【キャンター 】DPF再生できない⁈修理上がり時は要注意!原因は人為的なミス?三菱ふそう TKG-FEA50 4P10 小型 修理事例

自動車整備・修理
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三菱ふそう【キャンター】人為的なミスが原因で、DPFが再生できなかった車両の修理をご紹介します。

メーターにスイッチを押すように指示が出ているのに【DPFスイッチ】を押してもDPF再生できないと困ってしまいますね。

こちらのキャンターは、最近フロント周りの事故修理をしたと聞いております。

この故障は、室内のカバーを取外す時に起こる可能性が高いです。

正直な話、GAMも一度同じミスをしております。

この時は、すぐに原因がわからず大変困りました。

今回の修理は、過去の経験があったので素早く解決できました。

とはいえ、トラックの修理費用ってすごく高いですよね。

自分で修理が出来るなら部品代だけで済みますが、無理は禁物です。

自分で修理が出来ない場合は、車屋さんに依頼して下さいね。

車屋さんにも修理の参考にして頂けたら嬉しいです。

GAM
GAM

整備士歴27年の私が、皆さんのお役に少しでも立てればと思いこの記事を書きました。

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修理対象車両情報・依頼内容・修理費用

修理対象車両情報:三菱ふそう キャンター TKG-FEA50 4P10 H26/10 171000km

依頼内容:DPFスイッチ押しても再生できない。※最近フロント周りの事故修理をしています。

修理費用:10000円+税

GAM
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依頼内容の修理費用は高いですか?それとも安いですか?

なぜ、このような金額になるのかを作業内容や修理方法を交えて解説していきたいと思います。

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車両故障診断

それでは、状況確認します。

エンジンを始動すると、ウォーニングランプの【DPF FULL橙】とDPFスイッチを押すように表示が出ています。

エンジンチェックランプは点灯していません。

右下のDPFインジケーターランプ橙はゆっくり(0.5秒間隔)点滅しています。

DPFインジケーターランプ

DPFインジケーターランプ橙が点滅するのは、DPF内部にススが堆積しているからです。

ゆっくり(0.5秒間隔)点滅【橙色】の場合は、点滅を始めてから50km走行以内または1時間走行以内のどちらか早いうちにDPFクリーニングスイッチでDPF手動再生を行います。

速い点滅(0.25秒間隔)点滅【橙色】の場合は、速やかに安全な場所に停車し駐車ブレーキを確実に効かせてDPFクリーニングスイッチで手動再生を行います。

点灯【橙色】の場合は、DPF手動再生中なので終了するまでエンジンを停止しないでお待ちください。

点灯【緑色】の場合は、DPF自動再生中です。特に操作する必要はありませんが、エンジンを停止する場合は出来るだけ終了するまでお待ちください。

【緑色】と【橙色】交互に表示の場合、手動再生の必要があるのでDPFクリーニングスイッチでDPF手動再生を行います。

DPFクリーニングスイッチ

DPF内部のススを手動で燃焼除去するときに使用するスイッチです。

キャンターは水温が低いとDPFスイッチを押しても反応しませんので、しっかりと水温(60℃以上)を上げてからDPFスイッチを押します。

水温が上がったのを確認して、DPFスイッチを押しますが再生しません。

スキャンツール(診断機)で故障コードを確認します。

普段使用しているスキャンツール(診断機)

作業する上で必ず必要になるのがスキャンツール(診断機)ですね。これがなければ始まりません。

バッテリーを外して消去(出来るか分かりません)などはしない様にして下さい。
トラブルの原因になりますのでスキャンツールを使用しましょう。

GAMが使用しているのはG-SCN2でしたが、【G-SCN Z】を導入しました。

やはり、コード付の方が準備も早く充電の必要がないので一番のオススメです!!

↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓

↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑

車種により相性が良くない事もあるので、メーカー違いで【バンザイ MST-nano】も使用しています。

↓無線接続できるのでコードが気にならない↓

↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑

両方使用した個人的な感想は、故障診断がメインなら断然コード付【G-SCN Z】がオススメです。

【バンザイ MST-nano】も無線で便利なのですが、準備に少し手間がかかるのとデータ表示にタイムラグがある為、GAMの所では故障診断にも使いますが主にOBD検査時に使用する予定です。

キャンター【OBDコネクター位置】4P10

4P10キャンターのOBDコネクタ位置は、このようになっています。

クラッチペダルの左側にあります。

このようにスキャンツール(診断機)のカプラーをOBDコネクタにつなぎます。

故障コードの確認

スキャンツール(診断機)を使用して故障コードを確認します。

故障コードはありません。

もしかして、スイッチの故障ですか??

データー表示でDPFスイッチの状態を確認できればいいのですが、4P10エンジンになってから表示されなくなりました。4M50系のエンジンはデータ表示されていました。

ちなみにスキャンツールではDPF再生できます。※DPFスイッチを押さなくてもいいからです。

となると、原因はあれの可能性が高いですね。

原因

確認の為、カバーを外します。

やはりそうですね。

DPFスイッチに【K】のカプラーが付いています。

【H】のカプラーが遊んでいます。

正しい取付方法は、DPFスイッチには【H】のカプラー付きます。

カプラー形状はどちらも同じなので、間違えやすいです。

原因は、事故修理の時にカバーを外した時にとなりのカプラーと差し間違えですね。

取外し時には必ず印などをつけておく、もしくはアルファベットを記録して差し間違えないようにして下さいね。

↓最近よく見る事例です↓

↑4P10プラスエンジンでは特に多い↑

次は、DPFカプラーの点検方法です。

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DPFカプラーの点検方法

こちらは【2RG-FBA30 R04/04】のキャンターになります。

【TKG-FEA50】でもカバーの外し方は同じです。

左側の上と下のカバーを取外します。

↓このカバーを外すコツはこちら↓

↑エアコンフィルターを掃除するのと同じですね↑

次は、赤丸の+ネジを2本取外します。

赤丸の押し込みピンを取外します。

センターカバーは手前に引くと外れます。

カバーが外れたら、矢印方向からカプラーを確認できます。

型式がTKGなどから始まる車両は、最初の画像のようにカプラーが2個なので特に間違えやすいです。

新しい型式のカプラーは、スイッチが多いためカプラーが4個あります。

年式問わずDPFカプラーは【H】ですので間違えない様にして下さい。

後は、元通りに組付けしていきます。

エンジンを始動してDPFスイッチで手動再生をします。

これですべての作業完了になります。お疲れさまでした。

この記事を参考に作業する上での注意点

この記事は、整備書にない手順・方法や私自身のオリジナル修理・整備方法なども書いておりますので作業される場合はすべて自己責任なりますので注意してください。

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参考修理費用・部品価格

部品価格:0円

部品価格:合計 0円

作業工賃:故障診断・カバー脱着一式 10000円

作業工賃:合計 10000円

参考価格:部品価格+作業工賃=合計 10000円+税です。

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今回紹介した工具・用品のまとめ

↓イチオシ!今使用しているコンピュター診断機↓

↑値段は高いですが自動車修理には必須品です↑

↓無線接続できるのでコードが気にならない↓

↑Windows OS搭載スキャンツール!OBD検査にも対応↑

今回、使用した工具です。

↓GAMが愛用しているリムーバーです↓

↑硬い目でしかも弾力もあるヘラで使いやすい↑

↓GAMは常に2本持っています↓

↑万能タイプの2.5×100が一番使いやすいですね↑

GAMの記事はいかがでしたか?

皆さんのお役に少しでもたてましたか??

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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