4P10【キャンター】自分で交換する時に参考にできるバッテリー交換方法をご紹介します。
皆さん、バッテリー交換は自分でされていますか?それともディラーさんや車屋さんもしくはガソリンスタンドにおまかせしていますか??
一度でもバッテリー交換をしている方なら、自分でされるのではないでしょうか。
ただし、この4P10【キャンター】は特に注意が必要です。
トラックだから24Vだと思わないで下さいね。この車両の電圧は12Vですよ。
特に4P10【キャンター】は、12Vと24Vを使用している特殊な車両になります。
バッテリー取外し時には、バックアップを取らずに作業するのがおすすめです。
バッテリーの脱着方法は、バッテリー搭載方法により3タイプありますので現車をよく確認して正しく取外しして下さい。
とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。
自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。
自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。
車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。
整備士歴27年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。
記事モデル車両データ
この記事のモデルになっている車両データです。
車名:三菱ふそう
型式:TKG-FBA60
原動機の型式:4P10
初年度検査年月:平成28年06月
【動画】で見る 4P10【キャンター 】バッテリー交換方法!自分でやってみる?
まずは、動画から見て頂くと理解しやすいかと思います。
↓YouTubeの動画はこちら↓
動画はいかがでしたか?
それでは、画像でご説明していきますね。
バッテリーを交換するときは?
まずはじめに、4P10【キャンター】の電圧は他の車両(24V)とは違いますので注意が必要です。
バッテリーを取外すときは、2分以上経過してから取外して下さい。※車両システムはスタータースイッチを【LOOK】位置にした後も約2分間作動しています。
バッテリーの取付けは確実に行ってください。取付けが不完全ですと、走行中の振動でケースや極板を痛めバッテリーの寿命を短くなるので注意して下さい。
バッテリーイコライザー搭載車はメーンバッテリーの⊖端子のみ取外した状態でも、架装側のバッテリーの⊖端子に電圧がかかっていることがあります。架装側のバッテリーの⊖端子を外すとき、荷台・フレーム(ボディアース)接触するとショートすることがあるので注意して下さい。
バッテリーバックアップはどうする?
GAMは、トラックのバッテリー交換ではバックアップを取らず⊖端子を外して作業しています。なので、時計やラジオなどはリセットされるので作業後に設定します。
特に4P10【キャンター】は、12Vと24Vを使用している特殊な車両なのでバッテリーバックアップをしない方がいいかと思います。
時計やラジオの設定は、かんたんなのでやってみて下さいね。
↓メーターの時計合わせ方はこちら↓
↓ラジオの時計合わせ方はこちら↓
↓GSユアサのバックアップ電源↓
↑生産は終了しているので在庫限りみたいですね↑
取扱説明書
バッテリーの脱着方法が取扱説明書に記載があります。
次のページです。
脱着方法は取扱説明書に記載があるように、バッテリー搭載方法により3つのタイプがあります。
●タイプ1:バッテリーイコライザー搭載車
●タイプ2:バッテリー1個搭載車
●タイプ3:バッテリー2個搭載車(バッテリーイコライザー未搭載車)
一番多い車両は、【タイプ1:バッテリーイコライザー搭載車】だと思います。
それでは、バッテリーイコライザーがどういう物なのか見てみましょう。
バッテリーイコライザー
キャンター4P10エンジン搭載車両は、バッテリーが2個付いていますが車両の電圧は12Vです。
これは、バッテリーイコライザー付いているからです。※仕様により異なります。
バッテリーイコライザーとは?
簡単に言うと、24Vから12Vに出力電圧を変換する装置になります。
バッテリーイコライザーの役割
メーンバッテリーと架装用バッテリー間の電圧をバランスよく制御し、バッテリー寿命の強化とメーンバッテリーを保護しています。
バッテリーイコライザーを搭載している車両には、12ボルトと24ボルトの回路を装備しています。キャブ内の電装品は12Vで、架装用の電源は24Vを使用しているので注意して下さい。
バッテリーイコライザーの場所
バッテリーイコライザーが付いている場所は、赤丸の部分で矢印がバッテリーになります。
これが、バッテリーイコライザーです。
スモールやストップランプなどの電球は、24Vではなく12Vなので間違えないようにして下さいね。
バッテリーの場所
通常、バッテリーは左側で助手席の後ろ付近に付いています。※特装車などは場所が変更されている事があります。
バッテリーカバーを外して見てみましょう。
こちらが、バッテリーイコライザー搭載車のバッテリーです。
バッテリーイコライザー搭載車は、サイズ違いで2種類のバッテリーが付いています。
新車時のバッテリーサイズは、【メーンバッテリー115D31L】【架装用バッテリー65D23L】が搭載されていると思います。
これが、交換するバッテリーです。
バッテリー交換時は必ず2個セット(同じメーカーを推奨)で交換して下さい。
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価格を少しでも抑えたい方なら、ATLAS(アトラス)のバッテリーがおすすめです。GAMの所でも取付け実績があります。
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バッテリー端子の配置は、このようになっています。
特装車や車両の仕様により違う事もあるので、必ず現車の端子を確認して下さい。
バッテリーカバー取外し方法
バッテリーカバーの脱着方法は、取扱説明書に詳しく書いています。
【バッテリー1個搭載車】
①図の矢印部分を押しカバーからストッパーAから取外します。
②カバーを手前へ引きストッパーBから取外します。
③取付けは逆手順で行います。取付け後カバーが外れない事を確認します。
【バッテリー2個搭載車】
①ウィングボルト(蝶ネジ)を2個所取外します。
②カバーを手前へ引きストッパーAから取外します。
③取付けは逆手順で行います。取付け後カバーが外れない事を確認します。
それでは、バッテリーを交換していきましょう。
4P10【キャンター】バッテリー交換方法
先程も説明しましたがバッテリーを取外すときは、2分以上経過してから取外して下さい。※車両システムはスタータースイッチを【LOOK】位置にした後も約2分間作動しています。
バッテリーの取付けは確実に行ってください。取付けが不完全ですと、走行中の振動でケースや極板を痛めバッテリーの寿命を短くなるので注意して下さい。
バッテリーイコライザー搭載車はメーンバッテリーの⊖端子のみ取外した状態でも、架装側のバッテリーの⊖端子に電圧がかかっていることがあります。架装側のバッテリーの⊖端子を外すとき、荷台・フレーム(ボディアース)接触するとショートすることがあるので注意して下さい。
バッテリー搭載方法により3つのタイプがありますので順番に脱着方法を説明します。
タイプ1:バッテリーイコライザー搭載車
いままで入庫した車両は、すべてこのタイプでした。バッテリーイコライザーが付いている車両です。
タイプ1:バッテリー交換方法
①メーンバッテリーの⊖側ターミナル(1)を取外します。
②架装用バッテリーの⊖側ターミナル(2)を取外します。
③メーンバッテリーの⊕側ターミナル(3)を取外します。
④架装用バッテリーの⊕側ターミナル(4)を取外します。
⑤バッテリーサポートを取外し、バッテリーを取外します。
⑥取付けは取外しの逆手順で行います。取付け後バッテリーが確実に固定され、バッテリーサポートとターミナル部が接触していない事を確認します。
特装車や車両の仕様により違う事もあるので、必ず現車の端子を確認して下さい。
バッテリーターミナルを外す時の注意点
バッテリー端子のコネクターとケーブルは取り外さないで下さい※青丸のナット部分を緩めないで下さい。
バッテリーイコライザーの端子も取外さないで下さい。
万一、配線の取付け方を誤ると火災や電気系統の故障につながるおそれがありますので注意してください。
バッテリー交換方法(実践編)
番号順にバッテリーのターミナルを取外します。
それでは、取外していきます。
バッテリー、取外し出来ました。
取外したバッテリーです。
取外した逆の手順で取付けします。
バッテリー取付後は、時計とラジオの設定をします。
↓メーターの時計合わせ方はこちら↓
↓ラジオの時計合わせ方はこちら↓
これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。
タイプ2:バッテリー1個搭載車
このタイプは、今まで入庫したことがありません。バッテリーが1つだけ付いています。
タイプ2:バッテリー交換方法
①バッテリーの⊖側ターミナル(1)を取外します。
②バッテリーの⊕側ターミナル(2)を取外します。
③バッテリーサポートを取外し、バッテリーを取外します。
④取付けは取外しの逆手順で行います。取付け後バッテリーが確実に固定されていることを確認します。
特装車や車両の仕様により違う事もあるので、必ず現車の端子を確認して下さい。
タイプ3:バッテリー2個搭載車(バッテリーイコライザー未搭載車)
このタイプも、今まで入庫したことがありません。同じサイズのバッテリーが2個付いています。
タイプ3:バッテリー交換方法
①バッテリーのターミナルを番号順に取外します。
②バッテリーサポートを取外し、バッテリーを取外します。
③取付けは取外しの逆手順で行います。取付け後バッテリーが確実に固定されていることを確認します。
特装車や車両の仕様により違う事もあるので、必ず現車の端子を確認して下さい。
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最後におさらいとして、もう一度見て頂くとさらに理解出来ると思います。
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普段使用しているスキャンツール(診断機)
自動車を修理する時に、必要になるのがスキャンツール(診断機)ですね。これがなければ始まりません。
バッテリーを外して消去(出来るか分かりません)などはしない様にして下さい。
トラブルの原因になりますのでスキャンツールを使用しましょう。
GAMが使用しているのはG-SCN2でしたが、【G-SCN Z】を導入しました。
やはり、コード付の方が準備も早く充電の必要がないので一番のオススメです!!
↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓
↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑
車種により相性が良くない事もあるので、メーカー違いで【バンザイ MST-nano】も使用しています。
↓無線接続できるのでコードが気にならない↓
↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑
両方使用した個人的な感想は、故障診断がメインなら断然コード付【G-SCN Z】がオススメです。
【バンザイ MST-nano】も無線で便利なのですが、準備に少し手間がかかるのとデータ表示にタイムラグがある為、GAMの所では故障診断にも使いますが主にOBD検査時に使用する予定です。
この記事を参考に作業する上での注意点
この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。
今回紹介した工具・用品のまとめ
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GAMの記事はいかがでしたか?
皆さんのお役に少しでもたてましたか??
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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