このような疑問にお答えしたいと思います。
トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理したら部品代だけで修理できますからね。
車屋さんにも整備の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴26年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
修理対象車両情報・依頼内容・修理費用
それでは、最初に皆さんが一番知りたい修理費用から説明します。
修理対象車両情報:日野 デュトロ TKG-XZU620T N04C
依頼内容:坂道を上る力がなく、エンジンの吹けが悪い
修理費用:13000円+税
依頼内容の修理費用は高いですか?それとも安いですか?
なぜ、このような金額になるのかを作業内容や修理方法を交えて解説していきたいと思います。
修理依頼内容
それでは、車両の状況をお客様から聞き取りをしていきます。
坂道で最近エンジンのふけが悪くなった。平地ではそこまで気にならない。
特に荷を積んだ時なんかは坂道が全然上らない。走らない。
前はもっと走ったんだけど。
以上がお客様からの聞き取り状況になります。
それでは、診断をしていきたいと思います。
車両故障診断・原因
作業する上で必ず必要になるのがスキャンツール(診断機)ですね。これがなければ始まりません。
バッテリーを外して消去(出来るか分かりません)などはしない様にして下さい。
トラブルの原因になりますのでスキャンツールを使用しましょう。
GAMが使用しているのはG-SCN2でしたが、【G-SCN Z】を導入しました。
やはり、コード付の方が準備も早く充電の必要がないので一番のオススメです!!
↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓
↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑
車種により相性が良くない事もあるので、メーカー違いで【バンザイ MST-nano】も使用しています。
↓無線接続できるのでコードが気にならない↓
↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑
両方使用した個人的な感想は、故障診断がメインなら断然コード付【G-SCN Z】がオススメです。
【バンザイ MST-nano】も無線で便利なのですが、準備に少し手間がかかるのとデータ表示にタイムラグがある為、GAMの所では故障診断にも使いますが主にOBD検査時に使用する予定です。
診断機で故障コードの確認します。
故障コードはありませんでした。
データモニターで現在の車両状況の確認しますね。
インテークマニホールド圧が低いです。
エンジン吹かしてもインテークマニホールド圧の変化がありません。
インテークマニホールド圧の参考値です。
参考値:アイドリングで(エアコンオフでニュートラル)95~105kPa
現在、75kPaで固定されています。
デュトロでは多い故障の症例ですね。
原因
インテークマニホールド圧のセンサーパイプのつまりになります。
それでは、作業を進めていきます。
車両整備・作業内容・修理方法
インテークマニホールド圧のセンサーはここです。
スロットルボディの近くにあります。
左からは見にくいので後ろから見た状態です。
これで、よく見えると思います!
M10のボルト2本でセンサーが取り付いています。
マニホールド圧センサー破損させないように取り外します。
マニホールド圧センサーの取扱い注意点
センサーをパーツクリーナーなどで掃除すると、故障の原因になります。
つまりの場所はここです。
ゴムホースはつまらないですがスロットルボディの近くから出てる細いパイプが詰まります。
この、細いL型のパイプ内を掃除するのですが私は先日まで針金をとがらせて一生懸命つついて掃除していました・・・。
先日、知り合いの方から裏技を教えて頂きました。
やっている方もいるかもしれませんが、私は目から鱗が落ちました。
裏技?の手順
マニホールド圧センサーをはずしたゴムホースの口を上に向けます。
次にパーツクリーナーの液をホースの口いっぱいまで入れます。
↓GAMが大好きなアストロさんのパーツクリーナー↓
↑大容量840mlで逆さ吹き可能でこのお値段です↑
ポコポコしながら徐々に液が減っていきますが5分ほどそのまま待ちましょう。
液はだいぶ減っていますが、まだ残って液が飛び散るの事があるのででウエスなどを当ててエアーガンでエアーを入れます。
↓GAMが使っているおすすめエアーガン↓
↑握りやすく、エアーの微調整がやり易いですよ↑
↓エアーガンには(エアプラグが付属していない)ので同時購入です↓
↑エアーガンとプラグセットでもめっちゃ安いです↑
すると簡単につまりが取れます。
上からはこんな感じです。
つまりが取れたらしっかりエアーを通してパーツクリーナーの液を蒸発させます。
これをしないとエンジンが急にふけ上がったりしますのでしっかりとエアーを通してください。
あとは、元通りに復元するだけです。
それでは、診断機でエンジンの状態を確認します。
アイドリング時で、インテークマニホールド圧が100kPaまで回復しました。
参考値内に収まりました。
エンジンを吹かしても、しっかり数値が上がります。
これで改善されました。
試運転しても、しっかりエンジンふけて調子よく走るようになりました。
これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
次に、今回の参考修理費用と部品金額になります。
参考修理費用・部品価格
部品価格:使用部品なし
作業工賃:CP診断料8000円
マニホールド圧センサーパイプ清掃5000円
参考価格:合計 13000円+税です。
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓
↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑
↓無線接続できるのでコードが気にならない↓
↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑
↓GAMが大好きなアストロさんのパーツクリーナー↓
↑大容量840mlで逆さ吹き可能でこのお値段です↑
↓GAMが使っているおすすめエアーガン↓
↑握りやすく、エアーの微調整がやり易いですよ↑
↓エアーガンには(エアプラグが付属していない)ので同時購入です↓
↑エアーガンとプラグセットでもめっちゃ安いです↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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