【キャンター】アトラスNT450 メーカーに修理断られた⁈DPF再生出来ない【動画あり】日産 TPG-FEA8W 4P10 小型 修理事例

自動車整備・修理
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メーカーに修理を断られたアトラスNT450【キャンター】が、DPFが再生出来ないという事で入庫した車両の修理をご紹介します。

NT450アトラス(ベースはキャンター)は、三菱ふそうが製造してOEM供給し、日産自動車が販売したトラックです。

こちらのアトラスは、メーカーに修理依頼をしたにもかかわらず原因が分からないと断られております。結果、車屋さん経由で見るだけでもいいからとご入庫されました。

今回の故障内容は、過去に修理したのと同じと思われます。なので今回は、スキャンツール(診断機)を使用せずに修理をします。

しかし、メーターにスイッチを押すように指示が出ているのに【DPFスイッチ】を押してもDPF再生できないと困ってしまいますね。

車を修理(室内カバーを外す作業)に出してからこの様な症状が出ているなら、この記事の内容を試して頂ければ解決するかもしれませんね。

※エンジンチェックランプが点灯していると出来ないので注意が必要です。

とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。

自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。

自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。

車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。

GAM
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整備士歴27年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。

↓過去にあった同じ修理事例です↓

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修理対象車両情報・依頼内容・修理費用

修理対象車両情報:ニッサン アトラスNT450 TPG-FEA8W 4P10 H27/02 32000km

依頼内容:チェックランプ点灯⁈DPFスイッチ押しても再生できない。

修理費用:10000円+税

GAM
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依頼内容の修理費用は高いですか?それとも安いですか?

なぜ、このような金額になるのかを作業内容や修理方法を交えて解説していきたいと思います。

こちらの車両は、メーカーに修理を断られております。見るだけでもいいからと他の車屋さんからの依頼で入庫しました。

メーカーと言っても日産に修理依頼をしています。ベースがキャンターなので日産では修理実績が少ない為断られたのではないでしょうか。逆に三菱ふそうに修理依頼していれば解決していたと思います。

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【動画】で見る【キャンター】アトラスNT450 メーカーに修理断られた⁈DPF再生出来ない!

まずは、動画から見て頂くと理解しやすいかと思います。

↓YouTubeの動画はこちら↓

動画はいかがでしたか?

それでは、画像でご説明していきますね。

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車両故障診断

今回の原因は、多分これではないかと当たりが付いています。なので、スキャンツール(診断機)を使わずに解決しようと思います。

それでは、状況確認します。

エンジンを始動すると、ウォーニングランプの【DPF FULL橙】とDPFスイッチを押すように表示が出ています。

エンジンチェックランプは点灯していません。

DPFスイッチを押しても再生しません。

右下のDPFインジケーターランプ橙はゆっくり(0.5秒間隔)点滅しています。

DPFインジケーターランプ

DPFインジケーターランプ橙が点滅するのは、DPF内部にススが堆積しているからです。

ゆっくり(0.5秒間隔)点滅【橙色】の場合は、点滅を始めてから50km走行以内または1時間走行以内のどちらか早いうちにDPFクリーニングスイッチでDPF手動再生を行います。

速い点滅(0.25秒間隔)点滅【橙色】の場合は、速やかに安全な場所に停車し駐車ブレーキを確実に効かせてDPFクリーニングスイッチで手動再生を行います。

点灯【橙色】の場合は、DPF手動再生中なので終了するまでエンジンを停止しないでお待ちください。

点灯【緑色】の場合は、DPF自動再生中です。特に操作する必要はありませんが、エンジンを停止する場合は出来るだけ終了するまでお待ちください。

【緑色】と【橙色】交互に表示の場合、手動再生の必要があるのでDPFクリーニングスイッチでDPF手動再生を行います。

DPFクリーニングスイッチ

DPF内部のススを手動で燃焼除去するときに使用するスイッチです。

キャンターは水温が低いとDPFスイッチを押しても反応しませんので、しっかりと水温(60℃以上)を上げてからDPFスイッチを押します。

水温が上がったのを確認して、DPFスイッチを押しますが再生しません。

今回は、スキャンツール(診断機)使わないで故障コードを確認します。

普段使用しているスキャンツール(診断機)

作業する上で必ず必要になるのがスキャンツール(診断機)ですね。これがなければ始まりません。

バッテリーを外して消去(出来るか分かりません)などはしない様にして下さい。
トラブルの原因になりますのでスキャンツールを使用しましょう。

GAMが使用しているのはG-SCN2でしたが、【G-SCN Z】を導入しました。

やはり、コード付の方が準備も早く充電の必要がないので一番のオススメです!!

↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓

↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑

車種により相性が良くない事もあるので、メーカー違いで【バンザイ MST-nano】も使用しています。

↓無線接続できるのでコードが気にならない↓

↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑

両方使用した個人的な感想は、故障診断がメインなら断然コード付【G-SCN Z】がオススメです。

【バンザイ MST-nano】も無線で便利なのですが、準備に少し手間がかかるのとデータ表示にタイムラグがある為、GAMの所では故障診断にも使いますが主にOBD検査時に使用する予定です。

キャンター【OBDコネクター位置】4P10

参考ですが4P10キャンターのOBDコネクタ位置は、このようになっています。

クラッチペダルの左側にあります。

このようにスキャンツール(診断機)のカプラーをOBDコネクタにつなぎます。

故障コードの確認

メーターのスイッチの操作で故障コードを確認します。

↓故障コードの確認方法はこちら↓

2795-15:構成部品’「ターボチャージャ」ポジション・センサ’により測定された値が高すぎます。

が1つだけ出ています。今回のDPFには関係ない故障コードですね。

↓詳しい故障コードの内容はこちら↓

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作業内容・原因

確認の為、カバーを外します。

やはりそうですね。

DPFスイッチに【K】のカプラーが付いています。

【H】のカプラーが遊んでいます。

正しい取付方法は、DPFスイッチには【H】のカプラー付きます。

カプラー形状はどちらも同じなので、間違えやすいです。

年式問わずDPFカプラーは【H】ですので間違えない様にして下さい。

後は、元通りに組付けしていきます。

原因解決

エンジンを始動してDPFスイッチで手動再生をします。

無事に再生が始まりました。

約20分ほどで手動再生が終了しました。

一応、故障コードを消去しておきます。

現在の故障コードが出ていなかを確認しておきます。

↓故障コードの確認・消去方法はこちら↓

これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。

↓過去にあった同じ修理事例です↓

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X(旧Twitter)と【動画】で見る【キャンター】アトラスNT450 メーカーに修理断られた⁈DPF再生出来ない!

最後におさらいとして、もう一度見て頂くとさらに理解出来ると思います。

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この記事を参考に作業する上での注意点

この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。

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参考修理費用・部品価格

部品価格:0円

部品価格:合計 0円

作業工賃:故障診断・カバー脱着一式 10000円

作業工賃:合計 10000円

参考価格:部品価格+作業工賃=合計 10000円+税です。

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今回紹介した工具・用品のまとめ

↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓

↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑

↓無線接続できるのでコードが気にならない↓

↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑

今回、使用した工具です。

↓GAMが愛用しているリムーバーです↓

↑硬い目でしかも弾力もあるヘラで使いやすい↑

↓GAMは常に2本持っています↓

↑万能タイプの2.5×100が一番使いやすいですね↑

GAMの記事はいかがでしたか?

皆さんのお役に少しでもたてましたか??

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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