日野【デュトロ】のマルチインフォメーションにスパナマークが点灯!エンジンオイル交換時期の表示をリセットした方法をご紹介いたします。
エンジンオイルを交換した後には、必ずこのリセット作業が必要です。
もし、リセットをし忘れるとスパナマークと【エンジンオイル交換時期です】が表示されます。
●最近、エンジンオイルを交換したのに表示されている?
●エンジンオイルを交換しても表示されたままになっている?
→理由は、オイル交換時のリセットを忘れている為です。
このエンジンオイルリセット方法には【2種類】の方法があります。
通常のメンテナンスリセット方法とメンテナンス表示が出なくなるリセット方法の2種類のやり方があります。
この2種類のリセット方法+取扱説明書のリセット方法を詳しく説明していきます。
とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴27年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
記事モデル車両データ
この記事のモデルになっている車両データです。
車名:日野 デュトロ
型式:2RG-XZU600T
原動機の型式:N04C
初年度検査年月:R02/10
【動画】で見る【デュトロ】スパナマーク点灯⁈エンジンオイル交換後のリセット方法
まずは、動画から見て頂くと理解しやすいかと思います。
↓YouTubeの動画はこちら↓
動画はいかがでしたか?
それでは、画像でご説明していきますね。
マルチインフォメーション
右側の液晶部分が【マルチインフォメーションディスプレイ】になります。
ディスプレイに、車両の状態や情報を表示をするのが【マルチインフォメーション】です。
マルチインフォメーションの右側が、メイン表示部で様々な情報表示、メーター設定、メンテナンスメニューなどを表示します。
メンテナンス表示
メンテナンス設定された距離・期間・時間に到達すると、スターターキーを「ON」位置にした時、マルチインフォメーションのオープニング画面を表示した後、メンテナンス表示をします。
※走行を開始(車両が20km/hを上回る速度で走行)するまで表示されます。
表示タイミング
表示タイミングは、距離の場合は1000km前、期間の場合は1ヵ月前、時間の場合は100時間前から表示します。
メンテナンス初期設定値
新車からの初期設定値はこのようになっています。
●エンジンオイル交換時期:距離設定で15000km
●T/Mオイル交換時期:距離設定で40000km
●デファレンシャルオイル交換時期:距離設定で40000km
●燃料フィルタ交換時期:距離設定で60000km
メンテナンス設定を変更しなければ上記の距離の1000km前から表示されます。エンジンオイルなら14000kmでメンテナンス表示されるという事ですね。
「エンジンオイル交換時期です」の表示
エンジンオイル交換時期の目安は、1年ごとまたは15000kmごとでシビアコンディション時には0.5年ごとの交換になります。
左側のスパナマークには数種類の意味があります。今回は、メイン表示部に「エンジンオイル交換時期です」と表示されているので【メンテナンス要求】している事になります。メンテナンス項目がある時にこの表示をします。
●最近、エンジンオイルを交換したのに表示されている?
●エンジンオイル交換しても表示されたままになっている?
→理由は、オイル交換時のリセットを忘れている為です。
エンジンオイル交換後には、オイルリセットが必要です。
各リセットは、ステアリングスイッチを操作して行います。
ステアリングスイッチ
ハンドルの左側にある【ステアリングスイッチ】で表示の切り替えや、機能の選択などの操作ができます。
ステアリングスイッチはこの様に操作できます。
それでは、ステアリングスイッチを操作してリセット作業をしていきましょう。
エンジンオイル交換後のリセット方法
通常時のメンテナンスリセット方法と、今後ずっとメンテナンス表示が出なくなるリセット方法の2通りのやり方を紹介します。
必要に応じて、エンジンオイル・T/Mオイル・デファレンシャルオイル・燃料フィルタなどを選択してください。
リセット作業前のワンポイント
エンジン始動直後に、ステアリングスイッチを押しても反応しない時は?
エンジン始動後直後、スイッチを左右に押しても反応しない時は【決定ボタン】を長押しすると操作できるようになります。
エンジンオイル交換後リセット手順
①ステアリングスイッチを左右に押してメニューの中から【スパナマーク】メンテナンスを選びます。
②スイッチの上下を押して【点検整備メモ】を選び決定を押す。
③点検整備メモから【エンジンオイル】を選択して決定を押す。
④点検整備項目からエンジンオイルを選択し決定を押す。
⑤エンジンオイルから【距離】を選択し決定を押す。
⑥使用距離と設定距離が表示されるので、そのまま決定を長押しすると【使用距離】がリセットされ0kmになります。
※ここでスパナマークが消えます。
⑦戻るを4回押すと、メンテナンスメニューに戻るのでスイッチの左右を押していつもの表示にして完了です。※そのまま決定を押すと整備項目の表示画面に戻るようです。
次は、メンテナンス表示が出なくなるリセット手順をやっていきます。
メンテナンス表示が出なくなるリセット手順
①ステアリングスイッチを左右に押してメニューの中から【スパナマーク】メンテナンスを選びます。
②スイッチの上下を押して【点検整備メモ】を選び決定を押す。
③スイッチの上下を押して【エンジンオイル】を選択して決定を押す。
④点検整備項目からエンジンオイルを選択し決定を押す。
⑤エンジンオイルから【設定なし】を選択し決定を押す。
⑥点検整備メモのエンジンオイル表示が【設定:距離】→【設定:ー】に変更されます。
⑦戻るを1回押すと、メンテナンスメニューに戻るのでスイッチの左右を押していつもの表示にして完了です。
次に、取扱説明書に記載しているリセット方法を紹介します。
取扱説明書リセット方法
取扱説明書に記載しているリセット方法です。
詳しく書いているのですが、個人的には理解するのに少し時間がかかりました…。
手順①:メンテナンス画面から「点検整備メモ」を選択し、現在選択中の整備項目を表示します。
手順②:現在選択中の整備項目から変更を行う項目を選び、ステアリングスイッチの決定ボタンを押すと、選択可能な整備項目が表示されます。
手順③:選択可能な整備項目から設定したい項目を選択しステアリングスイッチの決定ボタンを押すと、選択可能な設定条件が表示されます。
手順④:選択可能な設定条件を選択します。「距離」「期間」「E/G稼働時間」を選択すると、それぞれ選択した設定条件の内容の設定画面に切り替わります。また、「設定なし」を選択すると現在選択中の整備項目に整備項目は残りますが、「距離」または「時間」の積算が止まります。
手順⑤:選択した設定条件の内容の設定を行い、ステアリングスイッチの決定ボタンを押すと、点検整備メモの設定が完了し現在選択中の整備項目の表示画面に戻ります。
取扱説明書に記載している手順は以上になります。
最後に、GAMが故障診断をする時に使用しているスキャンツールをご紹介します。
普段使用しているスキャンツール(診断機)
故障診断する上で必ず必要になるのがスキャンツール(診断機)ですね。これがなければ始まりません。
バッテリーを外して消去(出来るか分かりません)などはしない様にして下さい。
トラブルの原因になりますのでスキャンツールを使用しましょう。
GAMが使用しているのはG-SCN2でしたが、【G-SCN Z】を導入しました。
やはり、コード付の方が準備も早く充電の必要がないので一番のオススメです!!
↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓
↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑
車種により相性が良くない事もあるので、メーカー違いで【バンザイ MST-nano】も使用しています。
↓無線接続できるのでコードが気にならない↓
↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑
両方使用した個人的な感想は、故障診断がメインなら断然コード付【G-SCN Z】がオススメです。
【バンザイ MST-nano】も無線で便利なのですが、準備に少し手間がかかるのとデータ表示にタイムラグがある為、GAMの所では故障診断にも使いますが主にOBD検査時に使用する予定です。
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最後におさらいとして、もう一度見て頂くとさらに理解出来ると思います。
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この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓
↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑
↓無線接続できるのでコードが気にならない↓
↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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