4トン車以上に採用されているエアーブレーキ車両の【クラッチ調整方法】を動画と画像で紹介いたします。
今回のモデル車両は、イスズ フォワードですが他の車両でも同じ方法でクラッチ調整します。
皆さんは、クラッチ調整はどうされていますか??
車屋さんに任している方がほとんどだと思います。
いざ、自分でしようとしてもどうしたらいいのか分からないのが現状です。
とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴26年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
クラッチの遊びとは?
手で前方に押して動く量です。マニュアル車には必ず遊びが必要になります。
もし遊びがない状態で乗り続けると、クラッチディスクの摩耗を急激に早めてしまいます。最悪はクラッチが滑る状態になり走行不能になります。
ですので、定期的なクラッチ調整が必要になります。
クラッチディスクが摩耗してくるとクラッチレバーが起き上がってきます。
そうなると、もともとあった遊びの量が少なくなってきます。
そのまま調整しないと、突っ張った状態になりクラッチ調整が困難になる上にクラッチディスクの摩耗も早めます。
クラッチがつながる位置が、上の方に来たなと思えば早めのクラッチ調整をおすすめします。
クラッチ調整方法の動画
文章では分かりにくいと思いますので、まず動画でクラッチ調整方法を見て下さい。
↓YouTubeの動画はこちら↓
動画はいかがでしたか?
↓Twitterにも上げていますので見て下さいね↓
次は写真でクラッチの調整方法を説明していきますね。
ブースター付きクラッチ調整方法
ダブルナットでロックされていますので14mmの工具でナットを緩めます。
↓KTC 14mmコンビネーションレンチ↓
↑メガネとスパナがセットになっているおすすめ工具です↑
このナットを締め込んで調整していきます。
通常でしたら調整代(ねじ山)があれば、クラッチディスクの残量はあります。なければ、クラッチオーバーホールになります。
クラッチの遊びが全然なくて突っ張った状態のもあります。かなりやりにくいですが同じ要領で調整します。こうならない様に、定期的にクラッチ調整をして下さいね。
このブーツがよく一緒に回ってねじれる事がありますので注意して下さい。
ねじれる場合は、手で押さえたりブーツの先に潤滑剤などを使います。
調整後は、ブーツにねじれがないか再確認して下さいね。
遊び量は車種により多少異なりますので、調整して実際に車両を動かしてクラッチのつながる位置を確認して下さい。
私の調整目安は、ペダルを離した時と一杯に踏み込んだ位置の真ん中ぐらいを目安としています。
あとは、運転する方の好みがありますので希望の位置に調整して下さいね。
調整に問題なければ、ダブルナットをロックして完了になります。
↓リターンスプリングを外すのに超便利↓
↑スプリングの脱着が簡単に出来ます↑
最後にもう一度!クラッチ調整の動画 2回目
最後に動画を見ると、さらに理解しやすいかと思います。
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いかがでしたか??
是非、参考にして下さいね。
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓KTC 14mmコンビネーションレンチ↓
↑メガネとスパナがセットになっているおすすめ工具です↑
↓リターンスプリングを外すのに超便利↓
↑スプリングの脱着が簡単に出来ます↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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