車の安全性を維持するうえで、ブレーキのメンテナンスは欠かせません。その中でもブレーキパッドの交換は特に重要な整備のひとつです。パッドが摩耗すると制動力が低下し、最悪の場合ブレーキが効かなくなることもあります。しかし、「交換のタイミングがわからない」「どこで交換すればいいの?」と悩む方も多いでしょう。
そんなときに頼れるのが、全国に店舗を展開するカー用品店「イエローハット」です。ここでは手頃な価格でスピーディーにブレーキパッドを交換でき、プロの整備士が対応してくれるため、安心して任せることができます。
本記事では、イエローハットでのブレーキパッド交換の流れや費用、交換時期の見極め方をわかりやすく解説します。安全なドライブのために、ぜひ参考にしてください!
●記事のポイント●
①イエローハットでのブレーキパッド交換の費用や作業時間
②交換の適切なタイミングと主なサイン
③交換時の流れや必要な準備事項
④パッドの種類や選び方のポイント
イエローハットのブレーキパッド交換サービス概要

イエローハットでは、ブレーキパッドの交換サービスを全国の店舗で実施しています。作業料金(工賃)は車両の前後いずれか一軸(左右2輪)分のパッド交換で税込約6,600円からとなっており、交換作業自体の所要時間はおよそ30分程度です。
ブレーキパッド部品の代金はこの工賃に含まれず別途かかりますが、一般的な乗用車用の市販ブレーキパッド左右セット(2輪分)は概ね6,000円前後から購入できます。したがって工賃と部品代を合わせた交換費用は合計1万円前後が一つの目安になります。
車種によってパッドの価格は異なり、軽自動車用なら1セット約7,000円~、普通乗用車用で8,000円~ほど、ミニバン・高級車用では15,000円以上になる場合もあります。
なお、実際の作業料金や時間は店舗や車種によって多少異なる場合があります。またユーザーが部品を持ち込む場合や繁忙期(混雑時)には料金が変動したり作業に時間を要することもあります。
詳細な費用や在庫状況は最寄りのイエローハット店舗に問い合わせると安心です。交換自体は予約なしの来店でも対応可能なケースが多いですが、土日など混み合う日程では待ち時間が生じることもあるため事前予約をしておくとスムーズでしょう(作業が空いていれば即日30分ほどで完了します)。
イエローハットでは安全のため走行距離が約30,000kmごとにブレーキパッドの点検・交換を推奨しており、定期的にチェックして早めに交換することで安心してドライブを楽しめます。
ブレーキパッドの交換時期の見極め方

ブレーキパッドは消耗品のため、摩耗が進むと交換が必要です。では、どのようなタイミングや症状で交換すべきか、主なサインを見てみましょう。
パッドの残量低下
ブレーキパッドの厚み(残量)が3mm以下になったら交換の目安です。新品時のパッド厚みはおよそ10mm前後ありますが、使用に従って摩擦材がすり減って薄くなっていきます。残量が減るとブレーキの効きも悪くなり、特に厚さ2mmを切るような状態では非常に危険です。そのままでは制動力が著しく低下し、最悪の場合ブレーキが効かなくなる恐れもあります。
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キーキーという異音

ブレーキを踏んだ際に金属が擦れるような高音の「キーキー」という異音が聞こえる場合、ブレーキパッド摩耗のサインです。多くのディスクブレーキ用パッドには残量が少なくなると音で知らせるウェアインジケーター(金属片)が付いており、パッドが薄くなるとこの金属片がディスクローター(ブレーキ円盤)に接触して音を発します。そのため「キーキー」と音が鳴り始めたら、パッドが限界近くまで減っている可能性が高いのです。
ブレーキ警告灯の点灯

最近の車種では、ブレーキパッドの摩耗が一定以上になるとメーターパネル内のブレーキ警告灯で知らせてくれるものもあります。一部の車種では、走行中に赤やオレンジ色のブレーキ警告ランプが点灯することがあります。
この警告灯が点いたままになっている場合は、ブレーキパッドの残量低下が疑われます。すべての車に装備されているわけではないため、異音や制動力の低下などの他のサインも併せて確認し、できるだけ早めに点検・交換を行いましょう。
ブレーキの効きが悪くなった
明確な音や警告表示がなくても、ブレーキの踏み心地や効き具合に違和感を感じたら要注意です。例えば「いつもより強くペダルを踏まないと減速しにくい」「止まるまでの距離が長くなった気がする」などの症状は、パッドが摩耗して性能が落ちている可能性があります。こうしたフィーリングの変化も見逃さないようにし、安全のため異変を感じたら早めにブレーキ周りの点検を依頼しましょう。
走行距離の目安
ブレーキパッドの寿命は運転の仕方や走行環境によって変わりますが、交換時期の目安となる走行距離もあります。一般的には新車装着のブレーキパッドなら 30,000~50,000km ほど走行する頃に残量が少なくなっているケースが多いです。
イエローハットでは目安として30,000kmごとの点検を推奨していますし、走行距離が50,000kmを超えた場合は異音やペダルの違和感がなくても一度パッド残量をチェックしてもらうことをおすすめします。車種によってはフロント(前輪)のブレーキパッドの方がリア(後輪)より早く減りやすい傾向がありますので、前後どちらか一方だけ早めに摩耗することも覚えておきましょう。

もしブレーキパッドの摩耗を放置しすぎると、パッドの摩擦材が完全に無くなって金属の土台部分が露出してしまい、ブレーキディスク(ローター)そのものを削ってしまう危険があります。写真はブレーキパッドが摩耗しきってディスクローターに深い傷が付いてしまった例です。
このようにディスクまで損傷するとブレーキパッド交換だけでは済まず、ディスクローターの交換や研磨といった大掛かりで高額な修理が必要になってしまいます。そうなる前に早めのパッド交換を心掛けることが大切です。
ブレーキパッドの選び方

一口にブレーキパッドと言っても、素材や特性の違いによってさまざまな種類の製品があります。交換時には車種に適合するパッドを選ぶ必要がありますが、性能や価格にも幅があるため、自分の車の使い方に合ったものを選ぶことがポイントです。
一般的な純正品もしくは純正同等品のブレーキパッドは、静かで扱いやすく、日常の街乗りに適したバランスの良い性能を持っています。ブレーキをかけた時の音鳴き(ブレーキ音)やブレーキダスト(ブレーキ粉によるホイールの汚れ)が少なく、ブレーキディスクへの攻撃性(削りやすさ)も低いように作られているため、車を買ったときについているパッドもこのタイプが多いです。初めての交換で特にこだわりがない場合や、主に街中の走行が中心であれば、純正品相当の標準的なパッドを選ぶのが無難でしょう。
一方で、走行シーンによっては別の特徴を持つパッドを選ぶメリットもあります。例えば「ホイールをできるだけ汚したくない」「ブレーキ時の高音の鳴きを抑えたい」といった希望がある場合には、低ダスト・低ノイズを謳ったアフターマーケット製パッドがあります。これらは摩擦材に工夫がされており、純正よりもブレーキダストの発生を抑え、音鳴きもしにくいのが特徴です。ただし一般に、高温時の制動力(ブレーキの効き)は純正品と同等かやや劣る場合もあり、サーキット走行など過酷な場面には向いていません。
逆に、スポーツ走行や山道の連続走行などブレーキに高い負荷がかかる場面が多い方は、スポーツタイプ(高性能タイプ)のブレーキパッドを検討すると良いでしょう。スポーツパッドは摩擦材に金属成分を多く含むなどして作られており、ブレーキが高温になっても安定した制動力を発揮しやすいのが強みです。激しいブレーキングでもフェード現象(ブレーキが加熱で効きにくくなること)を起こしにくく、ハードな走行でも安心感があります。
ただし、その反面としてブレーキダストが増えやすく音鳴きもしやすい傾向があり、ブレーキディスク自体も摩耗させやすい(寿命を縮める)というデメリットもあります。価格も高価なものが多いため、特に走行用途に合わせて必要かどうか検討が必要です。日常的な街乗りがメインの方には、こうした競技向けの高性能パッドはオーバースペックになる場合もあります。
迷ったときは専門店のスタッフに相談してみるのも良い方法です。カー用品店であるイエローハットでは純正相当のものから低ダストタイプ、制動力重視のスポーツパッドまで豊富な品揃えを用意しており、お客様の用途や予算に応じて最適なパッド選びを整備士が手伝ってくれます。街乗りが多いのか、時々スポーツ走行をするのかといった自分のドライブ環境に合わせてプロと相談しながら選べば、きっと満足のいくブレーキパッドが見つかるでしょう。
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交換の流れ
ブレーキパッドの交換作業は資格を持った整備士が安全に配慮して行います。ここでは一般的なディスクブレーキのブレーキパッド交換手順を簡単にご紹介します。

まず整備士は車両をリフトアップ(ジャッキアップ)してタイヤを取り外します。タイヤが外れると写真のようにブレーキのディスクローター(車輪と一緒に回る円盤)とブレーキキャリパー(ローターを挟む部品)が露出します。このキャリパーの中に古いブレーキパッドが収められており、ここからパッドを取り出して新しいものと交換していきます。
- 古いパッドの取り外し: ブレーキキャリパーを固定しているボルトを緩め、キャリパーをずらす(車種によってはキャリパー全体を取り外す)と、ブレーキパッドがフリーになります。摩耗した古いパッドを慎重に取り外します。必要に応じてブレーキパッドの留め具やクリップも取り外します。外したパッドは厚みが減っていないか、お店の方が見せて説明してくれることもあります。
- ピストン戻し: ブレーキキャリパーにはピストンと呼ばれる部品が組み込まれており、ブレーキパッドが薄くなるに従って自動的に押し出されてきています。新しいパッドは厚みが十分あるため、そのままではキャリパーに入りません。専用の工具を使ってキャリパーのピストンを元の位置までゆっくりと押し戻し、新品パッドが収まるだけの隙間を作ります。
この作業ではブレーキフルード(ブレーキ液)の量にも影響するため、整備士がリザーバータンクの液量を確認し、必要に応じて調整を行います。 - 新しいパッドの取り付け: 車種に適合した新品のブレーキパッドを用意し、先ほどと逆の手順でキャリパーに収めます。必要に応じてパッドの裏面(キャリパーと接触する面)に専用のグリス(潤滑剤)を塗布します。これによりブレーキ作動時の振動や音鳴きを抑える効果があります。新品パッドを正しい向きと位置でセットし、外していたクリップや留め具があれば元通り取り付けます。
- 元どおり組み付け: ブレーキパッドを交換し終えたら、ブレーキキャリパーを元の位置に戻して固定します。取り外したボルトを規定トルクで締め直し、キャリパーが確実に装着されたことを確認します。その後、取り外していたタイヤホイールを車体に取り付け、ナットを確実に締め付けます。リフトから車両を降ろしたら、交換作業は完了です。
- 作業後の確認: 最後に整備士がブレーキペダルを何度か踏んで、ブレーキの効きを確認します。これは、新品パッド装着直後はキャリパー内でのパッドの位置が定まっていないため、ペダルを踏んで当たり付け(パッドをディスクに密着させる)を行うためです。ペダルの感触やブレーキ液の漏れなどに問題がないことをチェックし、試走行(敷地内での簡単なブレーキテスト)を経て問題なければ車両を引き渡します。
※以上はディスクブレーキ車の一般的な手順です。軽自動車の後輪などに使われるドラムブレーキの場合は構造が異なりブレーキシューという部品の交換になりますが、こちらも専門店であれば同様に対応してもらえます。
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交換前に準備しておくこと

ブレーキパッド交換をスムーズに行うために、事前に以下のポイントを準備・確認しておきましょう。
予約とスケジュールの調整
イエローハットでは飛び込みでの交換作業も可能ですが、週末や繁忙期は事前予約がおすすめです。予約しておけば待ち時間が短縮できます。作業時間自体は30分程度ですが、受付や精算なども含め余裕をもって1時間程度は見ておきましょう。店内で待つ間、商品を見て回ったりできるので時間を有効に使えます。
車種とパッドの在庫確認
自分の車に適合するブレーキパッドの在庫が店舗にあるか、事前に問い合わせておくと安心です。国産車であれば多くの場合在庫がありますが、輸入車やスポーツモデルなど特殊なパッドは取り寄せになることがあります。その場合、取り寄せに数日かかることもあるため、早めに相談しておきましょう。
持ち込み部品の可否
ネット通販などで自分でパッドを購入し、持ち込んで交換してもらいたい場合は、事前に持ち込み作業対応可能か店舗に確認しましょう。
店舗によっては持ち込みパーツの交換を受け付けていない場合や、工賃が割増しになる場合があります。イエローハットでは基本的に持ち込みパーツにも対応していますが、対応可否や工賃が店舗ごとに異なることがあるため、事前に確認を推奨します。
ロックナットアダプターの準備
アルミホイールなどで盗難防止用ロックナットを使用している車は、その専用アダプター(ロックナットキー)を忘れずに持参してください。
ロックナットが付いたホイールは、専用アダプターがないとタイヤの取り外しができません。「家にアダプターを置いてきてしまい作業ができない」というケースにならないよう、事前に車内に積んであるか確認しましょう。
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費用の準備
交換にかかる費用は前述のとおり概ね1~2万円程度です。店頭での支払い方法もチェックしておきましょう。
イエローハットでは現金のほかクレジットカードや電子マネーで支払える店舗も多いですが、一部の店舗では電子マネーに対応していない場合もあるため、事前確認をすると安心です。
作業後に追加整備が発生しない限り、見積もり以上の費用が請求されることは基本ありませんが、心配な場合は事前に概算見積もりを出してもらうこともできます。
その他の整備提案への理解

ブレーキパッド交換時には、整備士が関連部分で気付いた点を教えてくれることがあります。例えば「ブレーキフルード(ブレーキ液)が汚れているので交換した方が良い」「ディスクローターが減っているので研磨か交換を検討した方が良い」といった追加の提案を受ける場合もあります。
これは安全のために同時整備を勧めてくれているので、必要性をその場でよく説明してもらい、予算や緊急度と相談して対応しましょう。無理に追加整備を押し付けられることはありませんので、不明点は遠慮なく質問すると良いでしょう。
以上が、初心者の方にも分かりやすいブレーキパッド交換の解説となります。ブレーキパッドは車の安全走行に直結する重要な部品です。「音が鳴っているけどまだ大丈夫かな?」と先延ばしにせず、異変を感じたら早めに点検・交換を検討してください。
イエローハットでのブレーキパッド交換のまとめ
ブレーキパッドは安全運転に不可欠な部品で、摩耗すると制動力が低下し事故のリスクが高まります。イエローハットでは、1~2万円程度・約30分で交換が可能です。
交換の目安は、パッドの厚みが3mm以下、異音や効きの低下、警告灯の点灯、走行距離30,000km超えなど。スムーズな交換のために、事前予約や在庫確認、ロックナットアダプターの準備をしておきましょう。
用途に応じたパッド選びも重要で、街乗りには純正品、低ダストタイプやスポーツパッドも選択肢に。劣化を放置すると修理費がかさむため、早めの点検・交換が安全運転のカギです。



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