レンジャーのエアコンが効かないという事で、クーラーコンデンサーモーターを交換した修理をご紹介します。
この、コンデンサーモーターは他の車種でもエアコンの故障でかなり頻度の多い原因ですね。
特にこのレンジャーは、作業性が特に悪い車両だと思います。
暑い時に、エアコンが効かないのは大変です。
1日でも早く修理して、熱中症などにならないよう注意しましょう。
とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴26年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
修理対象車両情報・依頼内容・修理費用
修理対象車両情報:日野 レンジャー LKG-FJ7JDAA J07E H24/11 209000km
依頼内容:エアコンが効かない
修理費用:45300円+税
依頼内容の修理費用は高いですか?それとも安いですか?
なぜ、このような金額になるのかを作業内容や修理方法を交えて解説していきたいと思います。
作業内容・修理方法
先日の診断でクーラーコンデンサーモーターが動いてないのを確認し、モーターをコンコンと叩くと動くのを確認しました。原因はコンデンサーモーター不良と診断済です。
モーターが入荷したので早速交換していきたいと思います。
コンデンサーファンASSYを取り外し
最初に、ハンドルを左に一杯きっておくと作業がやりやすいです。
キャビンを上げて、この部分の裏にクーラーコンデンサーがいます。
この部分が外れたら作業がしやすいのですが、残念ながら外れませんので下からの作業となります。
この状態から、コンデンサーファンASSYを取り外します。
泥や砂などが降ってきますので事前に洗浄した方がいいですよ。
ゴムの泥除けをめくり、ブラケットの8ミリのボルトとナットを外します。
この電動インパクトが大活躍してくれます。
↓小さくて、パワフルで価格も安いです。10.8シリーズの種類が豊富↓
↑バッテリーと充電器は別売りです↑
↓AP DC10.8V専用バッテリーはこちらです↓
↓AP DC10.8V専用充電器はこちらです↓
↑GAMも愛用している電動インパクト、3点セットをお試しください↑
ファンシュラウドを外します。矢印の左上ナットはこの状態では外しにくいので後で外します。
↓スイベル式のショートラチェットがおすすめ↓
↑9.5sqでいつものソケットが使えます↑
コンデンサーを支えているブラケットを外します。
矢印のコンデンサーモーターカプラーも外します。
ここで外しにくいのが上の8ミリボルトです。
この工具に、12mmのショートソケットつけるとラチェットが使えます。ただし、少ししか動かせませんが・・・。
↓GAMが普段一番使うスイベルロングラチェット↓
↑9.5sqで私が大好きなアストロさんのおすすめ工具です↑
最後に、上の8ミリナットを外すとコンデンサーがフリーになります。
ロングのジョイントを付けて電動インパクト外すといいですよ。
外れたら、ヒザなどで支えてあげないと高圧配管が変形しますので注意して下さい。
先程、残っていたファンシュラウドの左上6ミリナットを外します。
これで、コンデンサーASSYが外れますよ。
あとは、ボルトにコンデンサーを仮付けして次の作業をします。
ぶら下げたまま置いておくと高圧配管が変形します。
ここまでの、外したボルト類です。
意外と部品点数は少ないかと思います。
コンデンサーモーター交換
ファンの取り付けナットを外します。
ファンが外れましたらモーターを交換します。
これが、新品のクーラーコンデンサーモーターです。
3本のプラスネジを外します。
プラスネジがなめやすいので注意して取り外ししてください。
取り外し前にラスペネをかけておきます。
↓GAM愛用ワコーズさんのラスペネ↓
↑水に濡れていても潤滑剤が効くスグレ物です↑
コンデンサーモーター取り付け出来ました。
後は、元通りに復元して交換作業完了になります。
今回、作業に使用した工具です。
エアコンフィルターの掃除
ボンネットを開けたところに付いています。
見えているのが、外気フィルターです。外気フィルターを外すと、中に内気フィルターが付いています。
両方のフィルターを掃除しておきます。
特に内気フィルターがよく詰まるので、定期的に清掃しましょう。
エアコンガス量の点検
コンデンサーモーターが正常になりましたのでガス量を点検します。
現在の状態が動画で確認できます。
動画の内容…エアコンガスが泡立っていてガス不足の状態が確認できます。
レンジャー冷媒充填量
冷媒充填量450g
冷媒補充時の注意・・・泡消え後100±50g補充して下さい。
ガス窓を見ながらガスチャージをします。50gほど入れると泡が消えたので+50g入れました。
↓クーラーガスはこちらです↓
↑GAMが調べた最安クーラーガス↑
クーラーガスを入れましたので、次に蛍光剤入りオイルを入れます。
↓マニホールドゲージはこちらです↓
↑一度自分で使えば、工具代は浮きますね↑
↓クーラーオイル&防錆剤↓
↑蛍光剤入りですので、重宝しています↑
これで、マニホールドゲージを見てみると丁度いい数値が出ました。
クーラーガスチャージ後の動画です。
動画内容…ガスチャージ後の正常なガス量の動画です。ほとんど泡立ちがありません。
最後の仕上げに添加剤を入れます。
↑添加剤の入れ方をこの記事にまとめました↑
↓GAMおすすめのカーエアコン用添加剤↓
↑入れるだけで【-2℃下がる】素晴らしい添加剤↑
作業後の吹き出し口の温度
それでは、最後にエアコンの吹き出し口の温度を測定します。
↓デジタル温度計なら便利ですね↓
↑売れ筋のデジタル温度計です↑
温度最冷、風量最大、内気循環、前向きで測定します。
測定結果は・・・10℃です。
私的には9℃以下になればベストな冷え具合だと思います。
これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
参考修理費用・部品価格
部品価格:コンデンサーモーター 18000円
クーラーガス 1500円
クーラーオイル(蛍光剤入)1800円
添加剤 4000円
部品価格:合計 25300円
作業工賃:故障診断・コンデンサーモーター交換 15000円
ガスチャージ 5000円
作業工賃:合計 20000円
参考価格:部品価格+作業工賃=合計 45300円+税です。
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓小さくて、パワフルで価格も安いです。10.8シリーズの種類が豊富↓
↑バッテリーと充電器は別売りです↑
↓AP DC10.8V専用バッテリーはこちらです↓
↓AP DC10.8V専用充電器はこちらです↓
↑GAMも愛用している電動インパクト、3点セットをお試しください↑
↓スイベル式のショートラチェットがおすすめ↓
↑9.5sqでいつものソケットが使えます↑
↓GAMが普段一番使うスイベルロングラチェット↓
↑9.5sqで私が大好きなアストロさんのおすすめ工具です↑
↓GAM愛用ワコーズさんのラスペネ↓
↑水に濡れていても潤滑剤が効くスグレ物です↑
↓マニホールドゲージはこちらです↓
↑一度自分で使えば、工具代は浮きますね↑
↓クーラーガスを入れるため、配管内の空気を抜く工具です↓
↑この工具が、真空ポンプです↑
↓エアコン修理入門セット↓
↑工具が無い方でしたら、マニホールドゲージと真空ポンプのセットで購入がお得ですね↑
↓クーラーガスはこちらです↓
↑GAMが調べた最安クーラーガス↑
↓クーラーオイル&防錆剤↓
↑蛍光剤入りですので、重宝しています↑
↓GAMおすすめのカーエアコン用添加剤↓
↑入れるだけで【-2℃下がる】素晴らしい添加剤↑
↓使っている方もたくさんいる売れ筋のチャージホース↓
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↓エバポレーターやコンデンサーを清掃するのに役立つのがパルスガン↓
↑一度使うと、もう使わずにはいられなくなりますよ↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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