黄ばんで白濁したヘッドライト塗装して新車並みの輝きにした方法をご紹介します。
自分の愛車のヘッドライトが黄ばみ・白濁で困っていませんか?
ヘッドライトをコーティングや磨いてもまたすぐに、くもっていませんか??
そのままだと明るさ不足で車検不適合になり最悪な場合は、ヘッドライトを交換しないといけなくなる事がありますよ。
こんな時は、ヘッドライトを塗装するのがおすすめです。
でも、本当に自分で出来るのか不安ではないでしょうか?
必要な物を準備して、作業手順を守れば自分でも十分に作業ができると思います。
GAMが実際にした作業方法を参考にしてください。
とはいえ、塗装の修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴27年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
記事モデル車両データ
この記事のモデルになっている車両データです。
車名:三菱(ekワゴン)
型式:LA-H81W
原動機の型式:3G83
初年度検査年月:平成15年
ヘッドライト専用塗料【ヘッドライトリフォーマー】
今回、使用する塗料はニューレイトンさんから出ている【ヘッドライトリフォーマー】です。
ヘッドライトレンズ素材のポリカーボネイドに塗装できる専用スプレーになります。
レンズの素材(ポリカーボネイド)は、たいへん溶剤に弱いためラッカー塗料などで塗装するとヒビ割れ・縮みなどの問題がでて、最悪ヘッドライトの交換になりますので必ず専用塗料を使用して下さいね。
↓ヘッドライト専用塗料ですので安心して使えます↓
↑この塗料1本で上手に塗れば2台施工可能です↑
気になる作業時間は、手作業の場合3~4時間程度が標準的のようです。(気温・湿度・乾燥時間により異なります)GAMは、2台分を平行作業(写真撮影含む)で3~4時間でした。
耐久性に関しては、具体的な期間の表示はなく長期耐久性とされています。参考ですが、GAMが2年前に施工した車両は黄ばみ・劣化もなく綺麗な状態を保っています。(今回紹介の状態と同程度)
塗装時に最低ラインで必要なものは、【ヘッドライトリフォーマー】【耐水ペーパー】【マスキングテープ】【新聞紙】【シリコンオフ・ウエス】などを用意してくださいね。あとで必要なものを詳しくご紹介します。
ヘッドライト塗装前の状態
ヘッドライト塗装前の状態を見ていきましょう。
まずは正面からです。
横からになります。
最後に上からになります。
見ての通りですが表面のキズと黄ばみが、かなりひどいですよね。
それでは、黄ばみ取りからやっていきます。
ヘッドライト黄ばみ取り
研磨作業でも取ることができますが、少しでも楽をするため溶剤を使用します。
今回使用したのは、【超強力油落としのエンジンクリーナー】です。
↓しつこい油汚れもバッチリ落ちます↓
↑価格も安くて大容量ですのでガンガンつかえます↑
このように吹きかけると直ぐに黄ばみが流れ落ちます。
あとは、ブラシでこすってから水でクリーナーを完全に洗い流します。
ヘッドライトの黄ばみは、エンジンクリーナーよりは落ちは悪いですがマジックリンでも取ることができますよ。
↓こちらでも代用できますね↓
↑アルカリ性の溶剤です↑
表面は濡れている状態ですが、このように黄ばみはスッキリと落ちています。
ヘッドライト研磨作業
研磨に必要な耐水ペーパーは#320・#400・#600・#800・#1000・#1200・#1500・#2000を使用します。
黄ばみや白濁がうすい場合は、#1000から順に研磨します。※黄ばみやキズによる白濁は、研磨時に出来るだけ取り除いてください。塗装作業では回復できませんので…。
通常は#320で、キズや黄ばみ・白濁を消してから#400で全体を研磨して旧塗膜を除去します。
あとは#600→#2000と番手を変えて順に研磨していきます。
それでは、ヘッドライトを研磨していきます。
ヘッドライトを取り外してするのが一番いいのですが、今回は取り付けたまま作業します。
研磨時にボディなどにキズが付かない様にマスキングをします。
研磨前のマスキング
このようにキズが付かない様にしっかりマスキングをします。
2重、3重に重ねて貼るのがおすすめです。GAMは研磨時には、マスキングテープを2重以上に貼ってから作業しています。
マスキングテープは最低でも15mm幅と40mm幅を各2巻き以上は必要ですね。
↓縁取りなどに使うのに便利です↓
↑マスキングテープといえば3Mですね↑
↓大きく貼るのに便利です↓
↑ブランドテープの3Mだと安心ですね↑
キズ防止のマスキングが出来ましたので研磨していきます。
ヘッドライト時短研磨
作業時間の短縮するのにエアーツールを使用します。
こちらの【ダブルアクション】【クッションパッド】【#600ペーパー】を使っていきます。
↓コンプレッサーがあるなら買いですね↓
↑研磨作業のスピードアップに↑
↓これがあれば曲面も研磨がラクラクです↓
↑これが、あるとなしでは大違いですよ↑
↓ダブルアクション用サンドペーパー↓
↑必要な番手のペーパーを選べるのはうれしい↑
それでは、ダブルアクションでキズと白濁を研磨して取り除きます。
#600で研磨後、綺麗にした状態です。
ほとんどのキズと白濁は、取り除けました。
ヘッドライト耐水ペーパー研磨
ここからは、手作業で研磨していきます。
耐水ペーパー#800・#1000・#1200・#1500・#2000を使用します。
↓このセット1つで必要な耐水ペーパーが揃います↓
↑#240~#3000までの11種33枚セットでうれしい↑
耐水ペーパー#800から研磨します。
このようにしっかりと濡らしてから研磨していきます。
研磨時は、表面が乾燥しないようにペーパーを濡らすもしくは、水を掛けながら作業します。
#800研磨後、表面を綺麗にした状態です。
次は、耐水ペーパー#1000で研磨します。
前のペーパー目が残らないようにしっかりと研磨します。
#1000で研磨後、表面を綺麗にした状態です。
次は、耐水ペーパー#1200で研磨します。
だいぶ表面が滑らかになってきましたね。
#1200研磨後の表面です。
次は、耐水ペーパー#1500で研磨します。
あと少しですので、しっかり研磨します。
#1500研磨後の表面です。
最後の耐水ペーパー#2000で研磨します。
表面もツルツルになりました。
#2000研磨後の表面です。これで研磨作業は終了です。
表面を水で濡らすと、こんな感じで塗装後のイメージができます。
ヘッドライト塗装前準備
通常なら、マスキングしてからシリコンオフで塗装面を脱脂して綺麗にするという流れだと思います。
GAMは、まず塗装面をシリコンオフで隅々まで綺麗にしてから、広めに車体や周囲をマスキングして、最後にもう一度シリコンオフで綺麗にしてから塗装をはじめます。
シリコンオフは、しっかり脱脂できて余分な汚れも落としてくれるスグレモノです。
塗装面の脱脂作業
これで、塗装面を脱脂して綺麗にします。
これはプレソルというシリコンオフと同じ物になります。
↓塗装前の脱脂作業にはこれです↓
↑スプレータイプなので使いやすいですね↑
↓ふき取りにはこのキムタオルが便利↓
↑厚くて丈夫!家庭・現場にあると便利な逸品↑
シリコンオフが乾燥していないのでスジがついています。
マスキングテープと新聞紙で、塗料が付着しないように広めに周囲をマスキングします。
塗装前の準備ができたのでヘッドライトを塗装していく前に、ヘッドライト専用スプレーと塗装時に役立つ物を紹介します。
ヘッドライト専用塗料と便利グッズ
こちらが塗装で使用するヘッドライト樹脂補修用スプレーの【ヘッドライトリフォーマー】です。
この塗料のおかげで、新車の時同様の強い皮膜と今までにない長期耐久性を実現されました。
↓ヘッドライト専用塗料ですので安心して使えます↓
↑この塗料1本で上手に塗れば2台施工可能です↑
裏に書いてある注意書きなどを熟読してから作業してください。
この塗料は参考になりますが、他の方が上げている動画などでは【ウレタンクリアー】でヘッドライト塗装しているのを見かけました。一応…、ボディ・バンパー用の塗料ですので注意が必要です。
社用車で試しに【ウレタンクリアー】でヘッドライトを塗装してみました。
現在下処理が終わっています。塗装前はこのような状態です。
塗装後はこの様になりました。
塗装時にヒビ割れなど起きず、キレイに塗装することができました。
耐久性などは不明ですがヘッドライトに塗装できることは確認できました。
あくまでも、ボディ・バンパー用の塗料なので自己責任で塗装してください。
↓こちらでヘッドライトを塗装している方も多いようです↓
↑量も多く価格も安いですが、一応…、ボディ・バンパー専用塗料になります↑
塗装後の早期乾燥・ホコリの吹き飛ばし・寒い時の温めなどに使える【工業用ドライヤー】があると便利ですよ。あと延長コードリールもあるといいですね。
↓GAMがよく使う工業用ドライヤーです↓
↑白光のヒーティングガンが一番使いやすいです↑
↓コードリールはやっぱり【ハタヤ】ですね↓
↑安心の有名メーカー品です↑
それでは、準備も整いましたのでヘッドライトを塗装していきます。
ヘッドライト塗装
塗装は、一度に厚塗りしようとせず【うすく塗って硬化を待つ】ことを数回繰り返します。
特に1回目は、塗装面との距離を離しぎみにしてスプレーのキリがフワッとレンズにかかり曇る程度に薄く塗り乾燥させます。この作業を3回程度繰り返せば、下塗りは大丈夫です。この時点でレンズ表面に曇りがあっても問題ありません。
ここからは本塗装になります。塗装面より20㎝~30㎝程度はなして、スプレーを平行に動かしながら塗装面全体にスプレーして乾燥させます。塗り重ねていくうちに光沢と透明度が増してきます。2回~3回塗れば完成です。
仕上げを焦る気持ちをグッと抑えて【厚塗り】をしないように塗装してくださいね。
これが、塗装前の状態です。
下塗りが終わった所です。まだ曇りがある状態ですね。
本塗装1回目。光沢と透明度が増してきましたが、表面に少し曇りがあります。
本塗装2回目。光沢と透明度がバッチリ出ましたね。
上から見てもこの通りです。
これでヘッドライト塗装は完了です。おつかれさまでした。
ヘッドライト塗装後の状態
ヘッドライト塗装後の状態を見ていきましょう。
まずは、正面からです。
横からです。
上からの状態です。
反対側の右ヘッドライトです。
塗装後はコンパウンドで研磨などは全くしていません。手順さえ守れば塗装だけでこのような状態にすることができます。
塗装後に垂れてしまったり、表面にざらつきが出た場合は完全乾燥後に仕上げ作業をします。
仕上げ・ツヤだし作業
耐水ペーパーに水を十分につけて、#1500→#2000の順で軽くみがきます。
次は、コンパウンドで細目→極細目の順にペーパーのキズが消えるまでしっかり磨きます。
塗装面の状態にもよりますので、まずはコンパウンドだけで試して研磨力が足りないようなら耐水ペーパーで研磨するのがいいかと思います。
↓あると便利な少量コンパウンドセット↓
↑チューブ式で使いやすいですね↑
【おまけ】ワンランク上の洗車方法とポイント
ヘッドライトが綺麗になれば、ボディもピカピカにしたいですよね。
ポイントさえ押さえれば、短時間でピカピカにすることが出来ます。
洗車方法とポイント、おすすめの洗車アイテムを紹介しています。
↓詳しくはこちらで紹介しています↓
↑是非、参考にしてくださいね↑
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
ヘッドライト塗装の料金・費用
今回は、社用車でしたので材料費のみでした。原価(材料費)は購入店舗にもよりますが10000円で十分おつりがあると思います。
実際に仕事としてする場合の料金は・・・。
ヘッドライト片側のみなら20000円位で両方(1台分)なら30000円位と考えています。
作業時間3時間位と材料費6000円位を考えるとこれぐらいの金額になると思います。
GAMが調べる限り他のお店の料金は安い所では10000円~になっているようですね。
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓ヘッドライト専用塗料ですので安心して使えます↓
↑この塗料1本で上手に塗れば2台施工可能です↑
↓しつこい油汚れもバッチリ落ちます↓
↑価格も安くて大容量ですのでガンガンつかえます↑
↓こちらでも代用できるようですね↓
↑アルカリ性の溶剤です↑
↓縁取りなどに使うのに便利です↓
↑マスキングテープといえば3Mですね↑
↓大きく貼るのに便利です↓
↑ブランドテープの3Mだと安心ですね↑
↓コンプレッサーがあるなら買いですね↓
↑研磨作業のスピードアップに↑
↓これがあれば曲面も研磨がラクラクです↓
↑これが、あるとなしでは大違いですよ↑
↓ダブルアクション用サンドペーパー↓
↑必要な番手のペーパーを選べるのはうれしい↑
↓このセット1つで必要な耐水ペーパーが揃います↓
↑#240~#3000までの11種33枚セットでうれしい↑
↓塗装前の脱脂作業にはこれです↓
↑スプレータイプなので使いやすいですね↑
↓ふき取りにはこのキムタオルが便利↓
↑厚くて丈夫!家庭・現場にあると便利な逸品↑
↓ヘッドライト専用塗料ですので安心して使えます↓
↑この塗料1本で上手に塗れば2台施工可能です↑
↓こちらでヘッドライトを塗装している方も多いようです↓
↑量も多く価格も安いですが、一応…、ボディ・バンパー専用塗料になります↑
↓GAMがよく使う工業用ドライヤーです↓
↑白光のヒーティングガンが一番使いやすいです↑
↓コードリールはやっぱり【ハタヤ】ですね↓
↑安心の有名メーカー品です↑
↓あると便利な少量コンパウンドセット↓
↑チューブ式で使いやすいですね↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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