イスズ【4JJ1】エルフのエンジンオイルとフィルターを交換した作業をご紹介します。
エルフの4JJ1エンジンオイル交換は、DIYでは少しやりにくいかもしれません。
エンジンオイル交換だけなら特に問題はないと思います。
しかし、エンジンオイルフィルター交換時は要注意です。
適切に組付けしなければ、フィルターケースの破損やオイル漏れにつながります。
今回はエンジンオイル交換時に必要な締付けトルクや、実際に使用した工具も紹介してますので要チェックです。
とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴27年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
↓エルフ【4JZ1】エンジンオイルとフィルター交換はこちら↓
記事モデル車両データ
この記事のモデルになっている車両データです。
車名:イスズ
型式:TKG-NKR85AD
原動機の型式:4JJ1
初年度検査年月:平成26年5月
エンジンオイルの交換目安は?
メーカーの交換時期は、エンジンオイル&フィルター表示(橙)点灯時または1年ごととなっています。
表示ランプの点灯は、通常20000kmで点灯します。
もしくは1年ごとの交換ですね。
GAMのおすすめエンジンオイル交換距離
5000kmから10000km位を目安にエンジンオイルを交換します。
GAMの所はエンジンの稼働時間が多いミキサー車やパッカー車などのトラックが多い為、上記の距離をおすすめしています。
オイルエレメントは、一度交換したら次回はオイルのみ交換して、次にオイルとエレメントを交換します。オイル交換を2回に一度交換しています。
エンジンオイルとフィルターの交換作業
それでは、交換作業を進めていきますね。
エンジン下部はこの様になっていますよ。
交換作業前のジャッキアップ
オイル交換だけならジャッキアップなしでも可能ですが、オイルフィルター交換時はジャッキアップをおすすめします。
↓エアージャッキといえば【長崎ジャッキ】↓
↑軸重5tまで対応しているので安心ですね↑
ジャッキアップだけでの作業は事故の原因になるので、リジットラックの使用をおすすめします。
↓リジットラック2台セット耐荷重5t↓
↑車両の下に入る作業には必須工具ですね↑
トラック対応のラダーレールがあればオイル交換時に大活躍まちがいなしですね。
↓これがあればジャッキや馬も不要で安心作業↓
↑耐荷重10tのタイヤスロープ↑
4JJ1エンジンオイル交換
まず、オイルパンドレーンプラグを外します。
ドレンボルトは17mmですのでメガネレンチなどで緩めます。
↓ドレンボルトを外すのにピッタリ↓
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排出したエンジンオイルを入れ物で受けます。
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↑排出口がじょうご形状で廃油を捨てる時もスムーズ↑
4JJ1ドレンボルトの締付けトルク
オイルパンドレーンプラグ締付けトルク…83N.m【8.5kgf.m】
オイルフィルタードレーンプラグ締付けトルク…25N.m【2.5kgf.m】
↓締め付けはカンに頼らずトルクレンチの使用をおすすめします↓
↑10-60N.mタイプも必要ですね↑
↓GAMいちおし!ホイール締付けもおまかせのKTCプレセット型トルクレンチです↓
↑窓で数値が読めて見やすい上に設定がメッチャ楽ですよ↑
他にいいトルクレンチがないか探した結果…ありました!
私の大好きな、アストロプロダクツさんから出ている商品です。
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↑測定範囲も40~210Nmと安心です↑
ドレンパッキンは再使用禁止です。
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↑材質:銅・外径:24mm・内径:14mm・厚み:1.5mm↑
ドレンパッキンの再使用は、ドレンボルトやオイルパンの破損・オイル漏れなどの原因になります。
エンジンオイルフィルター交換
エンジンオイルフィルターは、エンジンオイルに混入した汚れやゴミなどを取り除く役割をしています。エンジンの性能や寿命に大きな影響を与えますので定期的に交換をおすすめします。
4JJ1オイルフィルターの場所
矢印先、エンジンの右下付近にあります。
これがエンジンオイルフィルターになります。
黒くなっているのは、オイルフィルターからエンジンオイルが漏れているからです。
4JJ1オイルフィルター取り外し
通常の交換手順
●オイルフィルターの下にオイル受けを置き、オイルフィルタードレーンプラグを外してオイルを排出します。
●センターボルトをゆるめ、フィルターケースごとエレメントを取り外します。
●フィルターケース内部を洗浄し、新しいエレメントを取り付けます。各Oリングも同時交換します。
●ドレーンプラグとセンターボルトを規定のトルクで取り付けます。
4JJ1オイルフィルター締付けトルク
エンジンオイルフィルターの締付けトルクはこのようになっています。
センターボルト締付けトルク…44N.m【4.5kgf.m】
オイルフィルタードレーンプラグ締付けトルク…25N.m【2.5kgf.m】
GAMの交換手順
●オイルフィルターの下にオイル受けを置き、オイルフィルタードレーンプラグを手で回るギリギリのところまで17mmのソケットで緩めます。
↓KTC インパクト用 セミディープ 17mm↓
↑通常ソケットでも作業に支障ありません↑
↓3本セットでこの価格⁉安すぎます↓
↑今回使用したのは250mmですね↑
●センターボルトを手で回るギリギリのところまで22mmのソケットで緩めます。
↓12.7mmソケットセット購入がおすすめです↓
↑今回使用したのは22mmです↑
●オイルフィルタードレーンプラグを手で緩めてオイルを排出します。だいたいオイルが抜けたらドレーンプラグを手で締めます。
●センターボルトを手で緩めてフィルターケースごとエレメントを取り外します。
取り外したオイルフィルターです。オイル漏れがあったので真っ黒ですね。
Oリングの取り外し、取り付けにはこのドライバーが便利ですよ。
↓GAMは常に2本持っています↓
↑万能タイプの2.5×100が一番使いやすいですね↑
エンジン側の取付け部になります。オイルフィルター取り付け前には清掃しておきます。
新品エンジンオイルフィルター
これが今回使用する、ユニオン産業さんのオイルフィルターです。
↓GAMが交換したオイルフィルターはこちら↓
↑日本自動車部品協会も優良部品として推奨しています↑
↓安心の純正部品はこちら↓
↑イスズ純正部品番号 8-98018858-0↑
●新品部品を組付ける前に、フィルターケース・ボルトを洗浄してから組付けます。
オイルフィルターの中身はこのようになっています。
※オイルフィルター組付け前に、ドレーンプラグのOリングを交換してセンターボルトに締付けしておくと作業がやり易いですよ。
オイルフィルタードレーンプラグ締付けトルク…25N.m【2.5kgf.m】
●フィルターケースに新品オイルフィルターを元通りに組付けします。
↓フィルター組付け時にラバーグリスを使うといいですね↓
↑ラバー兼用グリスなのでいろんな所で使用できます↑
エンジン側の取付け部もこのように清掃しました。
オイルフィルターも取り付け準備できました。
フィルター組付け時の要注意ポイント
エンジン側の取付け部に、きちんと収まっていないのに工具で無理に締めてフィルターケースが変形しているのをよく見かけます。
エンジン側の取付け部の画像ですが、矢印先の部分に乗り上げないように注意してくださいね。
乗り上げると、この様に変形してしまうので注意してください。
フィルター内のスプリングが効いているので取り付けにくいです。
締付けのコツは、まずは軽くセンターボルトを数山締めて仮付けする。フィルターケースを定位置(乗り上げしない位置)まで手で持ち上げ、反対の手でセンターボルトを締める。乗り上げ確認して工具で締付けです。(分かりづらくてすいません)
乗り上げ破損を防ぐため、ケースが定位置に収まるまで出来るだけ手で締めるのがいいですね。
ある程度しまれば、乗り上げしていないか確認のためフィルターケースを左右に軽く回してみます。問題なければ回りますが、乗り上げていると固いです。
センターボルトを工具で締付けをします。
センターボルト締付けトルク…44N.m【4.5kgf.m】
↓締め付けはカンに頼らずトルクレンチの使用をおすすめします↓
↑10-60N.mタイプも必要ですね↑
これでエンジンオイルフィルター交換完了しました。
4JJ1エンジンオイル容量
取り扱い説明書に記載があります。
推奨オイル銘柄…ベスコクリーン10W-30(DPD対応)
オイル容量(参考値)…10.4L(フィルター容量0.7Lを含む)
オイルフィラーキャップを開けてエンジンオイルを給油後、オイルレベルゲージを抜いてオイル量の確認をします。
↓おすすめのエンジンオイルはこれですね↓
↑イスズ純正ベスコクリーン10W-30の推奨オイル↑
↓GAMが使用しているオイルジョッキ↓
↑作りがしっかりしているので安心ですね↑
実際に入れたオイル量は?
エンジンオイルのみ交換 9.0L
エンジンオイル+オイルフィルター 9.5L
あくまでも今回の状態ですので参考にして下さい。
実際の量は、オイルゲージで確認しながら入れて下さいね。
エンジン停止直後のオイルゲージで、真ん中より少し上ぐらいですね。
正しいオイル量の量り方
点検は平坦な場所で、エンジンの始動前に行ってください。
エンジン始動後にオイル量を量る時は、エンジン停止後20~30分たってから行ってください。
↑エンジン停止後20~30分たってからのオイルゲージです↑
エンジン停止直後から約0.3Lぐらい増えています。
エンジンを始動してオイル漏れがないのを確認できたら、交換作業は完了です。
エンジンオイル交換後のリセット方法
最後に忘れてはいけないエンジンオイルのメーターリセットですね。
これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
今回紹介した工具・用品のまとめ
↓エアージャッキといえば【長崎ジャッキ】↓
↑軸重5tまで対応しているので安心ですね↑
ジャッキアップだけでの作業は事故の原因になるので、リジットラックの使用をおすすめします。
↓リジットラック2台セット耐荷重5t↓
↑車両の下に入る作業には必須工具ですね↑
トラック対応のラダーレールがあればオイル交換時に大活躍まちがいなしですね。
↓これがあればジャッキや馬も不要で安心作業↓
↑耐荷重10tのタイヤスロープ↑
↓オイル交換の必需品!余裕をもって15Lタイプがおすすめ↓
↑排出口がじょうご形状で廃油を捨てる時もスムーズ↑
↓締め付けはカンに頼らずトルクレンチの使用をおすすめします↓
↑10-60N.mタイプも必要ですね↑
↓GAMいちおし!ホイール締付けもおまかせのKTCプレセット型トルクレンチです↓
↑窓で数値が読めて見やすい上に設定がメッチャ楽ですよ↑
↓お財布にも優しい価格のトルクレンチ↓
↑測定範囲も40~210Nmと安心です↑
↓【イスズ】中型・小型エンジン用【8-94158328-0】↓
↑材質:銅・外径:24mm・内径:14mm・厚み:1.5mm↑
↓GAMが交換したオイルフィルターはこちら↓
↑日本自動車部品協会も優良部品として推奨しています↑
↓安心の純正部品はこちら↓
↑イスズ純正部品番号 8-98018858-0↑
↓おすすめのオイルはこれですね↓
↑イスズ純正ベスコクリーン10W-30の推奨オイル↑
↓GAMが使用しているオイルジョッキ↓
↑作りがしっかりしているので安心ですね↑
今回、使用した工具をかんたんにご紹介します。
↓ドレンボルトを外すのにピッタリ↓
↑安心のKTCがおすすめ↑
↓KTC インパクト用 セミディープ 17mm↓
↑通常ソケットでも作業に支障ありません↑
↓3本セットでこの価格⁉安すぎます↓
↑今回使用したのは250mmですね↑
↓12.7mmソケットセット購入がおすすめです↓
↑今回使用したのは22mmです↑
Oリングの取り外し、取り付けにはこのドライバーが便利ですよ。
↓GAMは常に2本持っています↓
↑万能タイプの2.5×100が一番使いやすいですね
↓フィルター組付け時にラバーグリスを使うといいですね↓
↑ラバー兼用グリスなのでいろんな所で使用できます↑
GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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