしても、点灯したままでは車検不適合になる可能性があるので早めの点検をおすすめします。

取扱説明書に記載があります。

エンジンがオーバーランしたときに点灯するようですね。

取扱説明書には、これしか記載がありません。

かんたんに説明すると、エンジン性能の限界を超えた回転数をオーバーランと言います。

日野自動車さんのHPに、N04Cエンジン搭載車に向けて【小型トラック シフト操作時及び下り坂の注意点について】のテクニカル・メッセージが掲載されています。

高速運転や下り坂などで、 エンジン回転が2000rpm以上の時にシフトダウン操作した場合、 回転計のレッドゾーン域を超えたエンジン過回転 (オーバーラン) となり、 エンジンの故障につながるおそれがあります。

日野自動車【テクニカル・メッセージ】

オーバーランをすると最悪の場合、エンジンが破損する恐れもありますので注意して下さい。

それでは、ハンドルの左側にある【ステアリングスイッチ】を操作して各項目を見ていきましょう。

↓ステアリングスイッチ操作方法はこちらを見て下さい↓

システムチェック

システムチェックは、現在発生中のウォーニング表示をします。

お知らせが存在しない場合は、「システムチェックが必要な項目はありません」と表示されます。

実車を見ていきます。

橙色になっている【システムチェック】を選択して決定をします。

最初に見た【エンジン O/R運行後 エンジン点検】が表示されています。

【自己診断】現在故障と過去故障

マルチインフォメーションディスプレイが付いている車両は、現在故障と過去故障をダイアグノーシスコード(故障コード)で表示する事ができます。

↓ダイアグノーシス(故障コード)の内容はこちら↓

取扱説明書に記載があります。

それでは、実車の現在故障を確認します。

【現在故障は発生していません】と表示されています。

次は、過去故障を確認します。

【過去故障の履歴はありません】と表示されています。

ここで、疑問が1つあります。

後で説明しますが実際には、エンジンオーバーランが過去故障に記録されています。しかし、ここには表示されません。

一部の故障コードは、表示されない仕様になっているみたいです。

メーカーさんに、【エンジン O/R運行後 エンジン点検】は自分でリセット出来る方法があるか確認しましたが出来ませんと回答頂いております。

一応、GAMもいろいろ試しました・・・。

取扱説明書に、ステアリングスイッチの決定ボタン長押しでリセットできると記載があったので試しましたがダメでした。

結論・・・【エンジン O/R運行後 エンジン点検】のリセットは、スキャンツール(診断機)を持っているメーカーさんか車屋さんでしかリセットできません。

それでは、実際にエンジンオーバーランをリセットしていきます。

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エンジンオーバーランのリセット方法

エンジンを始動すると、マルチインフォメーションディスプレイに【エンジン O/R運行後 エンジン点検】とスパナマークが点灯しています。

スキャンツール(診断機)で故障コードを確認します。

普段使用しているスキャンツール(診断機)

作業する上で必ず必要になるのがスキャンツール(診断機)ですね。これがなければ始まりません。

バッテリーを外して消去(出来るか分かりません)などはしない様にして下さい。
トラブルの原因になりますのでスキャンツールを使用しましょう。

GAMが使用しているのはG-SCN2でしたが、【G-SCN Z】を導入しました。

やはり、コード付の方が準備も早く充電の必要がないので一番のオススメです!!

↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓

↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑

車種により相性が良くない事もあるので、メーカー違いで【バンザイ MST-nano】も使用しています。

↓無線接続できるのでコードが気にならない↓

↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑

両方使用した個人的な感想は、故障診断がメインなら断然コード付【G-SCN Z】がオススメです。

【バンザイ MST-nano】も無線で便利なのですが、準備に少し手間がかかるのとデータ表示にタイムラグがある為、GAMの所では故障診断にも使いますが主にOBD検査時に使用する予定です。

2RGデュトロ【OBDコネクター位置】

2RGデュトロのOBDコネクタ位置は、このようになっています。

ステアリングシャフト右側にあります。

ここにスキャンツール(診断機)のカプラーをOBDコネクタにつなぎます。

故障コードの確認

スキャンツール(診断機)を使用して故障コードを確認します。

過去故障にオーバーラン異常があります。

P0219:エンジンオーバーラン
エンジン回転数が 4,000rpm 以上を検出すると記録されます。

故障コードを消去します。

消去できました。

故障コードはすべて消えました。

エンジンを始動します。

エンジン始動しても、【エンジン O/R運行後 エンジン点検】とスパナマークは点灯しなくなりました。

これで、エンジンオーバーランのリセット完了しました。

後は、エンジンに異常がないか点検しなくてはいけません。

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エンジンオーバーラン後の点検方法

オーバーラン後に、エンジンの異音やオイル漏れなどあれば即修理になります。最悪の場合、エンジンを交換する時もあります。

GAMの所と取引がある、メーカーさんがしている点検方法をご紹介します。

まず、エンジンオイルの状態を確認します。

エンジンオイル交換

お客様に、エンジンオイルとオイルエレメントの交換をしていいかの確認をします。

別途、エンジンオイルとオイルエレメント交換費用が必要です。

オイルゲージとフィラーキャップからの点検でしたら追加費用はありません。

↓デュトロのドレンパッキンはこちら↓

↑ドレーンガスケット純正部品番号:SZ430-18006↑

エンジンオイルにキラキラした金属粉などないか点検します。

もし、金属粉があるようならエンジン内部が損傷している可能性があります。

オイルエレメントにも、金属粉がないか確認します。

オイルエレメントを交換します。

↓安心の純正部品はこちら↓

↑オイルフィルター 純正部品番号:15601-78140↑

フライホイール点検

フライホイールにガタが出ていないか点検します。

フライホイールの取付ボルトが折れたり、緩む事があるので点検必須です。

通常は、分解なしで点検します。

もっと詳しく点検して欲しいお客様は、別途ミッション脱着費用が必要です。

クランクプーリー点検

クランクプーリーのダンパーに損傷がないか点検します。

これで、オーバーラン後の基本点検は終了になります。状況により点検箇所が増える場合もあります。

通常は、先にエンジンを点検して問題なければ故障コードを消去して完了になります。

これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。

この記事を参考に作業する上での注意点

この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。

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X(旧Twitter)と【動画】で見る【デュトロ】オーバーランとスパナマーク点灯のリセット方法!

最後におさらいとして、もう一度見て頂くとさらに理解出来ると思います。

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参考修理費用・部品価格

部品価格:なし(エンジンオイル交換するなら別途必要)

部品価格:合計 0円

作業工賃:エンジンオーバーラン点検・診断エラー消去・診断機使用 10000円

作業工賃:合計 10000円

参考価格:部品価格+作業工賃=合計 10000円+税~です。

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今回紹介した工具・用品のまとめ

↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓

↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑

↓無線接続できるのでコードが気にならない↓

↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑

↓デュトロのドレンパッキンはこちら↓

↑ドレーンガスケット純正部品番号:SZ430-18006↑

↓安心の純正部品はこちら↓

↑オイルフィルター 純正部品番号:15601-78140↑

GAMの記事はいかがでしたか?

皆さんのお役に少しでもたてましたか??

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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